ロバと王女のレビュー・感想・評価
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こんなに可愛かったなんて
フランスの至宝と言われているカトリーヌ・ドヌーヴさん、若い頃はこんなに可愛かったなんておどろきです。
一押しは、歌いながらお菓子を作っているところかな。
フランス映画にありがちな、長たらしい前置きと奇天烈なフィナーレは賛否があると思いますが、全体的によくまとまった良作です。
「ロバと王女」〜 フランス式ミュージカル・ファンタジー
美しい!カトリーヌ・ドヌーブが全編に渡ってこの世のものとは思えない程にひたすら美しい王女様役を演じるジャック・ドゥミ監督によるミュージカル仕立てのファンタジー。所謂お伽話なのだが、スタジオ・セットのみならずオープン・セット、更にはフランスの片田舎にそのまま役者たちが飛び出してのかなり大胆なロケーションが行われており、それらが順不同に織り交ぜられているにも拘らず、不思議と違和感の無い綺麗な一篇に纏まっている。
お伽話を題材にした正統派のミュージカル・ファンタジーと言えば、 誰もがすぐに「オズの魔法使 The Wizard of OZ (1939年米=MGM)」や「ブリガドーン Brigadoon (1954年米=MGM)」を想い浮べるだろうが、この映画の場合はそれらとはかなり趣向が異なっている。製作年度が1970年で、且つ製作国がフランスということもあるのだが、一見作品の雰囲気にそぐわないような余りにもポップで軽快なミシェル・ルグランによるメロディが次から次へと流れ、またそれらが繰返し使われているのだが、これが不思議とこの映画にはマッチしていることが次第に分かって来る。
この手のファンタジーには欠かせない色彩設計(極彩色のセットときらびやかな衣装とそれらを鮮やかに照らし出す美しい照明)が、既にこの時代のハリウッド作品においては完全に失われていたのに対して、ジャック・ドゥミの世界においては未だ健在であったのだということが分かる。前記「オズの魔法使('39)」同様に、真っ赤や真っ青に塗られた馬たちが登場したりすると、 やってるなと思ってしまうが、これらもあくまでもフランス式のサラッとした感覚なので、同じ極彩色とは言ってもアメリカ映画(特にMGM作品)における息苦しい程にドギツイ色彩のイメージは無い。
どうも正統的なお伽話を半分真面目に半分ふざけた精神で撮っているような、そういう意味では極めて'60年代的な雰囲気が濃厚な作品でもあり、それはこの映画を観ている観客ほぼ全員が目を丸くして途方に暮れるしかないこの映画のラストシーンに如実に象徴されており、こんなことが許されるのかと狼狽しつつも、美しいドヌーブ嬢を眺めながら、おとなしく納得するより他に無い。
当時27歳のカトリーヌ・ドヌーブが、お城の中で次々とファッション・ショーのように着飾る「空の色のドレス」、「月の色のドレス」、「太陽の色のドレス」のシーンはただただ溜息が出る程に素晴らしい。特に「空の色のドレス」のブルー・スカイ色の生地に白い雲が揺ら揺らと流れていくイメージを投影させた見事な照明(特殊効果)には驚かされた。
またお城を飛び出してから、森の中を走り抜ける彼女をスローモーションで追った幻想的なシーンや森の中の小屋で歌いながらケーキを作る愛らしいシーンも印象に残る。
そして映画の中盤以降は、ロバの毛皮に身を包み、顔に泥を塗りながら汚れ役を演じる彼女だが、これが一種倒錯的とも言える彼女の美しさを際立たせており、最後に王子様の目の前で自らロバの毛皮を脱ぎ捨てると中から太陽の色のドレスに身を包んだ清純な彼女が現れるクライマックス・シーンをより一層際立たせている。
王様キモいぞ!
華やかで楽しい映画として作られている
後光がさしているかのようなドヌーヴ姫
カトリーヌ・ドヌーヴとジャック・ドゥミが組んだ三作目の作品で、前二作と違ってミュージカル風味の童話みたいなお話しです。中世のフランスが舞台で、最愛の王妃を亡くして悲嘆に暮れていた王様が、実の娘を再婚相手にしようとし、お姫様は妖精のアドバイスでロバの皮をかぶった下女として他国に身を潜めると言うお話しです。そもそも童話とは言え、自分の娘と結婚しようと言う王様のキャラがキモいです。しかも、天下の二枚目ジャン・マレーがやっているのでキモさも倍増です。おまけに娘のドヌーヴも父親からの求愛にほだされそうになってくるし、手助けするはずの妖精もどこか怪しげで、登場人物にまるで共感が持てませんでした。衣装やメイクに青や赤の原色を使っているのはジャック・ドゥミらしいけど、登場人物の造形や異空間のような童話の世界を描くタッチは、どこかジャン・コクトーの『美女と野獣』を意識しているようだけど、とてもその足元に及ばす。後半からミッシェル・ルグランらしい曲が展開されるけど、お話の内容とイマイチ合ってないようで残念。とは言え、この映画の最骨頂はドヌーヴの目を見張るような美しさで、王子の前でロバの皮を脱ぎ捨て黄金のドレスで現れるシーンは光り輝くようなオーラすら感じました。役者では、ドヌーヴの美しさが堪能できます。デルフィーヌ・セイリグは知的な女性役のイメージが多いけど今回は軽めの役とは言え、やっぱり美しいです。王子役のジャック・ペランは、『ニュー・シネマ・パラダイス』の哀愁たっぷりの監督役が印象深いけど、当たり前だけど昔はこんなに若々しかったんですね。
シンデレラ的展開
1970年の映画 カトリーヌ・ドヌーヴが若くて美しいったらない ジ...
