「スタローン、やる」ランボー 最後の戦場 The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
スタローン、やる
胸くそ悪い軍事政権を標的にあくまでジャングルにこだわったスタローンの姿勢に拍手。戦地ジャーナリストとはいえ邦人が撃たれてるんだから、正直日本人であることをアイデンティティとしてのカタルシスを感じてしまった。(あまり良い性根とは言い難いが、映画でしか現実は打破できないのだ。)
そんなことはさておいても、尺を90分にまとめ込み、ランボー=ヒーローであることを描ききったスタローンはよくやった。ここぞ、と言う場面(2度ある)のランボー登場の演出はアメコミのそれだ。弱者の危機、いちにのさん、それヒーロー!ってやつ。年をとったランボーは過去3作の彼よりかっこよかった。60なのによく走ったし。編集・撮影・音楽のスタッフも良かった。キャラクターの掘り下げや重量のある敵役の不足は惜しい。
ヒロインの最後のランボーへの涙は感謝のそれか、非難のそれか・・・・スプラッターな描写も含め、単純な話なれどヴァイオレンスについて考えさせられる幕切れだった。
ロッキーといい、ランボーといい、復活企画をハナで笑っていたけど、どっちも楽しませてもらった。復活スタローン、やる。
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