バンビ

劇場公開日:

解説

「白雪姫」のウォルト・ディズニーが製作した、1942年度テクニカラー長篇漫画。フェリックス・ザルテンの同名の小説からパース・ピアースが物語を構成、デイヴィッド・D・ハンドが総監督に当たった。なお本映画は改良されたマルティプレーン・キャメラを使用、完成までに六年の歳月と四十万枚の着色下絵を要したという。

1942年製作/70分/アメリカ
原題または英題:Bambi
配給:大映洋画部
劇場公開日:1951年5月26日

ストーリー

ある春の朝、森の大王、大鹿のグレート・スタッグの子供としてバンビが生れた。バンビは仔兎のトンパーやスカンクのフラワーと友人になり、また牝の仔鹿ファリンとも仲良しになった。夏、秋、冬、バンビはすくすくと成長したが、翌春母を人間に連れ去られた。恋の季節で、彼もファリンと恋におち、彼女に横恋慕した牡鹿ロノと決闘までした。晩秋、再び人間が森に押しよせ、その夜キャンプから出た火は森を包んだ。妻のファリンを助けて犬とたたかったバンビは、翌朝川の中の島でやっと彼女に再会できた。また年はめぐり、ファリンは双児を産んで、今やバンビは老いた父に代わって森の王位に昇ることになった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 アカデミー賞(1943年)

ノミネート

作曲賞(ドラマ/コメディ) フランク・チャーチル エドワード・H・プラン
音響録音賞  
主題歌賞
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映画レビュー

3.5バンビの成長について

2022年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

知的

ディズニープラスで鑑賞。 子鹿のバンビが森の仲間たちとの関わりを通して、森のプリンスへと成長する物語です。 森の作画が、昔の映画とは思えないぐらい美しかったです。 また、この作品では人間の姿が一切登場しません。そのため、射撃などのシーンではいつも以上に不気味な感じがしました。 ストーリーは、ライオンキングと少し似ている所があると感じました。ただ、先述した作品と比べるとそこまで重く描かれていなかったので、気軽な気持ちで見ることができました。 動物達はみんな可愛いので、ただ見ているだけでも癒されます。

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Ken@

5.0ダイダラボッチは父権を誇示して女性に滅ぼされる

2024年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
When I am 75♥️

4.0ウォルト・ディズニーの理想とした世界。

2024年4月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

 内容は、子鹿のバンビの成長譚。動物の成長を通じて人間の一生と重ね、それぞれの経験に思い出させると共に、人である事の恐ろしさも知る事になる素晴らしい娯楽映画。  印象的な台詞は、『愛は終らない歌。人生は一瞬で過ぎ去る・・』冒頭の歌の歌詞が切なく響く。子供の頃は何も感じず楽しさだけで見えた頃が嘘の様に感じる変化は面白い。  印象的な場面は、この映画の山場で人間が山を焼きに来る所だと感じます。人間の愚かさや当時の第二次世界大戦が色濃く感じられます。暗く赤く焼けた山々が痛々しさを余計に加速させます。この時の怖さの演出は流石だなと当時の技術の才を集めた芸術性を感じます。  印象的な立場は、人間に使われる獰猛な猟犬の群れと姿の見えない当事者である人間の立場の比較です。確実に居るのに姿は見えない。正に戦争そのものの表現が凄いです。  ディズニー作品の完成させる片鱗を見せる作品。音楽と映像のコラボレーションが素晴らしい。手塚治虫がこよなく愛したアニメでもあり娯楽性がここぞとばかり散りばめられた素晴らしい構成です。子供にも大人にも深く刺さるこの作品は、綜合芸術と呼べる物だと感じる。4本足動物の滑らかな描写。動作による性格の表現。明暗対比による観客の心情の誘導。音楽と映像での没入感。手本と言われるのも頷けます。少し教育的で恥ずかしくもありますが伝えたい事が明確に伝える事の出来たのは素晴らしい映像と音があるからだと感じます。  最後は、映画の文法に違う事なく歴史は繰り返すで、バンビの成長譚を締めくくるあたりはカタルシスを感じて爽快感いっぱいで当時の人は劇場を後にする事が出来たでしょう。現代では、ジャングル大帝の様でもありライオンキングの様でもありもののけ姫の様でもある。自然と人間を主題とした時代性を感じさせない素晴らしい映像作品です。

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共感した! 3件)
コバヤシマル

4.0ファンタジー寄り

2024年3月22日
PCから投稿

森の中の四季のうつろいの中で様々な花や動物たちの唄や踊りが繰り広げられます。 換言すれば、ピノキオやダンボのような物語サイドではなく、ファンタジア的なメルヘン・ファンタジーサイドの作品です。 裏返せば、ディズニーの良心を満喫する作品といえましょう。

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越後屋