バンビのレビュー・感想・評価
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バンビの成長について
ディズニープラスで鑑賞。
子鹿のバンビが森の仲間たちとの関わりを通して、森のプリンスへと成長する物語です。
森の作画が、昔の映画とは思えないぐらい美しかったです。
また、この作品では人間の姿が一切登場しません。そのため、射撃などのシーンではいつも以上に不気味な感じがしました。
ストーリーは、ライオンキングと少し似ている所があると感じました。ただ、先述した作品と比べるとそこまで重く描かれていなかったので、気軽な気持ちで見ることができました。
動物達はみんな可愛いので、ただ見ているだけでも癒されます。
ダイダラボッチは父権を誇示して女性に滅ぼされる
父権を表している。『ジャングル大帝』はリスペクトしている。
と考えると『もののけ姫』に登場する『ダイダラボッチ』は、父権を誇示する見返りに女性に滅ぼされる。アイロニーを感じる。手塚先生が出来なかった事を宮崎先生は敢行した。
ウォルト・ディズニーの理想とした世界。
内容は、子鹿のバンビの成長譚。動物の成長を通じて人間の一生と重ね、それぞれの経験に思い出させると共に、人である事の恐ろしさも知る事になる素晴らしい娯楽映画。
印象的な台詞は、『愛は終らない歌。人生は一瞬で過ぎ去る・・』冒頭の歌の歌詞が切なく響く。子供の頃は何も感じず楽しさだけで見えた頃が嘘の様に感じる変化は面白い。
印象的な場面は、この映画の山場で人間が山を焼きに来る所だと感じます。人間の愚かさや当時の第二次世界大戦が色濃く感じられます。暗く赤く焼けた山々が痛々しさを余計に加速させます。この時の怖さの演出は流石だなと当時の技術の才を集めた芸術性を感じます。
印象的な立場は、人間に使われる獰猛な猟犬の群れと姿の見えない当事者である人間の立場の比較です。確実に居るのに姿は見えない。正に戦争そのものの表現が凄いです。
ディズニー作品の完成させる片鱗を見せる作品。音楽と映像のコラボレーションが素晴らしい。手塚治虫がこよなく愛したアニメでもあり娯楽性がここぞとばかり散りばめられた素晴らしい構成です。子供にも大人にも深く刺さるこの作品は、綜合芸術と呼べる物だと感じる。4本足動物の滑らかな描写。動作による性格の表現。明暗対比による観客の心情の誘導。音楽と映像での没入感。手本と言われるのも頷けます。少し教育的で恥ずかしくもありますが伝えたい事が明確に伝える事の出来たのは素晴らしい映像と音があるからだと感じます。
最後は、映画の文法に違う事なく歴史は繰り返すで、バンビの成長譚を締めくくるあたりはカタルシスを感じて爽快感いっぱいで当時の人は劇場を後にする事が出来たでしょう。現代では、ジャングル大帝の様でもありライオンキングの様でもありもののけ姫の様でもある。自然と人間を主題とした時代性を感じさせない素晴らしい映像作品です。
ファンタジー寄り
森の中の四季のうつろいの中で様々な花や動物たちの唄や踊りが繰り広げられます。
換言すれば、ピノキオやダンボのような物語サイドではなく、ファンタジア的なメルヘン・ファンタジーサイドの作品です。
裏返せば、ディズニーの良心を満喫する作品といえましょう。
生と死、季節や生命は巡り繰り返すということ。
とにかく背景画が美しすぎる。絵画かとおもうほど。
前半は動物の動きがリアルでイキイキしてるのに見惚れて、終盤は壮絶さと迫力がえげつない。
とくに、オスのシカ同士で闘うシーン、シルエットだけになったり表現が芸術的で美しすぎた…
火災のシーンの炎も美しく、炎を見つめるバンビのシルエットが本当に美しい…。
バンビの成長譚というよりは、「生と死」「季節や生命が巡り繰り返していく」ってテーマを全編通して表現しているのがミソ。
