ネタバレ! クリックして本文を読む
考えるだけでも恐ろしいけど手術中に麻酔が切れたらどうなるんだろうと昔考えたことがあった。実際に術中覚醒というのがまれに起きるというの知り、今回本作を鑑賞してみた。
前半はジェシカ・アルバが可愛いだけの退屈な恋愛ものを見せられて、その後案の定術中覚醒が起きるんだけど、これでこの後どう物語を広げるんだろう。これはハズレを引いてしまったかと思いきや、油断していたせいもありその後の意外な展開で大いに楽しめた。これは拾い物だった。
恋人役があの可愛らしいジェシカ・アルバで厳しいお母さん役が「蜘蛛女」で恐ろしい悪女を演じた顔見ただけでも恐いレナ・オリン。これは確かに騙されるな。まさかすべてはあの可愛くていじらしさアピールしていたジェシカが黒幕とはねえ。
主人公にしたら術中覚醒で手術の痛みに耐えないといけないわ、なおかつ信じていた友人や恋人にまで裏切られていたなんてまさに泣きっ面に蜂状態。でも後半はこの世で最も強いと言われる母の愛情により主人公は救われるのでした。
やはり母の言うことがすべて正しかった。自分が信じていたものは偽りの友情であり偽りの愛だった。罠に陥れられた息子は母がその身を捧げることで命拾いをし、母の本当の愛のおかげで偽りの愛から目覚めることができたのでありました。
実際に術中覚醒の被害にあった患者さんの記事を読んでても本当に恐ろしい。そのあまりのつらい体験でPTSDを患うこともあるそうだ。もう記事読んでるだけでぞっとする。自分の腹が切り開かれて、手のひらで内臓に触れられてるのを感じていたとか、その痛みは言葉で言い表すこともできないのだという。もはや「ブレイブハート」でメル・ギブソンが受けてた中世の拷問だよね。
実は昨年、全身麻酔で腱板断裂の手術をしたけど、その前に本作を鑑賞してなくて良かった。でも局所麻酔で麻酔が効かなくて痛い目にあったことはある。いわゆる男性特有の余った皮を切除する手術。最初は麻酔が効いてる感じだったけど途中から効きが悪くなってきて切除したりそのあと針で縫ってるのがじかに感じられた。意識はあるから痛みを伝えて追加で麻酔してもらったけどやはり痛い。麻酔なしの手術したことないからどこまで麻酔が効いていて痛みをどの程度の割合で感じていたのかわからない。まあ耐えられないほどの痛みではなかったけど、でも術後は痛かったな。本作の例とは比べものにならないけど。
ちなみに意識は覚醒してるのに全身麻痺と言えば、フグ毒のテトロドトキシンが有名で「ゾンビ伝説」とか「完全なる報復」でも使われてたな。バトラーが憎き犯人に毒を投与して覚醒させたまま体をバラバラに刻んだりしてた。あれは序盤だけど充分あれで完全な報復になってたかも。