僕の大事なコレクションのレビュー・感想・評価
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全くのフィクション。
ウクライナに住むユダヤ人はウクライナを祖国とは思ってない。話を盛る為にありましない悲劇的結末を作っているが、彼らのアイディンティは違う。彼らは選民思想ですからね。
少なくとも、ウクライナの、地で自分の出生を隠して生き続けたユダヤ人はいる訳が無い。ほとんどの人がこの地を離れ、イスラエルやアメリカへ渡っているはずだ。ナチスドイツに虐殺されたとするが、この地は反ユダヤ主義が今でも根強く生きている。その地に選民思想のユダヤ人がひっそりと生活している訳ではない。
「戦艦ポチョムキン」や「異型の鳥」を見てみよう。まぁ、見なくともわかるだろうが。それと、ジプシーと言うのは差別用語。ロマであり、ユダヤ人同様に今でも差別されている。ルーマニアとかね。
ドストエフスキーの「罪と罰」に登場せし老婆はユダヤ人の金貸しとも言われている。そして、驚くかもしれないが、ドストエフスキーの反ユダヤ主義は有名である。勿論、ドストエフスキーは完全なウクライナ人ではないが。スラブ系の正教徒。
追記
ウクライナの大統領をウクライナ人として見るが、彼はユダヤ系ロシア人と言う事を理解しておこう。なぜなら、ユダヤ系は間違いないが、彼は当初ロシア語だけしか話せなかった。つまり、どこで生まれようとロシア語なんだから、ロシア人である。
【祖国を忘れない者】と【祖国を捨てた者】
何でも収集する男がイライジャ・ウッド。
その彼が自分のルーツに纏わる写真と共にウクライナへ、案内するのがアメリカ被れの爺さんと孫に有名人から取った名前の犬一匹。かくして珍道中が始まり、そして…。
音楽がウクライナののんびりとした風景にマッチしていて楽しい。どことなくジプシー調なのが後半に効いてくるし、イライジャ・ウッドの偏狭人振りがまた良い。
しかしながら映画はそんな‘のほほん’とした空気を切り裂くかの如く後半を迎えて段々と本質に迫って行く。
【祖国を忘れない者】と【祖国を捨てた者】
この違いは何処にあるのか。
のんびりとしながらもまだ戦争の爪跡が残る田園風景を見ながら3人と一匹は《オデッサ》から《約束の土地》までやって来る。
「何故集めるんだ?」と聞かれ、彼は「忘れてしまうから!」と答える。
遠く離れていながら楽園を見つけられずに死んでいった祖先の人達の無念な思いが引き合わせた奇跡。
しかしそれは常に隣同士に居り、【忘れた者】と【忘れない者】の人生は‘表裏一体’なのだと…。
(2006年5月1日アミューズ・シネCQNスクリーン2)
ギャップがいいね!
ロードオブザリングみてからElijah Woodに惚れて彼の作品をみるのが日常的!日本ではマニアックなほうなんですかねえ。
いつもみているイライジャとは違う役で、みていてほのぼのしちゃいました。犬を本気で怖がったり、なんでもジッパーに入れたり、なんでも知ってるふりして知らなかったり。最初のガイドが迎えに来たときの名前間違えられまくりのシーンは笑いました!
ジョナサンが写真の中の女性探しを通していろいろ学んでいく。世の中の現状を目の当たりにする。成長する。アクション映画ほどスリルあるものではないですけど、見た後ほっこりするドラマ映画。
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