ランボー 最後の戦場のレビュー・感想・評価
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久々の再鑑賞。
公開された当時は、もう作られる事がないと思っていたシリーズだっただけに、制作されただけで嬉しく思った覚えがあります。
加えて容赦無い戦闘シーンは衝撃でしたが、ミャンマー軍がかなりクズに描かれていたため終盤のランボーの暴れっぷりは痛快でしたし、そのゴア描写によって戦争の惨たらしさも伝えており、なかなか良く出来た作品だと思ったのですが、今観返してみると、尺の関係上仕方ない事だと思いますが、登場人物の掘り下げが浅く、ランボーが戦いに身を投じる理由が希薄で、その点は残念ですね。
但し、前述した通り、戦争の惨たらしさや訴えかけたいであろうテーマは伝わってきましたし、終盤のゴア描写を含む戦闘シーンは今観てもやっぱり良いですし、エンターテインメント作品としても上手く出来ていると思います。
今作はダメだ!
前3作は好きなのだが、今作は自分的には好きになれなかった。ランボーにはもっと無双して欲しいのだが今回は全体的に暗く、ランボーが戦うのは終盤だけ。
あとクレイモア(地雷)の破壊力がスゴすぎる。そんな強くないでしょ。
今度の5作目に期待!
急に
グロくなりました!3までは人体欠損は控えめだったが今回は首ばっさり、喉えぐり、こんなグロかったっけ?と。
今作からスタローンが結構かかわってるようでメッセージ性の強いものに変わり、エンタメ性を保ちつつも現実的でリアルなものとなっている。
が、その分ランボーのもはやギャグ的なゲリラ戦の強さも控えめ。ヘリも操縦しないし銃器でズバババシーンが多めで、なんとなく物足りない感じもある。傭兵達もわりと個性的だったが尺の都合かスクールボーイ以外の活躍もあっさり目。
当初は本当にこれをラスト作にしたかったようで牧場へと帰るランボーを背に終わるのだがここで終わってれば晩節を汚さずランボーお疲れ様と言えるのだが、、
ラストブラッドが公開され少し複雑である。まだまだ活躍をみたい気持ちと、そろそろ平穏を!の気持ちが交錯します。
さぁ!ラスト・ブラッド観に行くぞ!
個人評価:3.9
凄まじい銃撃戦描写。近年ではためらう様なグロテスクな表現だが、ミャンマーの悲惨な現実を隠す事なく伝えたい、そんな監督としてのスタローンの真意が伝わってくる。
アクション俳優としても好きな俳優だが、作り手としても一流だと感じる。
また一作目から一貫して、ベトナム戦争からのランボーのルーツを軸に、ただの娯楽アクションではないテーマを含んでいる事も素晴らしい。
さぁ!ラスト・ブラッド観に行くぞ!
命は尊いものよ。 ……全部じゃない!
