「自己満足の、壮大な自主制作映画」GOEMON ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
自己満足の、壮大な自主制作映画
いくら紀里谷監督がビッグマウスを叩いたとしても、作品の内容自体がショボいのだから、観客から叩かれても仕方ないように思う。そもそも何で叩かれているのか分かっていないのが一番の問題だ。
ではなぜ本作が叩かれるのか? そもそも映画はエンターテインメントかつフィクションなのだから、紀里谷監督が各所インタビューで語っているように時代考証から解放されたっていいだろう。でも、大きな嘘をつくためには小さな真実を積み重ねないといけないでしょう。
それから、いかんせんストーリーが稚拙だし、演出も凡庸で、監督自身も手を入れている脚本も支離滅裂。そして悲しいことに一番得意なはずのCGもプレステ並み。。これは予算のあるないに関わらず、センスの問題なんじゃないだろうか。低予算でも面白い映画はそこらじゅうにあるのだから。結局、「こんな映画を撮ってる俺って格好いい!」という自己満足の、壮大な自主制作映画にとどまっている。
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