劇場公開日 2008年8月23日

「こんなヌルいメタルロック、クソでもくらえ!」デトロイト・メタル・シティ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0こんなヌルいメタルロック、クソでもくらえ!

2010年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

メタル系を嫌い甘いポップを好む彼女(加藤ローサ)や、徹底的に宗一をメタルの王者にのし上げようと意気込む女社長(松雪泰子)といった登場人物は、この手の話にはつきものの設定で新鮮味がない。本作の場合、ストーリーよりも、出演者がそれぞれの役柄にどれだけなりきれるか、楽しみの焦点はそこだ。この点は、松山ケンイチのなり切りは勿論、ライヴの観客も含めてじゅうぶんに笑わせてくれる。
ラスト、東京駅から会場まで走るシーンがあるが、ここでのエキストラの数が少なすぎ。昔のTV「カトちゃんケンちゃん」に同じようなギャグがあったが、あっちのほうが人間の数に圧倒性があった。
総評としては、ハードなメタルロックを扱いながらヌルいデキで、対象となるのは中高生か? いや、この程度のレベルじゃ高校生でも喜ばないか?
タイトル・バックのデザインはいい。

マスター@だんだん