Blu-rayで観賞。
最新作観賞に備えて、復習。
前作から20年の時を隔てて公開されたシリーズ4作目。
シリーズを製作していたカロルコが倒産しているので、製作者は変わっている。
シリーズ全作で主演と共同脚本を担当したシルヴェスター・スタローンが、シリーズで唯一監督も務めた。
ランボーは依然タイにいた。
バンコクの寺院には戻らなかったのか、ジャングルで毒蛇を捕獲する危険な仕事をしていた。
20年ぶりに続編を作った意図は何か。忘れ去られようとするスターが過去の栄光にすがったのか。
そうではないだろう。本作にスタローンが込めた思いは半端ではない気がする。
機関銃や地雷で人が死ぬとはどういうことか、人を殺すことがいかに残忍な行為か、とにかく残酷な殺戮シーンが連続する。
人の身体が惨たらしく飛び散るのだが、タランティーノだったら評価されても、スタローンだと酷評される。
ベトナム帰還兵の迫害問題も、行方不明兵士の捜索が進められていない問題も、大国による内政干渉の問題も、民族紛争下の軍事政権による虐殺問題も、アクション映画としての面白さが際立つためテーマ性が希薄になってしまうのが、本シリーズの宿命。
スタローンのサービス精神と作劇の上手さが、エンターテイメント性を強くしてしまう。
前作は最も暴力的な映画と批判されたが、それが比較にならない暴力性と残虐性を本作は突きつける。
映画が作られたのは、ミャンマーで総選挙が行われる前である。
ミャンマーの軍による虐殺のドキュメント映像をオープニングで見せておいて、軍人が遊び半分に村人を虐殺する場面を描いて見せる。
誤解を厭わぬスタローンの強い意志が感じられる。
NPOのグループをミャンマーの村に案内することを固辞していたランボーが、船を出したのはなぜか。
金髪美人との雨中の会話では、命が等しく尊いのか、彼らが現地に行くことで何かを変えられるのかを議論して平行線だった。金髪美人はあきらめて帰ったはずだったのに、一転、ランボーは彼らを船に乗せていた。
ここには理屈ではないロマンスの匂いがする。
さて、2作目以降の本シリーズの基本路線である救出劇に本作も突入するのだが、今回は誰もランボーに救出を依頼せず、傭兵が雇われる。
傭兵たちがランボーのただならぬ実力に気づくのに時間はかからない。
傭兵たちとランボーとの共同作戦が決行される。
但し、ランボーの目的は金髪美人だけだ。
傭兵たちは依頼されたNPOメンバーだけでなく現地村民も助け出そうとする。
約束の時間に間に合わなかったランボーを待たずに傭兵たちが出発しても、狙撃手のスクールボーイだけは残ってランボーを援護する。
味方にはそんな人間的なエピソードを織り込みつつ、敵であるミャンマー陸軍の常軌を逸した非道ぶりを見せつけるのは、敵を殺す映画を正当化するためかもしれない。
それにしても、ランボーは時には素手で残酷に敵を殺す。
どんなに悪辣非道な敵であっても、目を覆わんばかりだ。
冒頭で見せられたミャンマーの実体を思い出せば良いのかもしれないが、敵味方共に容赦ない殺戮を展開するので、ただただ残虐な映画という印象を受けてしまうのが残念だ。
クライマックスの戦闘においては、ランボーは傭兵たちや民間人たちとは距離をおいた位置で戦う。
傭兵にも民間人にも死者が出る。
命懸けで救出しても、金髪美人から感謝の包容すら与えられず、ランボーは独り佇むだけだ。人を簡単に殺すことができる自分の残虐性に茫然としているようにもとれる。
彼の怪物性を呼び起こさせたのは、他ならぬ金髪美人なのだが、彼女がそれに気づくことはないだろう。
彼女にとっては、自分達の軽率な計画を悔やむと共に、ランボーとミャンマー陸軍の残虐な行為が同等に記憶に残り続けるのだ。
船上で金髪美人と交わしたわずかな会話で、ランボーはアリゾナの故郷に父親がいるはずだと話す。
ランボーが故郷へ帰っていくのは、自分の残虐性を永遠に封印することを決意したからだろうか。
この後、スタローンは『エクスペンダブルズ』シリーズで見事な復活を遂げる。
