ブレードランナー ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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で?って感想しか…
これが40年近く前の映画だと言うのは評価できるけど、面白いとは思えない。
昔一度観て、再度のチャレンジだったが、やはり意見は変わらず。
レプリカも然程強くないし、ハンター側も強くない。と、むず痒い設定。
「ディストピア」だか「フィルム・ノワール」だか知らないが、観た後に何が言いたいのかわからないものは共感できない。
そもそもSFが苦手なのもあるけれど。
原作厨だが違う方向性で傑作
カッコイイタイトルの小説選手権があったら優勝候補の最有力だと思う『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が好きだ。マーサ教とか電気動物とか小ネタ込みで好きだ。奥さんも意外と好きだ。そしてそれらをほぼほぼ削ぎ落とした上で、「人間って?」という問いかけをレプリカント側の描写も入れることで強く印象づけているように感じるこの映画もやっぱり好きだ。「強力わかもと」をはじめ未来社会の荒廃したビジュアルが今でも全く古びて見えないのがスゴイ。
ただ、このエンディングだと『ブレードランナー2049』には繋がらないということかな。まあいいけど。
ディック作品はネタの宝庫だと思うのでもっと映画化したらいいのに。「訪問者」「くずれてしまえ」「人間らしさ」「植民地」とか『ユービック』を今度こそとか。
美しい映像世界に魅了、切なさ込み上げる関係胸打たれる伝説近未来SF
近未来の2019年、人間の感情をプログラムして造られたレプリカントと呼ばれる人造人間が反乱を起こし、特別捜査チームのブレードランナーが捜査を始める
感情を持ち寿命が決められたレプリカントの葛藤抱える姿を、揺れ動く心情秘めた捜査官との関係や壮絶バトル通し描かれ切なさ込み上げる
『ブラック・レイン』や海外ドラマ『高い城の男』など日本が舞台設定の作品を多く手掛けているリドリー・スコット監督の本作
日本語表記の看板や折り紙、うどんが登場するなど日本情緒を感じさせ多様文化を取り入れた壮大で美しい映像世界に圧倒される
そこまでのインパクトはなかった
初めて鑑賞しました。時代が2019年という事ですが、たまたま今年鑑賞できました。
以前から見たかった作品でしたがアマゾンプライムで観れることが分かりみました。
当時観ていたら圧倒的スケールに飲み込まれていたと思いますが、CGが進化しまくっているこの時代に見てしまったので、そこまでのインパクトはありませんでした。
ストーリーがいい作品というよりは雰囲気がサブカル界に受けたんでしょうね。
私もこういう雰囲気大好きです、2049も観てみたいです。
以前から気になっていた作品。
ターミネーター:ニュー・フェイト を観るにあたり、気になっていたこちらを鑑賞。
まず、作品設定が今まさに2019年11月になっていたので、現時点で酸性雨が降ってなくて良かった。
ラストにグっとくるものがあったけれど、このラストのために長々暗い画面を見せられるのは
ごめんなさい、自分には無理で苦痛でした。
ライアン・ゴズリングが主演だったのでとりあえず鑑賞したブレードランナー2049もよくわからなかったし。
むしろ、この作品の評価がなぜこんなに高いのかが自分は知りたい。
アトムの世界
実用ロボットが人型なのは日本だけだとどこかで読んだ。
手塚治虫先生の『アトム』の影響なのだと。
そんなアトムに通じる映画。
アトムも、人間とアンドロイドの狭間で悩んでいたし、奴隷化されたロボットの反乱やロボットの権利を求める展開を描いたものもある。
とはいえ、ハウアー氏、ヤングさん、フォード氏の名演によって、さらに”情緒”を刺激されて胸を打つ。
科学者の傲慢。人に近づけるロボット。科学者としては冥利に尽きるのだろうが、制作された”もの”としては…。
「人は殺していない」確かにそうなのだけれど…。
人殺しをしているような描写。
意思を持ったロボット。人間との差とは何なのか。
主人公はレプリカント狩りなのだけれど、レプリカントを知るだけに、何をもってして、人と人じゃないものと分けるのか。主人公の気持ちが揺れているところがやるせない。
