劇場公開日 1966年10月5日

愚か者の船のレビュー・感想・評価

全1件を表示

4.01933年の航海

2026年1月29日
Androidアプリから投稿

色々な人種、立場、考え、欲望…の持ち主が登場する
物語の展開上、人道的な伯爵夫人と船医の恋には
少しほっとさせられる
明日なき恋だけど

1933年はナチスが政権掌握し第三帝国が誕生した年
なので前向きなユダヤ商人と小男グロッケンの対話に注目した
温厚で如才ない商人がユダヤ人の賢明さと強さを信じていて
悲観的なグロッケンは驚いてしまう

この宝石商を演じたハインツ・リューマンに興味を持った
調べたら、ドイツの大スターだった
なのでナチス時代は利用されたし
最初の妻がユダヤ人だったりして色々詮索されていた
事情通の欧米の観客はフライタークに彼を重ねて見ていたのだろうか?

リーの最後の映画で、酔って踊る場面が面白かったが
精神的に不安定だったらしいので
ちょっと怖くもあった
そして画家カップルの芸術方面での同業であることの苦悩が
私にはオリビエと破綻した彼女の悲しみと重なって見えた

メッセージ性のある重い映画で
豪華出演者たちの活躍も見られた
(ちょっと疲れた…)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
jarinkochie