「2020年、レプリカントは人類に宣戦布告!」ブレードランナー ファイナル・カット 23さんの映画レビュー(感想・評価)
2020年、レプリカントは人類に宣戦布告!
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近未来の日本、酸性雨が降り注ぎ資源が枯渇する地球で生活を続ける為、人工生命体のレプリカントを使役し宇宙での過酷な労働を強いてきた。
屈強な体躯に人類最高峰と同等の頭脳を持つ第6世代のレプリカントは感情を持ち、人間への謀反を企てる。
ロイを筆頭に四年の寿命を克服すべく地球へ密航してきた4人のレプリカントと、記憶を植え込まれ自分を人間と信じてきた1人のレプリカントのレイチェル、それらを追うブレードランナーのデッカード。
ブレードランナーの仕事は単純で、危険因子をはらむレプリカントを抹殺すること。
しかし記憶と感情、愛情までも持ち合わせるレプリカントたち。
レイチェルに惹かれながら、ロイたちを追う矛盾を抱えながら対峙するも、返り討ちにあう。
ロイは徹底的にデッカードを追い詰めた後、彼の命を救い寿命を全うした。
レイチェルを奪われまいと逃走を決意するデッカードは自宅の前に、まるで自身の夢で見たようなユニコーンを模したような折り紙を見つける。
レプリカントと人間の違いはなんなのか。
機械的な対処を続ける警察などの人間組織に対し、叛逆するレプリカントはなんとも人間的なやり方で意思を表明した。
複雑な感情を垣間見せ、膂力も並に感じられるデッカードにもレプリカントの可能性が匂わされる。
人が擬似的な人間を創造したとしたら、それは生命といえるのだろうか。
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