ワールド・オブ・ライズのレビュー・感想・評価
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眠れることは保証します。
監督がリドリー・スコットで、主演はレオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウ。にもかかわらずこのつまらなさ…。
予告にも出てるけど、追跡戦に爆破シーンもあって、ジャンルは大好きなスパイ・スリラー。ただ同じジャンルでも出来に緊張感、興奮度合いでは今は亡き名匠トニー・スコット監督『スパイ・ゲーム』の足元にも及ばない。あっちがスパイの世界と携わる代価を娯楽の中で描いているのに、こっちは娯楽寄りなのかそうでないのかはっきりしないまま本編終了。単体の映画として魅力がなさすぎる。
役者陣も取り立てて興味深いところはないし、真相がわかっても"ああ、そうなんだ"程度しかないから、全然盛り上がることも出来ない。
この当たりからスコット監督って何かディレクションにぬるさを感じたんだよね。『ロビン・フッド』『プロメテウス』も作品として面白味がなかったし、後者に関してはガッカリだったよ。
次の『エクソダス 神と王』も正直大丈夫かなって思ってるけど、早撮り終了がちょっと気になる。どうか次で復活求む!
潜入捜査の過酷さ
映画評価:25点
この点数は、この映画の点数とは言えない
なぜなら、私には一度で面白さを理解する力が足りなかったんだと思っている。
私が理解出来るスパイの面白さとは、潜入中にバレそうでバレなかったり、パソコンから隠れてデータを取ろうとしている時に敵に見つかりそうになるといったハラハラドキドキのメジャーなものばかりだ
今回の様にシーンがコロコロ変わったり、目的が掴み辛かったり、宗教が絡んだ思想の違いからくる立ち位置だったり、2時間映画で状況を理解するのは私には難しかったですね
せっかくの緻密で専門的な活動が逆にややこしく、主人公のスパイ不向きの性格も含めて解りづらかったです
頑張って観たという印象でしょうか
【2014.6.8鑑賞】
それぞれの正義
中東を舞台にしたCIAとテロリストの攻防を描いた作品はもはや飽和状態で全く新鮮味は無いですから、内容的には期待値低め、完全にキャスト目当てでの鑑賞でしたが、これは予想外・・・内容も十分面白かったです。
むしろ期待したキャスト面の活躍に不満を感じてしまったかな。
ミス多き工作員のディカプリオに、人を人とも思わない上司ラッセル・クロウのCIA側は常に失敗続き、カッコ良さは微塵も感じられずでしたもんね。
特に太ったおっさんでしかなかったラッセル・クロウは、この役がラッセルである必要性はどこにも見い出せませんでした・・・。
でも、だからこそ作品としての見応えが感じられたのも間違いない事実。
特に実話のようで実話ではないけどリアルに近い微妙な線の表現方法は、本当に秀逸でした。
まあほとんどアメリカの自虐に近い内容ではありましたけど。
何の世界でもそうですが、やはり現場のことは現場が一番知っている訳ですからね・・・。
世界の全てを動かしたいアメリカの傲慢さと、CIAのだだ滑り感が、何とも印象的な作品でした。
逆に、現地の上司を演じたマーク・ストロングが、異常なまでにカッコ良く見えましたよ!
それにしても、世界を救おうとする側も、テロを起こそうとする側も、まあ共に正義をかざそうとしてはいるのでしょうが、何故人の命を何とも思わないのでしょうかね。
正義をかざす為なら多少の犠牲は厭わないって、それじゃあどっちもどっち、きっとこのまま平行線が続くでしょう・・・。
確かに迫力、緊迫感ありますが・・・・。
ごめんなさい…(TT)
緻密で迫力のある演出が残酷な現実を描きだし緊張感を盛り上げる
総合:80点
ストーリー: 75
キャスト: 85
演出: 90
ビジュアル: 85
音楽: 75
リドリー・スコット監督らしい迫力のある演出が何より素晴らしかった。目的のために躊躇のない切り捨て、殺し、監視といったスパイの現場の話が、最初から容赦なく高い緊迫感で迫ってきた。砂漠や街並みを撮影した映像もカメラワークも同様にうまかった。
現場で人の残酷な命運を見ながら自らも死線にいて感情的になるディカプリオと、忙しすぎて仕事と家庭の区別すらなくて子供の世話をしながら一方で冷酷な命令を次々に出していくクロウ。前者は自ら話し動くし、後者は遠くからハイテク機器を使って監視し命令する。ちょっと二人の立場の対照がわざとらしすぎる気もしたが、混乱の続く厳しい世界で常識の通用しない厳しい仕事をしているんだというのがとてもよく伝わってくる。似たような映画だが本作よりもさらに綺麗ごとに走りすぎた感のある「スパイ・ゲーム」よりもいい。
でもこういう厳しくて情容赦のない映画はあまり女性好みではないだろうな。
さすがリドリースコット?
