「スタイリッシュな映像と音楽で人間の根源を問いかけるSF映画史上に残る作品」ブレードランナー ファイナル・カット むっ、むいちろうさんの映画レビュー(感想・評価)
スタイリッシュな映像と音楽で人間の根源を問いかけるSF映画史上に残る作品
最初に見たのは10代だったと思います。スタイリッシュな映像と音楽がとても印象的でした。全編が夜かひどい雨天で大人向けの映画だと一発で感じました。見終わった後には少し大人になった気になりました。今の若い人たちはどう思うのか気になります。初回版ブレードランナーと大きく違うのは一角獣のシーンがあることです。これは原作を見ないとなかなかわからないと思います。一方、初回版では最後の逃走シーンがありますがそこでの語りでこの映画のテーマを言ってくれます。西洋思想によく出てくる自分はどこから来て、自分は何で、自分はどこに行くのか?で、あえてそれを言うのがいいのか言わないのがいいのかそれぞれ人の好みでしょう。あるにしろないにしろ人間とは何、神は何、命とは何、心とは何、を考えさせられます。若いうちに見たこともあり、映画の良さもあり、この映画のテーマをよく考えるようになりました。人生で忘れてはならないことだと思います。とにもかくにも心に残る映画でした。エイリアンに続きこのブレードランナーを出してリドリー・スコットを本当に好きになりました。
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