テラビシアにかける橋のレビュー・感想・評価
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夢から覚める物語
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少年ジェスは、絵を書くのが好きないじめられっ子だった。
隣にレスリーという少女が引っ越して来て、友達になった。
レスリーは運動神経が良く、自分を持った女の子だった。
やがて2人は山に、ターザンロープで行く秘密場所を見つける。
そこに巨人がいる設定で、よくごっこをしてた。
そんなある日、突然先生から美術館に誘われるジェス。
ジェスが留守だったため、レスリーは一人で秘密場所へ。
そしてターザンロープから落ちて死んでしまった。
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これはどういう作品だったんだろう?あまりよく分からず。
いじめられっ子の少年が、友の死で成長する話なのは分かる。
でも2人は幼馴染でもなく、心から通じ合ってた仲でもない。
モテた試しのない少年が、魅力的な少女と親しくなり、
夢みたいな日々を送ってたら急に現実に戻ったって感じ。
彼の悲しさや、その心を慮る周囲の大人達の優しさ。
そういった点に感動はしたが、それ以上はよく分からず。
それにしてもレスリーってめちゃくちゃ可愛いな。
何歳の設定か知らんが、美貌が際立って1人だけ大人に見える。
しかもいつもRPGの登場人物のような独特の服装で魅力的。
子供時代にこんな子から親しくされたら、毎日楽しいやろなw
子供に見せるべき映画!
転校生が来て主人公の男の子は生き生きとしてくる。この映画に出てくる大人がみんな良い人ばかり。ファンタジーの世界があってどこか懐かしくなる映画でした。是非、小学生のうちに見て欲しいな
橋の向こうの世界だけが残る
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
あの川を渡ると異次元。学校でも家でもいやなことが多い現実と、無限に羽ばたける二人だけの秘密の場所がある。現実と想像の間を行き来する子供ならではの能力と、そこから対比する現実世界へ対応していく子供の成長とが観られる。
でもなんかあっという間に物事が動いちゃって、それが起きた後も少年とその場所だけが描かれていてあっさりとしてしまっていて、それほど感傷に浸ることもなく終わってしまった。これだとレスリーと彼女と過ごした時間ありきの世界ではなくて、レスリー抜きでもただ異次元の世界だけが残ればよくてそれがとにかく大事なことに思えてしまう。
悲しすぎる
アメリカではスタンダードらしい児童文学の映画化。
主演のジョシュ・ハッチャーソンとアナソフィア・ロブの魅力が抜群にいい。
ファンタジーではなく、等身大の小学生生活を描いた、現実的な物語。
悲しすぎる結末、しかし人間として避ける事のできない事を表現したのであれば仕方ないが、映画なんだからラストで生き返らせて欲しかったと本気で泣いた(笑)
置き忘れてきた物が、川の向こうにある☆彡
「死」で涙を誘うのは嫌いな私ですが、
今作は、甘んじて受け入れさせていただきました。
登場人物、風景、道具、
その、どれもに意味があるように感じました。
「所詮は子供たちの絵空事さ」と
大人達は流してしまうかもしれない。
でも、子供の頃を思い出して欲しい。
自分たちだけの居場所を捜し求め、
大人から見ればアリキタリな場所に、
秘密基地と称したほったて小屋を作っていた
あの頃を。そして、毎日のように通っていた
あの頃を。
ラストシーン
川に橋がかけられる。
「最初から橋を作れば事故は防げたのに」
大人なら、そう言うだろう。
それは違う。
ロープで川を飛びわたることに意味があるのだ。
秘密の場所に、簡単に入れてはいけない。
なにか、困難がないと夢の国には入れないのだ。
昔の懐かしい頃に戻れる、
タイムマシーンに乗って過去に戻ったような、2時間でした。
思い出せば、思い出すほど、いい映画ですね。
まだ、余韻が残っています(笑顔)
予想はできたが、思わず涙
95分という上映時間も含め、こじんまりとしてはいますが、細かい伏線や人物関係もちゃんと整理されて最後に結びつき、全体的にとても丁寧に作っている感じでいいですね。
一応、ファンタジーというジャンルに分類はされていますけれども、かなり現実寄りな話で、空想世界が単なる少年少女の“逃げ場”になっているわけではなく、現実もしっかりと描けていて好印象でした。美術館に行く前日、雨の中で別れたシーンで、「ああ、きっとこれが女の子との最後の別れになるんだなぁ…」って予想はつきましたけど、でも悲しくて思わず涙。
「テラビシアにかける橋」というタイトルが最後にちゃんと効果を出していて、それもまた良かったです。
女性向きですね
貧乏でいじめられっ子のジェシー(ジョシュ・ハッチャーソン)だったが、絵だけは上手かった。
そんなジェシーの学校に転校して来た少女レスリー(アンナソフィア・ロブ)は、なんとジェシーの隣の家に引っ越して来たのだった。
両親が小説家のせいかレスリーは、ちょっと変わった女の子だった。
意志が強く、想像力が豊かだった。
そのせいか周りから浮いてしまいがちで、上級生からもいじめに遭う。
そんなふたりは意気投合して、家の裏にある森の中で遊び始める。
想像力豊かなレスリーは、森の中に“テラビシア”という空想の秘密の国を創り上げる。
森の中のお城、不思議な生き物、謎の巨人など、空想の世界がVFXで再現されて行きます。
森の中での空想の素晴しい世界を楽しむふたりだったが、ある時ジェシーの憧れの女性音楽教師エドマンズ先生(ズーイー・デシャネル )から図書館に誘われる。
レスリーを置き去りにして、女教師と図書館を満喫して戻ったジェシーを待ち受けていた出来事とは、、、、!