ディカプリオにラッセルクロウ。
濃すぎて敬遠してたんですが、正月休み見ました。
でも脚本おかしくないですかね?
一般人をテロリストに仕立て上げて、テロをおびき寄せる作戦。
その一般人を保護しないのであれば、当然殺されるでしょ。
そんな作戦CIAがやりますかね。
大問題ですよ。
その上、CIAの役のディカプリオが現地の看護婦と熱愛して
人質にとられちゃう。CIAがそんな軽率なことするかねって
結構な違和感がありましたね。
それでも中東の映像と衛星カメラでリアルに見せちゃう
監督さんはさすがです。
ディカプリオが人質に取られてのテロリストとの会話で
コーランの解釈について熱弁してましたが、そのあたりが
この映画で一番言いたいことなんだろうなぁ・・・って思いましたね。
あ、ラッセルクロウはデブで嫌なCIA役がはまってましたね。
雑多な街並みの魅力
悲惨な現実
ディカプリオの指がトンカチで壊された
ここ何作か、スパイ物の映画を観ている。その中では最もシリアスで知的なスパイ物であった。ディカプリオが軽いイメージを脱したのはいつごろからなのだろう。この作品では重厚な役柄を上手くこなしている。
スパイ物の映画は、007に代表されるように、なにがしかエンターテインメイントの匂いや、分かりやすく言えば、アメリカ万歳的な部分を含んでいるものだが、この作品では、そういう部分はなく、リアリズムと人間ドラマにフォーカスした作りこみがなされている。
正義と悪、という勧善懲悪の構図でアクション的に表現せず、情報戦とその戦場でリアルな現場に生きる人間の気分、心理、感情、あるいはそういう極限の中でしか生まれない、複雑な仲間意識や人間関係を落ち着いた映像で表現していく。こういった作品はアメリカのような国だからこそ、出来うるもので、日本のような国ではなかなか生まれ得ないものであろう。
誰も信じられない、といった過酷な状況下で現地の女性を愛してしまう主人公。はじめは、脚本的にこういう流れはちょっと甘いのではないかと思って観ていたが、結果的にそういった行動もシリアスな人間心理の一部として、クールに流していく展開は、うまいものだと感じた。
作品中、何度も出てくる、無人機による偵察映像が非常に美しいが、あのような高感度の静止型無人偵察機は実在するものなのであろうか。
監督はリドリースコット。アメリカ映画であるが、イギリス人である監督らしい、醒めたインテリジェンスを感じ、作品として、無駄や無理がない。観終わった後、損した気にはならない、価値ある良作である。
うむむむむむ……
監督リドリー・スコット。
レオナルド・デカプリオとラッセル・クロウのダブル主演で、期待せずにはいられない映画だったが、やはり期待通りにはいきません。
中東、CIA、テロリスト、スパイなどなど……実にアメリカらしいキーワードがたくさん込められた、現代らしいスパイ物でしたが、何かもう一歩足りないと感じてしまった。
別に演技に文句があるわけでもないし、設定はなかなか見所あり。
でも、何か足りない。
「キングダム」や「ブラックホークダウン」のような戦闘描写があるわけでもなく、「勇者たちの戦場」のように事後話があるわけでもない。
緊張感はなくはないが、それはデカプリオではなく現地の協力組織が危機に陥り、結局はテレビクルーに扮したテロリストに自爆テロで吹き飛ばされてしまった。
やっぱりもう一歩!