デッカードもレプリカントという説があると聞いたが、デッカードが”人間”である方が、”命””人間”というものに、深い考察を与える。
神の領域。
アステカ神殿に似た本部。
エジプト・ピラミッドかと見まごう金色に彩られた映像・インテリア。
そんな中で何度も繰り返し現れる「強力わかもと」。胃腸薬なんだけれど、滋養強壮の効き目もある。監督はその中身まで知って採用したのか。その広告の女性がロボットっぽい表情をしているのがまた映画の雰囲気を掻き立てる。
チャイナタウンの雰囲気も、不老不死を求めた徐福を彷彿とさせる。
デカルトの言葉。
処女の守り神ユニコーン。
『ファウスト』に出てくるメフィストフェレスを彷彿とさせる警察のボスとデッカードを繋ぐ役目。導かれるのはダンテの世界か。
キリストの”聖痕”をもイメージさせる。
ロシアのモナリザとも称えられる絵画『忘れえぬ女」を彷彿とさせるレイチェルの眼差し。『黄金のアデーレ』にも似ている。
エリザベス1世かと思うような衣装。
『未知との遭遇』を彷彿とさせる光の洪水。
近未来な造形の中に織り込まれた古典。
雑多な中でのあがき。
だからこそ、SFとして現実世界とかけ離れた世界の物語ではなく、すぐそこにある物語とのめり込んでしまう。
鑑賞後、自分の生きる意味とかいろいろな思いが押し寄せて、雄たけびを上げてしまった。
原作未読。
他のバージョン未鑑賞。
地獄の鬼ごっこ
ブレードランナーはこのファイナルカットしか観てないなのですが、公開当時のラストとだいぶ違うんですねー。
個人的には公開当時のラストの方が好み。
デッカード(ハリソンフォード)とレイチェルが無事生き延びて幸せに暮らしましたの方がいいなー。
今回のファイナルカットバージョンは、デッカードの夢の内容をガフが知ってたことで、デッカードもレプリカントでしたってことですよね。
なんか、切ない。
でも、世界観は本当すごくてかっこいい。
何故か日本の感じが濃いですねー
舞妓さんの看板とか屋台でうどん食べてたりとか。
しかもまずそう笑笑
酸性雨が常に降ってるから、暗くて、じめじめしてて、
国籍とか文化とかがごちゃごちゃしてる、退廃的てダークな感じがとっても癖になります。
ブレードランナー観ながら、なんか攻殻機動隊思い出すなーとか思ってたら、やっぱり押井監督ブレードランナーにめちゃくちゃ影響受けてたんですねー。
影響受けるってこういうことなんだなって感心しちゃいました。
他にもたくさんの作品に影響与えてるんだなと思うと、本当に偉大な作品ですね。
ストーリー的には、前半はちょっと退屈でした。
レプリカントの暗殺を頼まれたデッカードは凄腕のブレードランナーっていう始まり方だったのに、実際は女性のレプリカントを暗殺するときモタモタしてたり、あんまりかっこよくない笑
最後のロイとの地獄の鬼ごっこはマジこわかった。
デッカードもビビりまくりだったし
観終わったあと、いろんな考察サイトを見て回りたいなと思いました。
この世界観は中毒性あるなー。
何年かに一回は観たい作品
IMAXシアターでの鑑賞はなかなかの迫力であった。随分前だと思うが、この映画をテレビで観た記憶がある。空中を移動する自動車やハリソン・フォードのリアルな格闘シーンに衝撃を受けた。SF映画もここまで進んだかと思ったものである。
しかしその後のコンピュータグラフィックスの進歩で実写に匹敵するどころか実写を遥かに上回るCG映画が次々に登場するに至っては、本作品の映画としての面白さは観客のCG慣れの分だけ減ってしまった。
とはいえ、人間そっくりに遺伝子から作られているレプリカントは人間との見分けがつかず、人間が人間として認められる条件は何なのかというアイデンティティの問題を提起した意義は大きいと思う。加えて人間が生命を作ることが当たり前になった社会、宇宙への植民地主義、階級格差など、現在および将来の人類が向き合わなければならない問題がさり気なく提起されている。
物語のテンポはかなりゆっくりで現代的ではないが、CGやアクションはこれから先も鑑賞に耐えうるものである。そして問題提起はいつも新しい。読書好きの人が周期的に古典を読むように、本作品も何年かに一回は観たい作品のひとつに違いない。
ブレランIMAX半端ないって!