周りの女性客は、途中から涙、涙、、、泣いていましたw( ̄O ̄)w
確かに素敵なファンタジー映画でした。
私は泣く程ではありませんでしたが、女性達が泣いてしまうのも良く判ります。
初恋、年上の女性への淡い恋心、いじめに立ち向かう強さ、空想の世界への現実逃避、死を乗り越える心など少年の成長していく姿が、ファンタジックに描かれています。
ジェスの父親ジャック(ロバート・パトリック)は、低収入の為、妻から「金がない、もっと働いて」などと言われて、そんなイライラをジェシーにぶつけてしまうのだが、ジェシーの窮地には抱きしめてあげたり、そっと布団を掛けてあげたりと、素敵な父子関係を見せてくれます。
それから、ジェシーの妹が可愛らしくて、なかなか良い感じでしたね(^o^)
忘れてはいけないのが、上級生のいじめっこ少女です(*⌒▽⌒*)b
この映画唯一の爆笑シーンを演じてくれていました〜Y(≧σ≦)Y!!
とても女性受けする映画だと思います。
子供向きでもありますが、やはり少年より少女に受けるのではないでしょうか(>▽<)
劇場のあちこちから涙する声が
少年と少女の孤独な日常、そして悲劇の末の喪失感が、ありがちなハリウッド映画とは全く違う感性で描かれているのが意外だった。クスポという監督の、あくまで少年の等身大の視点を追っている点に好感を持った。撮影のチャップマンの功績もあるだろう。周辺の大人の人物像も含めて、単なる子供の映画の域を超えている。
残念なのはテラビシアをCGで表現しすぎたこと。アクションシークエンスは不要だったし、もっとアナログ技術で想像力を表現しても良かったのではないかな。選曲ももう一つ。
雨の別れ以降は少女の姿を一切出さず、最後のシーンの少年の眼差しに観客の想像の全てを託す。観客の想像の力を信頼してくれる。
…だからこそ、ハデなCGが不要に思えるのだ。もっと王国を想像させて欲しかった。
あなたに逢いたい。
いや~素晴らしい!!本当に素晴らしい作品でした。
内容といい、上映時間といい、いうことないです。拍手!
もしこの作品を、タイトルでSFファンタジー映画だと判断し、
単なる子供作品だろうと、たかをくくる大人世代の皆さん、
ぜひご鑑賞をお薦めします。久しぶりに心が洗われます♪
さすがに国際アンデルセン賞を受賞した児童小説、とあって
その世界観と説得力において抜群の出来なんですが、例えば
秘密基地保持・空想家・マンガ、小説好きなんていう子供時代
を過ごした経験があればよけいに思い入れも深くなるでしょう。
私なんてまさに、夢想・空想・妄想の中で生きてましたから^^;
女姉妹だらけの中でひとり、どうも存在感の薄い主人公の少年、
学校じゃ貧乏人の息子と虐められ、家では我慢ばかりの毎日。
女教師に憧れるごく普通の男の子に、ある日突然できた親友は、
隣の家に引っ越してきた、しかもまた女の子!(爆)
これまた男勝りで活発、駆け足で彼女に負けた主人公は最初
悔しくて彼女を避け続けますが、同じ価値観を持っているのに
共感、だんだんと心を開き、二人で森の王国「テラビシア」を
つくり始める。(もちろん空想の賜物)
この話の素晴らしいところは、あり得ないファンタジーを
そこへ持ってくることでなく、誰もが持っている遠い日の記憶を
自分の中に呼び覚ましてくれるところにあります。
それが楽しい思い出だったり、辛い出来事だったり、
そんな過去を経験してこそ、今の自分があることを実感できる。
名作「スタンド・バイ・ミー」が語る過去の友情が色あせないのは
常に自分の傍にいてくれた(両親や先生以外の)頼れる救世主が
その時の自分の精神上の王国を築き上げることに、多大な力を
与えてくれたから。駆け引きのない、値踏みをしない思いやりは
どうして大人になると、なくなっていってしまうんでしょうねぇ。
テラビシアという空想上の王国は、彼が彼女と友情を育みながら、
成長していく過程に欠かせない場所でした。
誰にも侵入させなかったその場所に橋をかけ、妹を連れて行った
主人公の成長ぶりが眩しくて、嬉しくて、ボロボロ涙が出ました。
ふと、私は今どんな大人なんだろう…と自問してしまったけど^^;
余談ですが、あのT-1000!お父さんになってたなんて!(汗)
(この主役二人&妹は上手いですねぇ♪テラビシア賞をあげたい。)
少年の成長譚/素直に泣ける映画でした
原作は未読なのであまり偉そうなことはいえないのですが、宣伝文句通り大人も十分に楽しめました。
むしろ、子供よりも大人の方が楽しめるかもしれません。
子供の頃の懐かしさと、大人になると忘れがちな大切なことを思い出させてくれる映画でした。
空想世界の話ばかりかと思いきや(前宣伝等をあまり見ていなかったので、てっきりそれがメインだと思い込んでいたんです)内容はどちらかというときちんと現実を見据えた…地に足のついた人間ドラマの物語。
後半はジェスに感情移入してばっかりで、思わず泣いてしまいました。
様々な人間模様もけしてあやふやなまま終らせず、きちんと綺麗にまとまっていたので個人的にはとてもすっきり。
最後は切ないけれど、胸が温まる良い映画でした。
お子さんに、というよりも、現実に疲れた大人の方に是非オススメしたいと思います。
余談ですが。
――この橋を渡れば、またきみに会える。
映画を観終わった後この文句を聞いたら、思わずじんと胸が熱くなってしまいました。
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