劇場公開日 2009年6月20日

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「さらなる成長を遂げる主人公サムの物語、続編!」トランスフォーマー リベンジ 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0さらなる成長を遂げる主人公サムの物語、続編!

2025年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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前作よりアクションのスケールが増している一方で、主人公サムの成長がより深く描かれている作品!
“たまたま巻き込まれた少年”だった彼が、今作では“世界の鍵を握る存在”として、数奇な運命を背負っていく姿が非日常的で楽しめる!

普通の大学進学生活を望んでいたサムだが、未知の力とビジョンに導かれ、再びオートボットとディセプティコンの戦いに巻き込まれる。

中でも象徴的なのは、オプティマス・プライムとの関係

サムは前作で偶然的に信頼を得たが、今回は“選ばれた人間”として、オプティマスの命を預かる立場にまで成長する。これは単なる信頼ではなく、サム自身が「何を信じ、どう行動するか」で勝ち取った絆だ。

重すぎる使命に押しつぶされそうになりながらも、逃げずに向き合う姿勢は、特別な力を持たない自分たちの目を奪うものがある。
彼の葛藤は、社会の中で「なぜ自分が?」と感じながらも、自分の役割を果たそうとする姿と重なるし、自分自身が任された責任が身の丈に合っていなくともチャレンジすべきだ!というメッセージに個人的には捉えられた。

アクションはもちろん圧巻だが、それを支える人間ドラマがこの映画の軸。
サムは完璧じゃない。
戸惑い、間違いながらも、信じた相手と世界を守ろうとする。
その姿に、アクション映画というジャンルを超えた“人としての強さ”を感じる。

アクションが苦手な人にこそ、「自分には関係ない」と思わずに観てほしい。
これは、一人の青年が“信頼”と“責任”を背負って成長していく物語だ。

中野祐治
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