マラソン(2005)

劇場公開日:

マラソン(2005)

解説

自閉症の障害を持つ少年が、母親の愛を受けながらマラソン大会に挑戦する様を描いた感動作。監督・共同脚本はこれが長編デビューとなるチョン・ユンチョル。撮影は「密愛」のクォン・ヒョクジュン。音楽はこれが長編劇映画デビューとなるキム・ジュンソン。美術は「密愛」「彼女を信じないでください」のイ・グナ。出演は「ラブストーリー」のチョ・スンウ、テレビドラマで活躍するキム・ミスク、ペク・ソンヒョン、「甘い人生」のイ・ギヨン、「オアシス」のアン・ネサンほか。

2005年製作/117分/韓国
原題または英題:Marathon
配給:シネカノン、松竹
劇場公開日:2005年7月2日

ストーリー

シマウマとチョコパイが大好きな19歳のチョウォン(チョ・スンウ)は、幼少期から自閉症の障害を抱えていた。母のキョンスク(キム・ミスク)はチョウォンの世話に全精力を傾けるあまり、夫(アン・ネサン)や次男チュンウォン(ペク・ソンヒョン)のことを顧みなくなり、いつしか夫は自宅に戻らなくなっていた。そんな日々の中で、キョンスクは、走っている時のチョウォンが楽しそうなことに気づく。やがてハーフマラソンで3位入賞したチョウォンは、フルマラソン大会への挑戦を目標にするようになる。キョンスクは、ちょうどチョウォンの通う育英学校に飲酒運転の罰として社会奉仕にやってきた、かつてボストンマラソンで優勝した経歴を持つソン・チョンウク(イ・ギヨン)を、息子のコーチとして雇う。最初は酒びたりでやる気のないチョンウクだったが、やがてチョウォンの実直さに心を打たれ、自身もマラソンへの情熱を蘇らせる。だが息子と親密になっていくチョンウクに、キョンスクは逆に不信を募らせ、口論となる。また弟チュンウォンが警察に補導される事件が発生。さらに地下鉄構内で何気なく若い女性の尻を触ってしまったチョウォンが、痴漢として大騒動を巻き起こす事件も。キョンスクは倒れこんで胃腸穿孔の手術を受ける。彼女は自分のエゴですべてを進めてきたことに自責の念を抱くが、チュンチョン国際マラソンの開催日が近づくと、チョウォンは自ら出場したいと意思を示した。そしてみごと完走し、ゴールで母親に抱きつく。そして4人家族の幸せな生活が戻ってくるのだった。

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映画レビュー

3.5自閉症の青年の話。TSUTAYAで以前おすすめされていたので視聴。...

2024年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

自閉症の青年の話。TSUTAYAで以前おすすめされていたので視聴。20年前の韓国映画なので障害者への周りの反応もストレートに表現されていたと思う。いい映画でした。 チョ・スンウ若い!

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モロッコガール

4.0障害をもつ親の気持ち

2021年3月25日
PCから投稿

母親が自分の死ぬ1日前に息子が死んでくれることを望みだと言う。それをエゴだとマラソンコーチに罵られるが、母親としてはそう思ってしまうだろう。自閉症は程度や症状が様々。親にしてみれば軽くても重くても障害には変わらない。誰のせいでもないけど、多くの親は一生十字架を背負う気持ちになると思う。 マラソンを通じて登場人物それぞれの成長・変化が描かれていて良かった。もう少し父と母、兄と弟の関係についても掘り下げてもらえるとなお良かったと思う。

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Oyster Boy

4.0斜に構えて観ても感動させられた

2021年3月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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kenshuchu

3.0「オナラは外で」・・・外へ出るまでに我慢できなくなって、思わず力が入ったりして実が出たらどうするんだ・・・

2020年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「息子より一日だけ長生きしたい」と願う母親。コーチからは「エゴ」だと非難されるが、これは言い得てると思う。実話ということがわかった時点で重みが出てきてはいるけど、障害者の内面を見つめるといった領域にまでは到達していないのではないかと感じてしまいました。ただ、自閉症とはどういった病気なのか、過去において動物園で捨てられそうになったというトラウマに気づいたり、言葉に出せないだけで自分の意思がしっかりと存在している点を明らかにしている内容は納得。  途中、コーチに感情移入してしまって、「物のやりとりという概念がない」自閉症のチョウォンから水をもらったシーンでは思わず涙が出てしまいました。それなのに母親のわがままのためにコーチを解任され、練習もままならぬ事態へ。ラストのマラソン大会を必死に止めようとする母親と、途中棄権した際の参加賞のメダルが不釣合いに見えてしまい、家族愛を感ずるよりもコーチが障害者を見る目が変わり人間として成長する過程の方に重きを置く物語にすべきだったのでは・・・と、後半には涙腺もクールダウンしてしまいました。  シマウマとチョコパイとジャージャー麺。忘れてならないのが「スモモ」の存在だ。スーパー、室内プール、地下鉄と出会った人が沿道で応援してくれるシーンはなかなかよかった。もちろん、チョ・スンウの演技力も素晴らしい。 【2005年7月映画館にて】

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kossy