「やや過激に作りすぎている」誰も守ってくれない わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
やや過激に作りすぎている
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殺人事件の加害者と被害者は絶対に相容れない。
今作は加害者側の家族を執拗に追い詰める現代社会と人間の醜さを描いている。
キャストの豪華さにも注目し、さらに宣伝が上手く期待膨らむ作品だったのだが、実際に見てみると期待通りとはいかなかった。
キャストに文句はないのだが、やや演出が過剰。明らかに逮捕者が出るクラスの軽犯罪が多々行われている。
すでに末期を迎えた日本のインターネット腐敗や、他者の尊厳を守れない感じられない鬼畜の描き方はなかなかに見応えがある。
そういう意味では見たいところをオブラートに包まず表現できていたので、一見の価値はある。
要は、殺人事件という重大事件で被害者側のプライバシーは保護されるのだが、加害者側はどうなのか? という問題だ。
個人的には、加害者の家族にはなんの責任もないと考えている。後ろ指を指される理由もなければ、賠償をする必要もないと思っている。
今作が全体的に正しいとは言えないが、一度見てみるのもいいだろう。
「社会のタブー」でくくって目を反らしてはいけない問題だ。
今作は戒めと社会風刺で出来ている。
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