劇場公開日 2008年12月20日

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「無難すぎるほど無難。」ワールド・オブ・ライズ マロピさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0無難すぎるほど無難。

2009年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

ディカプリオとラッセル・クロウ。そしてリドリー・スコット。こうなると、どうしても作品の期待値は上がってしまう。いや、期待するなと言うのが無理。
作品自体は十分に面白い。緊迫感もあるし、ディカプリオの工作員にはリアルを感じるし、演技も見事だ。クロウの嫌味な上司もどこか憎めない。周りを固める脇の役者たちも生き生きとしている。
「ブラックホークダウン」のような空気をこの作品の中東の町からも感じることができる。ヒリヒリした空気感を醸し出す味はこの作品の見所の1つであろう。
しかし、観終えた後のインパクトは少ない。
やはり、期待値が高すぎるからだろうな・・・。
こんなもんじゃないだろう、と言う思いがぬぐえない。
伏線の回収スタイルが古臭いと言うか、インパクトに欠ける。
これを他の新進気鋭の監督が撮ったのなら、「おお、やるじゃないか」でいいのだろうが、リドリー・スコット作品で、これでは物足りない。
もう少し次回はカタルシスを覚える作品を作って欲しいと願う。

マロピ