「原作とは似て非なるが良作。」デトロイト・メタル・シティ 山上 朮さんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは似て非なるが良作。
前俺が泣いた。かどうかはさておき、原作よりだいぶ「いい話」。
涙あり笑いありで、デートムービーにもなりうる万人向け。という点で、原作と同じ種類のアレさを期待すると少々ガッカリするかもしれないけど、割り切れば十分に面白い。
ねぎっちょは、原作ではちょっとだけキモい朴訥な青年だった気がするけど、実写になってキモさが倍増してる。他方、クラウザーさんはスクリーンでは案外普通で、伝説の歯ギターさえも普通に格好いい。
サウンドは綺麗すぎるけど、一般向けだと思って許容。
省略された要素が多い事からすれば(せっかくメルシー出てるのに…)、いっそあの中途半端なキバや金玉ガールズも省略した方が、消化不良感がなかったかもしれない。
「欲しい才能と持てる才能とのギャップに悩みながら成長する青年の映画」として、良いんじゃないでしょうか。その視点に立つには原作が強烈過ぎるのが難ですが。
あとどうしても言うべきこと。社長が素晴らしすぎる。
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