「終末感が身に迫る」アイ・アム・レジェンド 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
終末感が身に迫る
2007年。フランシス・ローレンス監督。
原作はリチャード・マシスンの「地球最後の男」
冒頭で科学者(エマ・トンプソン)が癌の特効薬を見つけた・・・
100%効果がある・・・と、説明している。
その特効薬が突然変異して狂犬病に似た病気が流行して、
人間の殆どが死に絶える。
そんな中ニューヨークでたった1人生き残ったロバート・ネビル中佐(で、科学者=ウイル・スミス)が、愛犬のシェパードのサム(超めんこい)と特効薬を研究しつつ、ひとり孤軍奮闘している。
人間はゾンビ化して、また吸血鬼みたいな上に、群れを作つくりダーク・シーカーに変貌している。
ダーク・シーカーは夜行性なので、ネビルは昼間は宣伝放送をしたり、唯一出来るトウモロコシを収穫したり、ミュージック・ショップのCDの全曲制覇を目指したりしている。
2012年が近未来・・・との設定。
なぜかTVは写る・・・シュレックを放送してる。
炊事はガス。水も電気もある・・・電子レンジも使える!!
この暮らし、結構悪くないぞ。
食べ物は、無人の家の缶詰、ワイン、パスタ、小麦粉などで20年位食いつなげそうだ。
トウモロコシがOKなら、家庭菜園でトマトや胡瓜、ナスでも作れるよ。
バターもジャムもピーナッツ・バターも日持ちしそう。
パンやホットケーキ焼いてコーヒー淹れて、愉快にやれそうだけどね。
(それにしても電気も水道もガスもあるなんて、あり得ない設定ではある。)
でもネビル中佐は、ひたすらダーク・シーカーを生捕して、ワクチンの有効性を生体実験してるのね。
しかしそんなある日、ダーク・シーカーに愛犬サムが襲われて発病してしまう。
ここでもう、ネビルは生きる意味を失いかけるのね。
そして現れる若い母親と幼い男の子。
サンパウロから来た生存者だった。
そしてゾンビの群れが凶暴化して襲ってくる。
この闘いは壮絶だ。映画「2012」は天災で地球消滅の危機・・・だった。
この映画はウイルスの変異で人類滅亡の危機・・・である。
ウイルスは戦争よりも怖いことは、今、世界流行のコロナウイルスで証明された。
ラストは、この映画と別のバージョンがあり、そちらが評価が高いそうだ。
この映画のラストは平凡である。
ウイル・スミスのアクションを期待するとがっかりな映画でもある。
愛犬を殺すシーンが切なかったですね。
ところで、このサイトのシステムがよくわからないのですが、シェルタリング・スカイについていただいたコメントに対してコメントしたのですが、そのメッセージって届いてますでしょうか?