そして遂に『クリード』で役者として評価を得るに至るのは、長年のファンとしては感慨無量だ。
だが、また『ランボー』を演じることになるとは、驚きでしかない。
ブラックスネーク、カモン
オープニングから生々しいミャンマー軍事政権による虐殺の爪痕を映し出す。ドキュメンタリー映画なのか?と思わせるほど・・・と、本編が始まったら、これはこれでまた残酷な殺戮。軍事政権の無差別な殺戮がリアルすぎて目を閉じてしまいたいくらいなのです。ついつい頭を下げてしまう観客もいるのかもしれません・・・
ランボーシリーズに幕引きするためにスタローンが自ら監督をすることになってしまったようですが、愛国心いっぱいの男とか戦地にしか生きられない男というイメージはすでになく、人間らしく生きることを選択した男ジョン・ランボー。タイのジャングル奥地の村で、獲ったヘビを売ったりして静かに生活しているのだ。地下闘技場で格闘なんてのもやらない。“コブラ”にこだわりを持っていたところが愛らしく、コブラをバカにされると怒り出す可能性もあったが・・・。
1作目は別格として、2、3作目と違っている点は、トラウトマン大佐が出てこないことと、同じ救出劇を扱っていても対象は民間人だというところ。ボランティアでミャンマー入りしたキリスト教支援団が帰国しないという知らせを受け、5人の傭兵たちと再度川を上るのだ。「危険な地域に行っちゃいけない」という戒めはランボー自身も傭兵も口にしたことであるけど、サラ(ジュリー・ベンツ)の熱意に負けたのだ。「世界を変える」と主張していた彼女の影響によって“live for nothing or die for something”という選択肢を傭兵たちに迫るところは、傍観者的に観ているわれわれにとってもグサリと胸を打つはずだ。
ストーリーは単純そのものだけど、ミャンマーでの生々しい無差別殺戮は夢にまで出てきそうな迫力映像。サタスマの吾郎ちゃんが「ホラー映画」だと評していたのも納得。まるで『ブレインデッド』です。ゾンビと人間という違いだけのスプラッター映画なのかもしれません。しかし、そんな作風でもあるのに、いつもと違うスタローンの心意気が伝わってくるのです。エキストラにも実際のカレン族の難民や元ミャンマー兵士を起用するという徹底ぶり。単に強い男を描く映画ではない!と思う。
2008年5月。ミャンマーはサイクロンの被害を受け、数万人の死者も出た。スタローン自身もミャンマー軍事政権の悲惨な状況を世界に訴えるための映画を作ったのだし、政府の対応の悪さにはまた怒りをぶつけています。
【2008年5月ランボーを初めて映画館で観た】
老いてからのスタローンの魅力
最新作を見に劇場に行く前の予習として1を見て、時間がないから2,3飛ばして4を鑑賞。
クリードで見せた演技といい、老いてからのスタローンがすごくいい。言葉の重みが全然違って、また口数が少ないからそれが余計に際立つし、目で語れるくらいの含蓄というかオーラを放っている。
ポスターにもなっているこのセリフ、
「Live for nothing ,or die for something.Your call.」
国のために戦ったのに、報われず、友さえも失い孤独の中に生きる戦士が、今度は自らの倫理や正義のあるべき論に従った価値観で、それでも自分が身を置くべき場所は現場なのだと、ある意味使命感を持って戦い続ける生き様を見せてきたランボーが、この世はNO PAIN NO GAIN なのであると痛切に訴えかけてくる。一番の名シーンをあげるならここだろう。
このとき60歳くらいか。72歳になってる最新作が楽しみだ。
ジョン ランボー
テレ東1:35からで鑑賞。 以前見た時、それほど期待してなかったが、面白くて びっくりしました。ストーリーに かなり無理がありますが、面白けりゃいいんです。第5作が公開されますね。早く見たいです。スタローンが スッキリに 出演してて 6作目がありそうな 口ぶりでしたね。ランボーの戦いは まだ 続きそうです。ではまた!
