「プレイボーイが変わる時」50回目のファースト・キス Takehiroさんの映画レビュー(感想・評価)
プレイボーイが変わる時
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『エターナルサンシャイン』と『きみに読む物語』は記憶と愛が絡んだ映画とは知らずに観たが、ストーリーは知らないものの記憶が絡んだ映画だと薄っすら知っていたような『50回めのファースト・キス』だった。主人公が一夜限りで肉欲だけ済めば別れを繰り返すような男だったのに、交通事故の記憶障害で、事故の前と一日の短期記憶だけが残っている女性と出会い、ビデオや日記を用いながら、結婚まで至る話である。一人の同じ女性を永遠に愛せるようになった男なのだが、記憶が愛に関わっている何かを示唆するような話となっている。一人を愛する事を続けられるならば、相手も愛してくれるようになるという意味だろうか。愛情を忘れない記憶、記憶が愛情を忘れないならば、同じ人をずっと愛し続けている。日本もそういう人が多くなってしまっている気もするが、この時代のアメリカの婚前交渉が平気で設定されてしまう面があるところが推奨できない面ではあるが、重い障害とハンディキャップを持った相手でも生涯愛するのだと結婚した男になれた。救いはある物語になっている。ロマンティックラブコメディーは結婚まで至る。そしておそらくこのカップルは離婚にはならない。
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