他のディズニー作品とはまた違う魅力がある気がする。
面白い楽しい作品というよりはじっくり考えさせられる作品で、とても魅力的だった。
子供の娯楽だった頃のディズニー映画
生まれて初めて観た映画。漸くテレビが普及する頃の子供時代、記憶が曖昧だが多分小学生になる前の5歳ぐらいであったと思う。父に連れられて映画館で観たことを憶えている。その時は綺麗なカラー映像に感嘆した。ストーリーはほとんど忘れていたが、後年大人になって偶々テレビで観た時、あるシーンが鮮明に記憶の奥から浮かび上がった。それはバンビが他の動物たちと氷の張った水面の上で転びながら戯れるところだ。子供ながらそんな他愛のない遊びのシーンが可笑しかったのだろう。初めての映画がディズニー映画だったのは幸運だった。
やはり人間は愚かだ...。
戦時中にこんな映画を作っていたとは驚きです。日本が贅沢は敵だとか言ってる時代にヌルヌル作画でアニメ作る余裕があるなんて。そりゃ負けるわ。
まず特筆すべきは作画ですよね。ヌルヌルヌルヌルしてます。アメリカのアニメって表情豊かでいいですよね。山火事のシーンは火は恐ろしいと改めて感じられますしなんて人間は愚かなんだとゲームのラスボスみたいなことを考えました。
キャラクターもバンビもとんすけもふくろうもみんな魅力的で良かったです。フラワーが男だったのが個人的一番のびっくりポイントでした。
でも古い映画なので所々退屈だなあと感じるシーンはありました。しょうがないのかもしれませんが。
一時間でささっと見れて、しかも序盤は割と簡単な英語しか出てこないのでお子さんと一緒にバンビで学習してみるのも面白いのではないでしょうか。
是非ご覧ください。
人間の行動を動物の視点で振り返る
狩人から見ればシカは害獣指定種なのだが、人間界に降りてきてすらいない可愛く美しいシカ達が厳しい冬と人間に脅かされる様子を見て、人間のあり方を省みる。
春に産まれ、夏に成長と出会いを経験し、秋は実りを食し、冬の寒さと飢えに耐えたところで、やっと見つけた新芽。食べてすぐに、母親を狩人に撃たれて亡くすバンビ。自立心旺盛でやんちゃというよりは、怖がりで恥ずかしがり屋で甘えん坊なタイプの男の子のバンビと常に一緒にいて見守り、身の守り方も教えてくれていた母親が急にいなくなり、肝心な時には必ず助けてくれるが、近寄り難くもあるほど威厳ある父親と過ごすことに。
まだ1歳のバンビはどれだけ心細く、悲しかっただろう。しかも、自然界なら仕方なくもある弱肉強食が理由ではなく、人間のせい。子を持つ親としては、考えてしまう。
擬人的にシカや鳥や小動物達の感情や生活を見てからの、銃声のシーンはより一層堪えるし、1942年製作なので、反戦意識も盛り込まれているような気がする。
それでも春になればまた繁殖の季節。バンビは幼なじみのファリーンをめぐり、他の雄と闘う。運動神経抜群とは言えず、よちよちしていたバンビが、心も身体も強くなり雄を蹴散らすシーンに成長を感じる。
ところが、次の冬には再び人間が銃だけでなく猟犬まで連れてきて、更には火に巻かれ。バンビがはぐれたファリーンを見つけて、猟犬達を振り飛ばしながらファリーンを逃がし、燃え盛る火の中を駆けつけた父と逃げきる。燃え残ったわずかな場所に動物達がひしめき合う避難所状態と化したところが印象的。ファリーンと再会できて、心底ほっとする。
守れた命と亡くした命の重みを、生き残った動物達で分かち合い、安堵とともに噛み締め耐え忍び、乗り越えるのだろう。災害や地上戦を経験した国ならきっとわかる感覚だと思う。
次の春にはファリーンとの間に双子が。守り守られて生き残った命が繋いだ大切な命。もしかして人間が襲来した時、ファリーンは双子を身籠ってすらいたのでは?