主演も監督も脚本も最高なのだが、しかし
スタローンの映画はスタローン以外のキャストが全然だめなケースが多い。
もし、スタローン以外のキャストがもうすこしましなら、スタローンはアカデミー賞をいくらでも受賞できただろうに。
この作品は、シナリオと映像が特に際立って良かったので残念だ、スタローンの名優姿だけが印象に残った。
Live for nothing, or die for something. 20年ぶりに一暴れするランボー
ロッキーと双璧をなすスタローンの代表作第四弾。2020年6月に公開される最終作に向けて過去作を見直しです。
前作から20年経っているだけあって、スタローンの体型もずいぶん変わってます。続けてみると特に感じますね。ランボーさん、アフガニスタンの後は結局タイにいついちゃってたんですね。3の冒頭でもタイにいましたし、好きな土地なのでしょう。
本作って3までよりもっと人体破壊描写とかが凄惨です。ミャンマーで実際に起こっている事を作品にしたかったようなのですが、ちょっとキツかったですね。最初っから何で軍の人達はあんなに村を焼いたり、人を殺したりしているんだろう?って訳がわからなかったのですが、見終わった後に検索するとアレは民族浄化をやってたんですね。民族浄化となると滅ぼす事自体が目的なので納得です。
なかなかミャンマー(ビルマ)には詳しくないので調べて初めてわかる事ばかりでした。ミャンマーって多民族国家なんですね。で、民族間で殺しあいしていると。本作ではカレン族側だったのですが、別にカレン族が善という話でもないですし、現代日本人の私には難しい問題です。この映画の後に一応民主化したみたいなのですが、日本でもニュースになったロヒンギャの問題等まだまだ課題は山積みのようです。スタローンが提起したかった問題は確かに伝わりました。
ランボーさんはアメリカで生まれ、ベトナム戦争を経験し、その後アメリカでは兵士の居場所がなくなって馴染めず、拠点をタイに移して生活していた訳ですが、本作の最後にアメリカに帰ります。ここまで人生の半分はタイで過ごしてたランボーさん。年齢を重ね帰国した後のアメリカで、孤高の兵士は平穏を見付けられたのでしょうか?
というわけで本作から11年後の「ランボー5」に続きます。
これはこれでいい
スタローンが暴れるのを期待した人はがっかりだと思うが、私はこれはありだ。ランボーの心情の変化が描かれてランボーという人物に深みが出ように思う。ラストブラッドではどうなるかは楽しみだ。
記念の777作目、大好きなランボー(1作目)を何十年ぶりかに見よう...
記念の777作目、大好きなランボー(1作目)を何十年ぶりかに見よう。帰還兵がいじめ倒される話だったよな。
うぉー、こんなリアルなドンパチだったか、身体は四散、首チョンパ。あまりの惨さに時間を忘れた。聖人面して戦場に行く恐ろしさ。
やっと帰還したな、さあここからか、と思ったらエンドロールが??それでもまだ話が始まると思っていた。思い込み。そう、老化現象。
ヤバイ!つい先日も娘の卒業公演を場所を間違えて思い込み、見逃すという失態を犯したばかりだ。悲しすぎる。
これって第4作だったのね。自分でレンタル、ダビングしておきながら…情け無い。
話はしっかりランボーでした。前3作を受け継ぐ面白さ。第5作の予習ということにしておこう(笑)
しかし、ちょっとグロすぎ、いやこれぞ戦争の真実なのかもしれぬ。
物足りないけどやっぱり面白い
戦い方が地味な印象。やっぱりランボーにはヘリコプターに乗って暴れてほしかった。
それでも、チベットの内戦とエッジの効いたテーマを、違和感なく映すことができていた印象。
なかなか理解されないメッセージ
ランボーという冠のせいで評価されていない作品。過去のランボーというと、2作目3作目の印象が強くなってしまうが今作は原点回帰。
2000年代に入ると血を流さないアクション映画が大量生産され、隠蔽された殺人シーンが当たり前になった。ナイフで動脈を切れば血が噴き出るし、至近距離でブローニングM2(古い機関銃)を人に発射すれば人体はミンチになる。つまり、戦争、暴力は野蛮であり殺人とはこういうものだということを描いている。
エンタメというよりは反戦映画だ。ゴアグロ描写を徹底することにより暴力の恐ろしさ、暴力で解決しない事の無力さが描かれている。
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