「ボスと工作員の相互不信物語」ワールド・オブ・ライズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ボスと工作員の相互不信物語
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エンターテインメント指向のスパイものではないので娯楽性は皆無である。
派手な爆破テロは見せられるがテロ撲滅の大義など観客の妄想といわんばかり、捜査は進まず内輪もめばかり。よくある上司への不満、大衆受けを狙うにしても無能さは極端、ドローン映像はやたら出てくるもののCIAという国家組織ではなく個人商店のようなスケール感のなさは何なのだろう。ボスも協力者も信じられない、内輪もめばかりでは誰がやっても上手くゆく訳はない。案の定、ヨルダンの情報局に一泡ふかされる。
徹底した非情のサスペンスかと思いきや看護師に一目ぼれのエピソード、弱点をつくるための設定、違和感が拭えない。結局、味方に振り回され利用されただけと分かり、もうCIAやめて現地の彼女と生きていきますではまるで新米エージェント、青臭さ過ぎないか。関心の高い中東のテロ組織をリアルっぽく描きたかったのだろうが無駄に長い。
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