バンビと同じ深い茶色の毛色に、ファリーンと同じ青い目の子と、ファリーンの薄茶に、バンビと同じ茶色い目の子。
鹿の成長スピードは早いから、たった2年、3回目の春には、幼くて可愛かったバンビの子供達まで見せて貰える。友達のとんすけの子供達やフラワーの子供達も無事。本当に、命があって良かったと思わされる瞬間。
小さい頃は、沢山出てくる可愛い動物達の仕草が大好きで見ていたけれど、大人になると見方が変わるし、カメラが引いていくような描写まであるアニメーション技術にも目を見張る。
久々に鑑賞。動物ひとりひとりのキャラクターがいきいきしていてとても...
久々に鑑賞。動物ひとりひとりのキャラクターがいきいきしていてとてもよかった。内容は少しライオンキングとかぶるような部分があるかなあと思った。
ディズニーアニメの真骨頂
ディズニーアニメ強化月間5作品目
動物たちのユーモラスな描写が素晴らしい
これこそディズニーアニメの真骨頂
漫画家の久米田康治は動物を描くことが苦手らしいがこれを何百回も観て勉強するべきだ
「flower」は花
「butterfly」は蝶々
「bird」はバード?
「Thumper」がなぜ「とんすけ」?
パン助なら知っているが
とんすけじゃ左とん平っぽくてださい
ミニーにミッキーでデイジーにドナルドなのにミスバニーにとんすけ
ディズニーキャラクターっぽい名前じゃなくてかわいそう
『アルプスの少女ハイジ』の「Schneehoppli」が「ユキちゃん」になったのは理解できるが
アメリカではメスからアプローチするのね
アメリカのホモサピエンスは知らんけど動物はオスからアプローチするもんだが
そういえば『バックトゥザフューチャー』の主人公の母さんも若い頃はとてもガツガツしていて積極的だった
アニメというより・・・
背景が美しすぎて、アニメを観ているというより絵画を観ているようだった。
なにより皆がとてもいい人間(動物)で、癒される。
こういう世界だったら本当に平和でいいんだけどね(^-^*)
悪役とされる「人間」は姿を現さない。
こういう細かい、製作者の工夫が粋だなと思う。(言い方見つからないけど)
とても、力を込めて作られている作品だと思った。
マルチプレーンカメラ
なるほど、なるほど、これがマルチプレーンカメラか。1942年の作品として考えると、たしかにこの技術は驚嘆しますね。あがが・・・1942年のアメリカっていったら日本と戦争真っ最中じゃないですか・・・そんな最中にこんな映像の挑戦をしてるなんてね・・・
で、このマルチプレーンカメラ、たしかに今の技術であればいくらでも同じような再現ができるのでしょうけど、でもやっぱりセル画の重ね合わせでできているこの絵は、昨今の絵とは違いますよね。それでもって、この映画の前半から中盤は、その技術力で見せ切ろうという感じでしたかね。
しかし・・・私的にはやはりこの中盤までは、どうにもストーリー的な盛り上がりに欠けていて、やはり技術力だけで納得するってことにはならなかったかなぁ・・・ 動物たちのかわいらしさだけでは、やっぱりどうにもならんのよ・・・
しかし終盤! この盛り上がりってなかなかでしたよ! 描かれる動物たちの闘争、そして逃走を背景とした躍動感がすさまじい! はたして今のアニメーションでこれほどの躍動した画面を作れているのかっていったら疑問に思ってしまうぐらいでしたね。
この躍動感があるから、やっぱり初期のディズニーアニメは恐るべしであります。
産まれたての子鹿
ゾウの次はシカ笑。
ディズニーはだいたいの動物を扱っている気がする。
バンビが森のプリンスだとは知らなかったみんなから愛されてて幸せそうな前半とは打って変わって壮絶な後半。
成長したバンビはキリッとした男前に。森の王様として奔走する姿はかっこいい。そしてファリーンととんすけかわいい笑。
やっぱりディズニーはすごい
バンビが生まれてから大人になるまでの作品です。
森の中で生きていくために、たくさん学び仲間と出会い、恋に落ち、冒険していく姿は素晴らしいものです。またこの映画では四季を感じられるので、四季とキャラクター、四季と音楽もみどころです。
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