綴り字のシーズン

劇場公開日:

解説

熱狂的な大会として知られるスペリング・コンテストをモチーフに家族崩壊の危機と再生への希望を描いたドラマ。原作はマイラ・ゴールドバーグの同名小説。主演はリチャード・ギアとジュリエット・ビノシュ。スペリングの才能を開花させる娘役を演じた新人フローラ・クロスの演技が各方面から高い評価を受けた。

2005年製作/105分/アメリカ
原題:Bee Season
配給:20世紀フォックス

ストーリー

宗教学者の大学教授ソール・ナウマンは、家では家事もこなす理想的な夫にして良き父親だった。しかし11歳の娘イライザは、何ごとにも完璧を求める父の愛情はすべて優秀な兄アーロンに向けられていると感じ、寂しさを噛みしめる。ところがある日、イライザは学校のスペリング・コンテストで優勝すると、地区大会でも圧倒的な強さで勝ち進む。思いもかけなかったイライザの才能はソールの学術的な興味を強く刺激し、彼の関心はアーロンからイライザへと一気に傾く。しかし、イライザが完璧な言葉を綴るたびに、完璧だったはずの家族の関係が次第にほころびていくこととなる。明らかになる父の秘密、母の秘密、兄の秘密。それぞれが言葉を超えた“心の世界”を旅する家族たち。小さなイライザは、砕け散った家族を修復できる鍵を自分が握っていることを知る。そして、その温かい奇跡は、スペリング・コンテストの全米大会で起こった。

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映画レビュー

2.0完璧は窮屈

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

細かい所まで気が回り、何かいいことあれば料理も作ってくれる完璧主義な感じのリチャード・ギア。子供たちは逆らうことなく勉強とか励んでる。
大学講師に、検査技師か研究員かわからなかったけど、住んでる街を含め「勝ち組」て感じの上品な映画。

「綴りのコンテスト」で娘が勝ち進むと、母は悩みが深くなるのは何となく感じる。「はぁ~。今日も練習かぁ...」て態度があったり、お兄ちゃんは何となく嫌気がしている。教育熱心で細かい性格だから窮屈に感じるのだろうか、それ以外に何が不満なのか理解しにくく観ててダルイ。
これは勝ち組ならではの苦悩?あくまで優しく描き「何となく」感じる程度。いざこざって程ではないですね。淡々としててメリハリ無しでした。

R.ギアの演じた役は、どこにでも居ると思うけどなぁ。一言で言うとマメ。それが窮屈に感じるのかな。言うとおりにしてれば間違いないけど支配されてるようでストレスだ。だから宗教や万引きに繋がるのか・・・

 わからない。

 だって、意見を言わせてくれないキツイ性格なら理解できますが、そうじゃないし、むしろ気配りもあるし、うーん・・・80分が過ぎてしまった。

 時にはミスした方が人間味があり、返って落ち着く時がある。やり遂げなくても(ミスしても)いいのでは...お兄ちゃんと私はこれでいいと思ったんだ、これでまた頑張れるよ!--- そんな印象でした。

 -完璧は窮屈-

 年の離れた兄妹はいいね。「兄ちゃんやママみたいに疲れちゃうぞ」
--- こんなにいい場面があったからこそ、R.ギアはもっとギスギス・ツンツン張り詰めた役だったら良かったと思う。職場にそういう人いるのを思い出してしまったけど(苦笑)

「綴り」がわからなくなったとき娘だけに見える「鳥」などSFぽい映像があったけど、優しい演出のせいで刺激は薄めでした。

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はむちん

5.0深い。なぜ、イライザはわざと間違えたのか

2020年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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りょう

3.0スペリングビーという文化に親しみがない私にとっては、父親がのめり込...

2019年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

スペリングビーという文化に親しみがない私にとっては、父親がのめり込んでいく感じがよく理解できなかった。でも、それを差し引いても母親が病んでしまったり息子が新興宗教に走る原因が父親にあるというところにピンとこなかったのは、背景を描き切れていないのではないかと感じた。
また、最後に家族を再生させるためにわざとスペルを間違える展開もなんだか納得がいかなかった。
ただ、鉛筆で書いた字に寄っていくと小さな粒子が文字の集まりだったり、ブラウスの草花柄が立ち上がって発芽するといった描写はすごく素敵で癒された。それがストーリーへの不満を補って余りある。

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やぎ

3.0映像や音に不思議な温もり

2010年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映像や音もキレイ。不思議な温もりがあっていいですね。

「家族の再生」以外にも、宗教観などのやや難しいテーマが内包されてるような気もしたので、深読みすればより面白いかも。お母さんの過去とか結局、あまり明確にはされないけど、想像の余地があっていいのではと。

イライザ役のフローラ・クロスは、パッと見でお母さん役のジュリエット・ビノシュ似。当初この役にはダコタ・ファニングの名も挙がっていただけど、フローラ・クロスがジュリエット・ビノシュに似ているから選ばれたんだとか。でも、顔だけじゃなくて演技も○。お兄さん役のマックス・ミンゲラがアンソニー・ミンゲラの息子で、脚本家のナオミ・フォナーは、マギー&ジェイク・ギレンホール姉弟の母という映画です。はい。

予告編に使われていた音楽がとてもよかったんだけど、本編にはないのか…。

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