「犯人の顔、1万円で買いますよ」誰も守ってくれない shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
犯人の顔、1万円で買いますよ
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映画「誰も守ってくれない」(君塚良一監督)から。
マスコミは、大事件が発生すると、
写真や映像をどこよりも先に入手したがるのはどうしてか?
犯人が若ければ若いほど、
中学・高校の卒業アルバムなどを求めて情報収集合戦が始まる。
その象徴として、今回、犯人宅の現場でマスコミが叫んだ一言を
私は、あえて取り上げてみた。
「犯人の顔、1万円で買いますよ」
マスコミが、犯人情報をお金で買うから、
素人が探偵ばりのことをするようになり、加熱することになる。
実は、私は今でも「実名報道」には反対である。
理由は、簡単「誰も得をしないから」。
それは、少年事件だけでなく、大人が起こす事件だって同じ。
民衆がそれを望んでいるから・・といっても、
やはり「野次馬」と大して変わらない気がするし・・。
殺人事件は、事実だけを伝えればいい、と思う。
どうせまた、違う大事件が起きれば、そちらに興味が移るのだから。
被害者や加害者の家族情報なんて、私はいらないし、欲しくない。
PS.
作品中「背筋が凍る」という台詞がキーワードのように使われるが、
「背筋が寒くなる」とは違うのだろうか?
恐怖などのためにぞっとする。身の毛がよだつような思いをする。
それともそれ以上の恐怖という意味だろうか?
ちょっと気になったフレーズである。
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