ノーカントリーのレビュー・感想・評価
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追跡ものの中でもダントツ。
ハラハラ感にハビエルの恐ろしさが加わりすぐにこの作品に引き込まれてしまう。展開も非常に良い。
追うもの、追われるものの役どころの設定が完璧。
保安官役がトミー・リー・ジョーンズで良かった。
それだけで追跡ものとして完成されてる。
難しい
犯人の、残虐性は相当なもの。
恐怖を感じました。
ダークナイトの、ジョーカーのような、不気味な存在。(またちょっと種類は違うかもしれないけど…)
それにしても、解釈の仕方が多すぎて、どのように受け取ればいいのか、迷う!!
意味よりも、コインで殺しを決めるシーン、「殺す必要はないわ」「みんなそう言う」という会話、ラストで大怪我を負った犯人も、冷静に対処していること、保安官と対峙しても、保安官は殺さないこと。
考えなければ、わからないことが多い!
基本的には難しいので、原作読まねば…
こわい
とても静かな映画だったが非常に細部にまでこだわった
丁寧な画面作りがされた作品だ
だからこそこの映画には引き込まれてしまうんだろうな
この映画の半分以上の魅力はハビエルバルデム扮する殺し屋アントンのキャラクター性にあると思った
静寂な狂気、異常な哲学、殺傷能力の高さ、
今までにない殺し屋象が確立されていて観ていてどんどん引き込まれる
今や正義というものが通用しない普通の常識では考えられないような殺人がいとも簡単に行われ
それを阻止、抑制することができない狂った世界になってしまったのだ
難しい映画だったけど何回も観れるスルメ映画だとおもう
見た後はどっと疲れてた
静かなサスペンス
コーエン兄弟は何を目指してるんだろう? 少し混乱しました。
静かなサスペンスで、迫ってくるものもあるんだけど、なんか、根本のところでブレてる感じがするんですよね。この感じ、なんなんだろう? アメリカ映画が信じられなくなってるってことかしら? 誰か教えてくださいっ。
リアルな冷酷たる殺し屋
ターゲットを殺すことに手段を選ばない殺し屋。だが、独特な考えをもってるし完璧すぎるわけではないとこがよかった。
あっという間に時間が過ぎた。
細かいことは気にしないで緊張感を楽しめた。
魂のない男の目
問答無用の殺し屋オカッパ・ハビエルの目が印象的。
魂のない男の目だった。
トミーリー最後のセリフも印象的。
本作の次章ともいうべき『ザ・ロード』を観てからもう一度見直すと
「火を運ぶ人」という言葉が痛切に胸に迫ってくる。
楽しくなるくらいの緊迫感。。。
コーエンによって作り出されつじりじりとした緊迫感は、どんな映画よりも恐怖に満ち、どんな映画よりも心地よい。
ハビエル・バルデムが演じる『シガー』は、怖いくらいに無感情で、怖いくらいにゾクゾクさせられる。
。
一人は逃げ、一人は追う。
無関係な人々が無情に死に、じりじりと歩みくる影に怯える。
期待どおりの恐怖と想像もつかなかった緊迫感があった。
ここに描き出される恐怖は、完ぺきである。
顔芸
007スカイフォールのハビエル・バルデムが格好良く作品を追って見た一作。正直哲学的で私は理解仕切り得なかった。
ならば作品のどこに楽しみを見出すかと言えば役者の演技だ。
逃げる男のジョシュ・ブローリンは自身が今作以前は役に恵まれてこなったかととも上手く役に反映出来ていたのではないか。
あと最近映画を頻繁に見る様になったものの違和感。「あぁこの人ちゃんと役者なんだ。コーヒーの人じゃないんだよな」のトミー・リー・ジョーンズ。地顔からか物を憂う姿が非常に良く似合う。
そしてなにより今作のハビエル・バルデム演じるシガー。スカイフォールで見せた人間味に溢れる悪役とは全く違う冷徹な殺人鬼。髪型、服装と存在感そのものが異様だ。
大雑把に人を殺したかと思えばカーペットが汚れるのを嫌ったり靴の裏の血のりを気にしたり、不思議な2面性も「よくわかんないけど怖い」ものとして成立している。
更にシガーは何か確固たるルールを持って人を殺している。コイントスに勝った(一方的にだが)商店の親父は命を拾う。一方「自分の意思で決める」のだといってコイントスを拒んだモスの奥さんは殺され。
しかしまぁなんといっても顔力だ。
言葉を変えればハビエル・バルデムの顔芸がこの映画の最大の魅了なのではないだろうか。
といっても今回ハビエル・バルデムは助演なんだな。
ポスターにも中央に映ってるのに。
古い人間には生きづらい世の中
『ノーカントリー』(原題: No Country for Old Men)
邦題もっと考えろよとまずいっておきたい
全然意味がわからないだろう
この映画の魅力はアントン・シガーとその武器にある
空気銃を使って殺人を繰り返していく姿は非常に怖い
この作品は常に緊張感をもって描かれ飽きずに最後まで見れる
ホラーとして非常に面白い作品
原題より邦題
なかなか難しい映画です。同時に奥が深そうな映画でもありますが。
作品全編がかなり暴力的でドライ。しかし緊迫感のある銃撃戦はかなりの出来で、殺人鬼シガーのシュールな殺害っぷりや元軍人モスの逃走劇は目が釘付けになりそして恐怖を感じます。とにかく血と死体で埋め尽くされるような映画です。バイオレンス映画を見るという目的でこの映画を見るのもいいかもしれません。
