「アンタッチャブルに並んだ。」アメリカン・ギャングスター マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
アンタッチャブルに並んだ。
「麻薬」と「酒」。
「フランク・ルーカス」と「アル・カポネ」。
「リッチー・ロバーツ」と「エリオット・ネス」。
対象は違えど、「アメリカンギャングスター」は「アンタッチャブル」に比肩する作品だと、観終えた後に感じた。
アンタッチャブルが、エリオット・ネス率いるチームを主眼に置いた構成に比べると、あくまで本作は主役のフランクとリッチーに焦点を絞っている。
これを善しとするかは判断の分かれるところだけれど、お互いの人物像を深く掘り下げることが出来たので僕は好意的に受け止めてます。
フランクのファミリーの描写が豊富なのに比べ、麻薬捜査班側のチームメンバーの人物像は貧弱であることが否めないものの(あくまでリッチーを掘り下げる)、それを入れると上映時間がとんでもないことになってしまいそう・・・観たかったけれど。
デレクターズカットであるかもしれないかな!?
展開に関しては、静かな立ち上がり。リドリー・スコット監督らしくない(笑)大人な演出で今後のストーリーはどうなっていくんだ?という予感たっぷり。ダメな人はここで脱落かな・・・。
リッチーとフランクの初対面のシーンはアンタッチャブルで言うと「狙いは?」「完璧です」の乳母車シーン並みに興奮しました。
顔で、台詞無くして、お互いを語るシーンはこの二人だからこそ出来たのでしょう。
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