鑑賞劇場:TOHOシネマズ梅田
嘘をついているのは、お前だ!
無難すぎるほど無難。
ディカプリオとラッセル・クロウ。そしてリドリー・スコット。こうなると、どうしても作品の期待値は上がってしまう。いや、期待するなと言うのが無理。
作品自体は十分に面白い。緊迫感もあるし、ディカプリオの工作員にはリアルを感じるし、演技も見事だ。クロウの嫌味な上司もどこか憎めない。周りを固める脇の役者たちも生き生きとしている。
「ブラックホークダウン」のような空気をこの作品の中東の町からも感じることができる。ヒリヒリした空気感を醸し出す味はこの作品の見所の1つであろう。
しかし、観終えた後のインパクトは少ない。
やはり、期待値が高すぎるからだろうな・・・。
こんなもんじゃないだろう、と言う思いがぬぐえない。
伏線の回収スタイルが古臭いと言うか、インパクトに欠ける。
これを他の新進気鋭の監督が撮ったのなら、「おお、やるじゃないか」でいいのだろうが、リドリー・スコット作品で、これでは物足りない。
もう少し次回はカタルシスを覚える作品を作って欲しいと願う。
覗き見禁止
ヒットしない理由
レオナルドディカプリオ&ラッセルクロウ、監督がリドリースコットなら面白くない訳がない。の観る前の予想だったがやはり良くできてた。
ありふれたストーリーだが、そこはスコット、上手く俳優人を使い飽きさせなく次の展開を観客に期待させ、それを裏切らない作りにしてる。見事!特にディカプリオの使い方が上手く、それに応えるかのような演技、後半の眼光鋭い演技には圧巻させられる。
ラッセルクロウはといえば、今回は期待はずれ。別にラッセルクロウじゃなくてもいいし、見せ場もなく寂しい扱い。ラッセルクロウファンはがっかりさせられます。
スコット監督の頭にあるものを一枚一枚と丁寧に貼り付けそれを映像化したものを我々に観せてくれる贅沢な作品です。
じゃあ、何故ヒットしなかったのか!私にも推測でしかないが、最近のディカプリオ映画はこういう危ない役ばかりな気がする。ファンはもっと気楽なディカプリオ観たいのか?それとも、こういう題材の作品に飽きたのか。なんにせよ、良くできてる作品ですので是非とも鑑賞を。
リドリーっぽいラストかも。。。
近年のディカプリオはやっぱりいい!もう女性にキャーキャー言われるんじゃなく、映画好きな男性も納得してくれるであろう渋さがにじみ出てきたと思う。
クロウは、かなりいい意味で厭味なオヤジに化けていたし、わざわざ太っただけはある年の取り方だった。実年齢より大分老けて見える。ディカプリオの危険と対比するために、クロウが子供の送り迎えなんかしたりあまりにも平和なのを見せたかったんだろうけれど、ここまで老けさせたなら、クロウの子供の年齢はもう少し上でもよかったんじゃないか?すごく細かいところだけれどそこはちょっと合ってないような気がしないこともない。
前宣伝であまりにもこの二人の対比を宣伝していたからか、個人的にはハニ役のマーク・ストロングの重要度が際立った。ある意味で、勝ったのはハニ氏なわけで、そういうラスト、つまりアメリカに勝たせなかったような締め方は、「ブラックホークダウン」で米軍の失敗を見せてしまったリドリーだもんなと感じるし、イギリス人だからできるんでしょうねと勝手に納得している。
アメリカが勝つありふれたラストじゃないからこそ、説得力があるんだとも思う。
ちなみに、公開時に放送されていたインタビューで、クロウとディカプリオが初めて大作映画に出たのが同じ映画で、「クイック&デッド」だった。それ以来の共演で、お互い役者として成長したなー的なことを語っていたのを見てからこの映画を見たので、ちょっと感慨深かった。
よかったよ
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