「監督のリベンジならず」トランスフォーマー リベンジ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
監督のリベンジならず
前作と違い、作品の背景を説明する必要がなくなり、そのぶん物語にたっぷり時間をかけられる。それでも2時間30分という長尺で、マイケル・ベイのこの作品に賭ける意気込みが感じられる。実際、物語は前作よりも遥かに面白く、スケールも大きい。
金属生命体の変形シーンは速すぎて、もっとじっくり見たい気もするが、何千ものパーツが瞬時に動くさまは見応えがある。エジプトの世界遺産を容赦なく破壊する終盤にいたっては、不謹慎だが、その迫力は痛快である。出演者と金属生命体のキャラがそれぞれ際立った判りやすさといい、脚本の勝利だと思う。
ここまで褒めればAと言いたいところだが、相変わらずカメラがうるさい。かたときもジッとしていない。これで5秒以下のカットが続くのだから堪ったものではない。マイケル・ベイという監督は破壊に関しては天才的だが、映画にスピード感を持たせるテクニックを履き違えている。残念ながら監督のリベンジにはならなかった。
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マスター@だんだんさんのコメント
2009年6月29日
「サブウェイ123」って「サブウェイ・パニック」のリメイクですよね。もう観たんですか?
「サブウェイ・パニック」は名作で、今回も観てみようと思ってましたが、席はいつもより後ろよりにすることにします。参考になりました。