この映画のテーマは複雑で様々な登場人物からいろんな見方が見て取れるような気がします。個人的にシガーの考えにちょっと興味がありました。彼の規則やルールに対しての考えは納得はいかなくもなく、最後の信号のシーンはまさにシガーの考えをもの語ってると思います。
あと原題の「no country for old man」(「老人に住む国あらず」という意味だそうですが)より邦題の「ノーカントリー」のほうがしっくりくると思うのは私だけでしょうか。というのもこんな物騒な国に老人も何も人が住む国とは思えないからです。終盤の老人がいった「この国は人に厳しい」というセリフが身に沁みます。
あんまりこの映画のテーマはこれだというのが見つけられなかったのですがそれを模索しながら見るのもいいかもしれません。
おかっぱ
コーエン兄弟の作品にしては、珍しく「テーマ」がある。アカデミー作品賞にふさわしいかは解らないが、ツボにはまったら抜けられない。 「テーマ」はあっても、やはりコーエン作品らしく、ストーリーは難解。「現実の『不条理』」を表しているのが「殺し屋シガー」、として観ると解りやすい。 シガーの存在感が凄すぎて、他のキャラクターは影を潜める。良くも悪くも「シガー」な映画。 女性は拒否反応を起こす可能性大。
紡いでいるようで最後投げっぱなし
DVD借りてみたらなぜかもう見てたという失態を演じてしまいましたが,折角借りたから見ちゃおうという緩ーい感じの2回目です。
コーエン兄弟の映画は理路整然としていて好きです。
BGMをいっさい使わない感じとか、意味のない絵とかないので、個人的にシンプルかつ無駄のなさを好む自分にとって合っていると思います。
今作はハビエル・ハビデムの何ともいえない気味の悪さが際立ってます。持っている武器にしろ,髪型にしろ、しゃべり方にしろ、唐突な現れ方にしろ、こんなやつに追われたら眠れないです。はい。トミー・リー・ジョーンズがもう少し本筋に絡んでくると思いきや意外と絡んでこない。味のある保安官役はもう彼の得意とするところなのですが、もっと確となる本筋に絡んできて欲しかった。
ジョシュ・ブローリンは無骨な田舎の溶接工という役をやらせたら右に出る人はいないんではないでしょうか?奥さんがダイアン・レインというところも好感が持てます。ちなみにハビエル・ハビデムの奥さんはペネロペちゃんです。
いろいろ紡いでくる独特のコーエン兄弟のストーリー展開と思いきや意外なラスト。ちょっとがっかり。彼ら独特の考える余地を残す展開は,時に観客を突き放しちゃう感じ。今回は突き放された感じがしました。もう少し優しくして欲しかった(笑)
次回作「トゥルーグリッド」はジョシュ・ブローリンと再びコンビを組む模様。ベルリンでは喝采らしかったので、期待できそう!
現代のヒッチコック的な風格
コーエン兄弟は『ファーゴ』もかなり好きだったけど
『ノーカントリー』は西部劇をモチーフにし 80年代を舞台にした
巻き込まれ型サスペンスで 現代のヒッチコック的な風格
一瞬も気が抜けない展開で 心地よい疲労感がクセになる
なんだこの緊張感
ハビエル・バルデムが演じてるオカッパの殺し屋は
無駄がなく容赦のない仕事っぷりで 久々に怖い悪役だった
ジョシュ・ブローリンも『グーニーズ』の兄貴から
成長してどんどん良い役者になるな~
彼の『ナイトウォッチ』(ユアン・マクレガー主演版)も最高だったけど
さらに悪そ~な良いオヤジになった
トミー・リー・ジョーンズも田舎の保安官という
『ファーゴ』のフランシス・マクドーマンドと同じような役どころで
かなり味のある良い演技で余韻が残る
やっぱコーエン兄弟の真髄は コメディよりサスペンスにあると確信した
どこまでも追いかけてくる恐怖
10/4/4
どこまでも追いかけてくるオカッパ男。
BGMが無いことがこんなにも恐怖を煽るとは。
何でそんなに追いかけてくるの、そのお金は何??
理由なんていらない、彼は彼のルールで、ただひたすら追いかける。
ホラー映画でも無いのに何でこんなに怖いの!?
ホラー映画でもないのにやたらと怖い
自ブログより抜粋で。
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全編淡々と人が殺されていき、なんかもう、ホラー映画でもないのにやたらと怖い。
後半に至っては、殺されるところや死体はスクリーンに映らないのに、「ああきっとこいつも殺されたんだな」って伝わる演出が巧く、余計に恐怖心を煽る。
救いのない映画だという前情報を知っていたので覚悟して観られたことがある意味救いだったが、ハビエル・バルデム演じる殺し屋シガーの姿が脳裏に焼き付いて後々まで尾を引く。
それは彼の比類なき冷酷さももちろんだが、ラストで見せるそれまでとは裏腹な妙に人間味を帯びた退場の仕方が余計に印象深い。
かなりやりきれない映画なんだが、時代設定を1980年代にしているせいで、じゃあ今は幸せな時代なのかと自問したとき、いや今の現実はもっとやりきれない世の中だよなあと思わせられる二重のやりきれなさに襲われる。
重いというか硬派というか、一筋縄でいかない、それでいてクールな娯楽性でも満足できる良作。ただ、観るなら心身ともにゆとりがあるときにどうぞ。
全151件中、101~120件目を表示