劇場公開から37年後の🎬"ブレード・ランナー/ファイナル・カット版"in IMAX 鑑賞。
1982年7月3日 : オリジナル版公開
2007年11月17日 : ファイナル・カット版公開
2017年10月27日 : 続編 ″ブレードランナー2049″公開
2019年7月19日 : ルトガー・ハウアー(75)死去
2019年9月6日 : ファイナル・カット版IMAX公開
2019年11月X日 : 時代設定
ここ最近、未来の設定が追いつく映画が多い中、現実は追いついていないなぁ。と感じる今日この頃。
当時こんな STORY、ART、MUSIC、CGよく作ったなぁ。
昔の映像をよく鮮明に再現できるなぁ。
酸性雨が劇場に降っている臨場感半端ないなぁ。の117分でした。
ルトガー・ハウアーさんのご冥福をお祈りします。
2019
リドリー・スコットのコメントを見ても映画のエンドロールを見てもIMAXシアター向けに最適化したわけではなく4K化したついでの公開のようだ。
だからと言って見る価値がないかと言えばそうでは無く映像の細かさ(新しい発見がある)と特に音響の臨場感はこれまでのどのブレードランナーよりも没入感があり映画館に足を運ぶ価値のあるものになっている。
何より2019年、そして奇しくもルトガー・ハウアーの没年となったこの年に劇場で鑑賞できる機会を作ってくれたことにファンとしては感謝したい。
昔のSF映画だが今見ても遜色無い
正直言ってストーリーは良く分からなかった。後からネタバレサイト見て何と無く分かった程度なので、ある程度予習は必要なのかもしれない。公開された当時は相当斬新な作品だったと思われる。今見てもそんなに違和感が無い。ただ、劇中のモニタの映像を見るとやはり大昔に作られた作品なんだだなと認識させられる。舞台は東京っぽいが現代でいうと中国の深セン、上海、北京あたりかな。未来を描くSFというのはレディプレイヤー1の時もそうだったけど大抵無機質な大都市が多いよね。ハリソンフォードがとにかく若かった。
サイバーパンクSF不朽の名作
昔深夜のTVで本作を見て夢中になった。好きな映画を挙げろと言われれば、5つの内には必ず入るであろう作品。それが大スクリーンで見られるとは!
