リトル・ランナーのレビュー・感想・評価
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まああり得んけど
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少年の父が戦争で死に、母は病気で意識が戻らない状態になる。
少年は奇跡を起こせば母の目が覚めると信じ込み、マラソンを始める。
そして天才的才能が開花、半年くらい?で有望ランナーに。
ただ時代が古く、学校の学長や先生達はは反対の立場だった。
宗教的に、奇跡を起こそうと思うのは傲慢なことなんだそうな。
でも元五輪ランナーの先生だけは少年を支持してくれる。
ボストンマラソンに出たらクビ、との学長の警告を無視し、
少年も先生もボストンへ行く。そして14歳にして見事準優勝!
一躍ヒーローになり、クビも免れる。母も目覚める。
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まあ予想通りの展開、ってのが本音だけどね。
でも作り話とは分かってても、少年の頑張りには心打たれる。
それにしてもこの宗教はカトリック?今の時代から見れば最低。
子供の可能性を否定する、平凡バカ製造機みたいなもの。
今の比較的自由な世界に感謝せんとアカンわな。
あと少年が好きな女の子がいてこれがメリルストリープそっくり。
この子は尼になるとかで恋愛する気は全くないし少年を拒否るんやが、
少年がヒーローになった瞬間に露骨にベロチューする。
うーん、どうなんやろ、この女?
少年が好きってより、少年の功績が好きなんじゃねーのか?(場)
キリスト教絡みとくれば、アナグラム?
シネモンドで映画を観た後は、鞍月用水の流れるせせらぎ通りを歩いて帰る。近くには武家屋敷という観光名所もあったりして、外国の方もよく歩いている。さらさらと流れる川音が鑑賞中に爽やかに流れた涙にも似ているような気がして、気分もいい。“奇蹟”“祈り”“純潔”などといったキーワードとともに、映画を奥深く楽しむためにはやはりキリスト教について勉強しなければならないなぁ~などと考えながら家路を急ぐと、ふと寿司屋の看板が目に止まった。
“千成寿し(せんなりずし)”・・・そうだ、アナグラムもキリスト教に関係があったっけ(関係ありません)と、何でもアナグラムしてしまうという悪い癖が出てしまう。な、なんと、“な”と“ず”を入れ替えると「せんず○なし」になるではありませんか!そうか、神が導いてくれたかのようなこの啓示。この『リトル・ランナー』のテーマは奇蹟でも信仰心でもなく、「せ○ずりなし」だったんだ!よく頑張った、ラルフよ。君は偉大だ。ちょっと前までは週22回という記録的なG行為まで経験までしたのに、禁欲が彼の成功の全てだったのだと・・・
ニーチェは無政府主義という点においてキリストに負けているのです。などと言うヒバート神父が面白かったり、対する封建的な校長の性格も面白かった。伝統や名誉に縛られているがために、不良少年のようなラルフにもきつく当たり、孤児となったら施設に送り込むという好きにはなれない神父でしたが、「少年に奇蹟をおこすことはできない」という点では共通していました。また、ヒバートの考えも奇蹟よりは努力を信ずるといった考えに変化していったように思われました。
少年ラルフ(アダム・ブッチャー)の泣きも笑いも与えてくれる、見事な表現力にまいってしまいましたが、プールの事件だけはぶっ飛んでしまったようです。あぁ、健全な中学生(?)。
【2006年6月映画館にて】
ラストで号泣
難病で昏睡状態のお母さんに「奇跡」を起こす為に。
言ってみればただそれだけのことなのだけれど…学校ではグレてトラブルメーカーの少年が病室で眠るお母さんの前ではまだ幼いんだなと思わせる素直な顔を見せていたり…
周りにそんなもの信じるなと言われ続けてきた「奇跡」を一途に信じ続け、努力を重ねた少年。
最後にボストンマラソンで走っているシーン、親友が放送室に閉じ籠りラジオ中継を校内に流し、学校中のみんなが彼を応援しているシーン。
最後の数分間は号泣。
言葉では説明できない良さがぎゅっと詰まった本当に素敵な作品。
奇跡を起こすための物語
ミニシアターによくある淡々と話が進んでいく系かなーと思って見たけど、そんなことなかった。笑えるところもあって、面白い。
辛い状況に絶望せずにどこか飄々としてる、ちょっとエロくておバカで憎めない少年。コーチは葛藤を持った大人で理想の先生。
奇跡を起こす方法は至ってシンプル。それはどんなに絶望的な状況でも諦めず信じて努力し続けること。でもそれって簡単じゃない。
難しいと思ってる事に挑戦する勇気がもらえる映画です。
神の子だって、人の子。
外国映画に出てくる「神」。こういう宗教が絡んでくると、日本人にはよくわからんのですが。前半はちょっと笑えるけど。
後半、主人公がマラソンに取り組み始めたあたりから、面白くなってきましたね。少しずつ周囲の協力者が出てきて、さあいよいよとなると、ちょっと胸が熱くなりました。
レースの結果は、アメリカ映画だったら違うんだろうな。
前半は退屈だけど、後半は泣ける
途中までは宗教的な話が中心で、
「奇跡」「純潔」とは何か、が延々と議論されている。
でもそのテーマに興味が持てる人が日本にどれだけいるのか。
「純潔」を語ることにどんな価値や発展性があるのか、教えて欲しい。
キノコ・タケノコ論争のほうがまだ有意義ではなかろうか。
中盤まではともかく、後半のレースシーンは盛り上がる。
ランナーとそれを応援する人たちの姿に、シンプルに泣ける。
久しぶりに泣きました
最初の下ネタ続きでどうなるかと思ったけど、良い映画でした。ボストンマラソンのゴールで主人公が天を仰いで顔を覆う余裕があるのがちょっと違う(本当なら意識なく倒れこむと思う)けど、それは映画だからしょうがないよね。この映画で[out of line]という表現を学びました(字幕では「危険を冒す」になってました)。それにしてもあのサンタクロースは誰だったのか??
安易に奇跡が起こってしまう映画
実は小さい頃から毎日、遠く離れたお母さんの病院まで走って通ってた、とか
それなりに奇跡の伏線がないと・・・
あまりに簡単にマラソントップランナーになれてしまう、それも中学生が、という映画ならではの映画。
馬鹿だけどひたむきな主人公の少年が魅力的
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
思春期の少年らしい主人公の馬鹿さ加減や天性の明るさや前向きで行動的なところに魅力がある。色々と辛いこともあるのに、というよりもむしろ辛いことだらけなのに、へこたれることもないこのお馬鹿でひたむきなところが主人公が魅力的になっている。彼を支える神父と眼鏡の友人などの彼を支える周辺の役もいいし、悪役の校長も悪くない。半年であっという間に素人から長距離走者としての力をつけていくしその他色々と物語は安直だけど、見終わって爽快なのでたいしてそれも気にもならない。音楽の使い方も良かった。
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