「映画らしい」誰も守ってくれない プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
映画らしい
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公然と認めてはいないものの、警察が加害者の家族を保護する事があるらしい。
マスコミの激しい取材で家族が疲れ果てて自殺するケースもあるからとか。
兄が殺人を犯した事で高校生の未来とその両親は保護を受ける。
しかしうまくまいてもどこからともなく居場所をかぎつけるマスコミ。
刑事の佐藤は未来の母親の警護をしていたが、母は自殺してしまった。
佐藤は未来を連れて、かつて自分が捜査した事件の被害者を訪れた。
それはかつて息子を殺された柳葉で、ペンションを経営していた。
佐藤が警護していながらも上司の指示に従い、彼らの子を死なせてしまった。
それでも毎年命日に来る佐藤を、柳葉は許していた。
しかし機嫌が悪かったのか、突然柳葉が切れる。
未来は加害者の家族であり、君は被害者の家族と同じように扱うのかと。
まあこれは後から謝罪されるのだが、佐藤は柳葉の本心を感じることとなる。
しかも母を守れなかった警察に不信感を持つ未来はネットに居場所を書く。
このヤケクソの行動により、このペンションにもマスコミが訪れる事となった。
しかも未来の彼氏とやらが来て、未来を連れて逃亡する。
そしてホテルの一室に連れ込み、隠しカメラでネットで生中継(場)
それを知った佐藤が来てカメラを壊すが、キレたオタクが乱入、ボコられる。
そんな中でも未来を励まし続ける佐藤に対して未来は信用を回復、
ついには事件の事を話し始め、それをきっかけに兄の有罪が確定。
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やっぱり佐藤はこういう葛藤するような役がよく似合う。
未来も当時まだ15歳とのことだが、上手だった。
それにしてもこれが現実かと思うと寂しいなあ。
いや実際には、マスコミはあそこまでひどくないとは思うけど。
それに加害者の家族の情報をさらしまくりのネット社会になってたが、
ネットの住人たしちもあそこまでひどくはないだろう。
というより、加害者の家族にそこまで興味がないと思うけどね。
あと気持ち悪い恋人が訪れた時、未来が楽しげやったのは異常。
だって、兄が人を殺し、母が自殺してんねんで?
挙句の果てにこの男は最低な奴やったってわかるしね。
ホテルに連れ込んで、何するんか思ったらそれかい!(場)
別の事する方がよっぽどまともな人間やろうって思ったわ(場)