大いなる休暇のレビュー・感想・評価
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White lies!!!
最初の方は家事をしながら見てたけど、レビュー数は少ないながらかなりの高評価で最後まで観ました。
今、地元バンクーバーのホッケーチーム、バンクーバーカナックスが2シーズン目のプレイオフでも勝ち続けており、イベントスタッフのバイト中の私も仕事が増えてありがたい今日この頃。試合会場のスタジアムのお祭り騒ぎのみならず、地元の盛り上がりも、ものすごいです。
イベントスタッフのみなさんも、仕事中にもかかわらずモニターをチラチラ見ながら叫んだり、休憩時間を過ぎても休憩室で試合を見てワイワイゲーム分析したりと、カナダのホッケー熱は、日本の野球やサッカーに匹敵するレベルです。だから、クリケット好きの先生のいない合間に、チャンネルを変えてホッケーを見て大騒ぎをするのも、実際の観客そのままの雰囲気でした。
あんなハンサムなお医者さんが、わざわざオジさんオバさんばっかりの孤島に来るかなぁとは思いましたが、あの手この手で先生を引き留めようとする、島民の一致団結さに胸熱でした。
田舎じゃないけど、バンクーバーでも目が合えばニコッとするし、知り合いには必ず調子はどう?と話しかけるし、仲良しとはハグをするし、バスの運転手にはサンキューと叫ぶし、ナンパじゃなくても全く知らない人からも話しかけられるし…、日本とは違うことばかりですが、こういう温かい習慣があれば、引きこもりとか鬱とかは減るんじゃないかと思いました。
最後らへんの嘘がバレた辺りのシーンがちょっとグダった感じでしたが、いかにもカナダにいっぱいいるおじさんたちの描写も含めて、色々楽しめた作品でした。
島民100人の大移動!人数が多いと笑えますね。
島民は合計125人なのですよ。しかもほとんどの人が生活保護を受けているという貧しいサントマリ島。工場誘致という話があれば、そりゃ必死になりますよね。だけど、条件があって、島に定住する医者が必要だというのです。一人の医者が1ヶ月島にやってくることになって、何とかこの島を好きになってもらおうとウソを積み重ねる島民たち。憎めないウソばかりなのですが、やがてウソをつくことにも無理が出てくる・・・
釣りが下手なルイス医師になんとか魚を釣ってもらおうと努力するジェルマン。ルールを誰も知らないクリケットを楽しむ島民たち。医師の電話内容をすべて盗聴するおばさんたち。どれもこれもおかしい。思わず大爆笑してしまいました。
高齢化問題や失業問題を抱えながらも日々を楽しく過ごし、誇りを忘れない島民。結束も固いし、ウソの目的だって一人一人の生活をお互い思いやってるからこそだ。最後のルイス医師とジェルマンのやりとりも見物です。
それにしても代理医師って・・・ホラー映画かと思ったぞ。
【2005年10月映画館にて】
嘘の上に築くもの
貧しい島が工場誘致のために、全員力を合わせて嘘をつく。
工場誘致の条件が、医者在住なのだ。
何も知らずやって来た、青年の医者に完全な休暇を取つくろう。
フフッと笑ってしまうような嘘の数々。
医者と、とても良くしてくれる町の人々との間で絆がうまれる。
嘘を土台に積み上げものだけど
島のみんなと医者の心には確かな繋がりが生まれていく。
私たちの現実の世界でも嘘はとてもリアルなもので。
信頼のなかに残酷な嘘・やさしい嘘・虚栄の嘘など、入り混じっている。
嘘をここまで大々的に、でも温かく表現するなんて・・・脱帽
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