当時最先端のSFXも、大画面で見ると多少の古臭さは否めない。続編『2049』のCG凄かったもんな。それでも、暗く荒廃した世界のテクスチャーにはその粗さもマッチしているし、iMAXで臨場感たっぷりのサウンドはモブの台詞の隅々まで聞こえる。何より、サイバーバンクな世界観とビジュアルの素晴らしさは、今見直しても色褪せない。
『2049』が公開された時、設定がありきたりで然程面白くないと若者世代の反応イマイチと聞いて、馬鹿言え、甲殻機動隊も銃夢もコレが原点じゃ!と憤慨した年寄りですが(笑)
止まない雨、薄汚いスラム、人種文化混合のカオス都市。堪らん。
しかし、冒頭の『2019年』のテロップを見て仰天した。今年かよ!まあ第三新東京市もとっくに過ぎたしなぁ。
ところで、人生指折りのフェイバリット映画だが、ラストで台無し、アレさえ無ければ!!という作品が、過去2つありまして。
それが『ネパーエンディングストーリー』と今作。
TVで初めて見た劇場版。ラストシーン、あてもなく逃亡するデッカードとレイチェルの車に被さるナレーション。「レイチェルには4年の寿命が無い」。
いやいや、そりゃ無いよ!アカンだろう。そんなサラッと覆されたら、あれだけ苛烈なロイの絶望は?徹底してレプリカントの悲哀を見せつけておいて、最後一台詞で全てぶち壊しやん!!と憤慨を…。逆ギレ多いな今回(笑)それだけ大好きな作品なんです。ご容赦。
公開当時の一般受けを考慮して付け加えられた部分らしい。ファイナル・カット版はそのシーンが除かれている。
作り物としてのレプリカントの悲哀、人間としてのアイデンティティ。多分残された時間は僅か、今度は追われる側に回った二人。物語の完成度としても、こちらの方が断然いい。トラウマの払拭ありがとう!
この世界観がすでに当たり前の世代なんだなと実感
2019年に初鑑賞。
ブレードランナーの独特の世界観が色んな作品・世界観に影響を与えたのは知っていたのですが、もう全てが色んな作品で見たものばかり!それも、どれもこれもリアルに再現してるなぁ…(こっちが先なんだけど)と、いかに後世へ影響を与えた世界観だったのかと感動しました。
フィリップ・K・ディックの小説が原作ですが、ブレードランナー以後の作品(ドラマ含め)で先に堪能してしまったので、映画のシナリオ自体に驚き自体はなく、少し弱めに感じた。
とは言っても、映像や演出方法はまた見返したくなりさすがだなと思いました。
新しい情報が満載
『ブレードランナー』自体はトータルで、過去劇場で4~5回は観たはずですが、LDやVHSの何十回も記憶が混じって、どのバージョンをいつどの媒体で観たか、既に記憶が怪しいです。
ファイナル・カット自体は、スクリーンで2回目。
IMAX版は初めて。
内容の感想は今更さておき、技術面の話。
こんなに映像がクリアとは驚きでしたわ~
酒に混じる血とか、雨の激闘における服の襞とか、銃のディテールとか。
今まで黒で潰れていた部分が、キッチリ見えました。
決して新しい内容はないのですが、新しく気づいたビジュアル情報が満載でした。
マスターフィルムがちゃんと残っていて、そこからデジタルリマスターするって、素晴らしいですね。
4k.DLP.IMAXで鑑賞‼️
1982.新宿ミラノ座のフィルム上映後は衝撃、感動の嵐でした。
今回、デジタル上映を見て思ったのは。オリジナルの音響、画質は良い環境の中で鑑賞しなければならないと思いました。凄い良かったです!
しかし、ストーリーは最初に上映された形をキープしてほしいです。それがオリジナルなのでは?
特に、この作品は初公開バージョンとファイルカットではまるで違う印象になるから!
全てが美しい映画
昨年もBDをレンタルして観たが、IMAXで上映するのを知り、居ても立ってもいられなくなり観賞。
驚愕の映像美、これからの時代こそ考えさせられるストーリー、魅力的な登場人物、唯一無二の音楽、監督の思い通りになった編集も、IMAXのスクリーンと音響で全てが美しく至極の時間を味わえる。
スピナーがビル群の隙間を飛び交い、屋上にたどり着くシーンの美しさは、未だにこれ以上のSFシーンに出会ったことがない。
それと、デッカードとレイチェルが部屋で徐々に距離を縮めるシーンも二人交互にフォーカスするカメラ、レイチェルの美貌・・・芸術作品の絵画を観ているようでウットリしてしまう。
バッティの存在感は言うに及ばず、デッカードがレプリカントと思わせる演出もわたしは有りだと思う。
この映画は私にとって数少ない、正に特別な映画です。
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