むかしの童話…。子どもに何かをおしえなければいけないという意図があるのだろう。
洋の東西を問わず、むかしの童話は当然その国や土地の歴史や暗い部分と関係しているものが多いと思う。
この作品をみていると、どうもそっちほうが気になる。そうか、近親相姦が多かったからだ…とか、この童話が世に出たということは、近親相姦への批判はしやすかったということだろうか、などと。
ヨーロッパの暗い側面に触れた感は残るが、全体的にはすてきな話だった。
ドヌーブとセイリグは華やかだった。
しかし最後、妖精が王様とくっつくところは現代風の展開過ぎて、何だかうーん…。(彼女は、要はヤキモチを焼いていただけなのか…。)
王女がお菓子をノリノリで作り(このときの菓子作りの歌がとてもよいわ、楽しいわ〜)。しかし指輪をちゃっかり仕込こむところは、かわいいが同時にしたたかさも感じさせておもしろかった。
このまま王と結婚してしまうのかと思ったが、そうならなくて自分の道を切り開いた。やはりこの話は女の子に対するアドバイスなのだろうと思った。
咳をする度にカエルを吐き出すばあさん。そのカエルは何に使うんでしょ・・・
『シェルブールの雨傘』ほどではないけど、ミュージカル部分のノリがいい。フランスを代表する映画音楽の巨匠ミシェル・ルグラン。役者が歌い出すのも唐突なので気持ちいいのです。まだ20代の美しきカトリーヌ・ドヌーヴや茶目っ気たっぷりのジャック・ペランの爽やかな雰囲気もよかったし、とにかくポップな童話の世界なのです。
ディズニーが飛びつきそうな題材なのですが、おフランスでは色使いもおしゃれな感じです。どことなくティム・バートンが好みそうな原色中心の色使いだったり、モンティパイソン風のポップ感だったり、ジャック・タチ風のコミカルな描写があったり・・・フィルム・ノワールの時代が終り、対極を為すほどのカラフルさでシュールな世界を映画いてます。そして、ドヌーヴの衣装も派手過ぎて目がくらくらしてしまいます。
ストーリーは、うん○の代りに宝石を排泄するロバのおかげで裕福になった王様。王妃が亡くなり、再婚せねばならなくなったが、王妃の遺言で「わたしより美しい女性とならOKよ」などと言われたのですから、さぁ大変。王妃よりも美しい女性なんて・・・実の娘・王女しかいない!そこで王は娘に結婚を申し込むのですが、王に無理難題を押しつける王女。しかし、その難題を楽々クリアーしていくので困り果てた王女なのでした。そしてロバの皮を被って突如王女は姿を消したのです・・・
この王国は王族以外はみんな青。馬だって青だし、家来はみんな青色。王女が旅して行き着いた王国は赤。みんな赤色です・・・笑いたいのに笑うタイミングを逸してしまいました。終盤はなぜか「シンデレラ」のような展開なのですが、アンニュイな“間”がいいんです。女の子向けの映画だとは思いますが、機会があればご覧ください、シルブプレ。
愛の映画
ペローの童話を映画化(1970)
当時27才のドヌーブを主役に 往年の美女プレール(赤の国の王妃) 妙齢の美女セイリグ(リラの精)も登場する
(私はこの人目当てです)
ジャン・コクトーへのリスペクト(愛)も感じられ
ジャン・マレーが王様役で登場し、映画〈美女と野獣〉の手法を多数拝借している
ドヌーブは同年に〈哀しみのトリスターナ〉1967年には〈昼顔〉に出演しているので
父親の求愛に応じそうになる王女を演じても 何の不思議もない(笑)
愛のケーキを作る二人のドヌーブ(王女とロバの皮)が楽しげで愛らしかった
自虐史観を教え込まれたと言われる日本人の私は この映画のテーマである愛、それに男女のものの他に、強い自己(自国)愛、自己(自国)肯定感を感じてクラクラするが、らしい気はする
そして美女ドヌーブの相手が 童顔のペランよりもオジンのマレーの方がお似合い…だと
思っているんだろうな、フランス人は
大人も楽しめるファンタジー
道徳観がないとか、ドヌーヴがきれいなだけといかにも内容がないと言うレビューが続いてますがそんなことありません。童話は原典を辿ると白雪姫はもとより残酷でインモラルな要素は多分にあり、そうした内容をストレートに話せない子どもたちに魔法や魔女や妖精を登場させたお話として伝えるものです。確かにこの映画は、ツッコミどころ満載のユニークな作品で、かつて1940年代に美女と野獣の王子を演じたジャン・マレーの王様役にしたり、フランスの名優たちを揃えて、大人にしか分からないような意味深なセリフのやりとりがあったり、ちょっとしたたかな妖精が未来の世界から持ちこんだアイテムが登場したりで、子供を連れて来た大人たちがクスッと笑えるような映画になってます。
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