THE MYTH/神話

劇場公開日:

解説

ジャッキー・チェンが初の武侠映画に挑戦した歴史ロマン大作。中国始皇帝の時代と現代を舞台に、時空を超えて繰り広げられるロマンスを壮大なスケールで描く。原案・監督は「ポリス・ストーリー3」のスタンリー・トン。共演はドラマ『悲しき恋歌』の韓国人女優キム・ヒソン。

2005年製作/120分/香港・中国合作
原題または英題:The Myth
配給:UIP
劇場公開日:2006年3月18日

ストーリー

考古学者のジャック(ジャッキー・チェン)は3ヶ月ほど前から、自分が古代の武将になった夢ばかりを見ていた。そして夢の中には決まって、美しいひとりの女性が登場する。――今からおよそ2200年前、秦(しん)の始皇帝が初めて中国全土を統一した時代。皇帝の信頼もあつい近衛隊の大将、モンイー将軍(ジャッキー・チェン)は勅命を受け、隣国・朝鮮から迎える新たな妃、ユシュウ姫(キム・ヒソン)の警護のため国境へ向かう。妃とはいえ、大国・秦の侵略を防ぐために朝鮮が献上した人身御供である。朝鮮側の護衛から姫を引き継いだところへ、朝鮮の武将、チェ将軍(チェ・ミンス)率いる軍勢が襲ってきた。チェ将軍はユシュウ姫と言い交わした仲だったのだ。その時、ユシュウ姫の乗った馬車が崖から車輪を踏み外して、姫は宙へ投げ出される。モンイーは姫を助けるべく千尋の谷底へと身をおどらせる……。――現代。ジャックは親友の物理学者ウィリアム(レオン・カーフェイ)に頼まれて、彼をインドの古代都市の遺跡へと案内する。ウィリアムはアメリカで反重力の研究をしているが、その土地に伝わる不思議な言い伝えに研究の鍵があると考えていた。石造りの霊廟に忍びこんだ2人は、かつて始皇帝から贈られた「魔の力を持つ」と記された隕石の破片と、一振りの古代剣を手に入れる。だが、墓泥棒として国家警察から追われる破目に。――2200年前、九死に一生を得たモンイーとユシュウは、徒歩で秦の都・咸陽(かんよう)を目指す。最初はモンイーを警戒の目で見ていたユシュウだが、何度も襲いくる危機に自分の身を犠牲にして守ってくれるモンイーに、いつしか愛を感じ始めていた。

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映画レビュー

3.0最近アジア諸国の交流が多くなったこの時期の映画界。もしやこの映画では日本はのけ者にされてしまった?!いやいや、三菱がちゃんと登場してます・・・

2022年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ジャッキー・チェンの夢は2000年の時空を越えてしまう。すごい!いきなり秦の始皇帝の近衛将軍蒙毅(モンイー)となって登場するジャッキー・チェン。朝鮮から来た妃を守り、言葉の壁さえも超えてしまう壮大な愛の神話なのです。中国語と韓国語が飛び交い、お互いにわかっているのかわかっていないのか観ている者でさえ言語がわからないまま圧倒してしまうアクションシーン。まさか夢落ちの映画じゃないよなぁ~と不安はよぎるが、次々と登場する『インディ・ジョーンズ』へのオマージュらしき映像や、スタントもCGも不要であると主張するかのようなシーンの連続で、監督の意気込みがヒシヒシと伝わってくるのです。  考古学者と墓泥棒。そして落下シーンやインドの映像。極めつけはネズミホイホイ(?)の工場でのシーン。前半はまさしくインディ・ジョーンズ。秦と朝鮮の戦闘シーンや秦の内乱などの迫力あるスペクタクル映像。やってみたいことを一気に発散させたのではないかと思えるくらいに積めこんでありました。スタント無しなんて俳優さんたちも大変ですけど、中国語・韓国語・インド語(?)を日本語字幕にする翻訳家も大変だったろうと思います。  全体的な印象としては、慌しく展開する冒険モノといった雰囲気に2000年の時を越える純愛モノ。韓国女優のキム・ヒソンやインド女優のマリカ・シュラワットがとてもよかったし、ひょうきんなレオン・カーフェイの「友達だろ?」という台詞もよかった。『天空の城ラピュタ』に出てくるような飛行石や、FFシリーズのクライマックスのような不思議空間。なんだかこちらまで浮遊感を味わってるような気分にさせられます。  しかし、2000年も一緒にいたんだから、何もなかったという言い訳は通用しないぞ! 【2006年3月映画館にて】

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kossy