桃色 Colour Blossoms

劇場公開日:

解説

宮沢りえがモスクワ映画祭主演女優賞に輝いた「華の愛 遊園驚夢」の監督ヨン・ファンが、今度は松坂慶子を起用して撮り上げた作品。香港を舞台に3人の女と2人の男が繰り広げるミステリアスな官能ドラマ。

2004年製作/103分/香港
原題または英題:桃色 Colour Blossoms
配給:シナジー
劇場公開日:2005年5月14日

ストーリー

香港で不動産仲介の仕事をしているメイライ(テレサ・チョン)は、若い恋人と部屋を捜している日本人女性、梅木夫人(松坂慶子)と出会う。彼女は、まるで50年代の映画スター、ジョーン・クロフォードやソフィア・ローレンのように、ゴージャスでその場を圧倒する魅力に満ちていた。梅木夫人は自分が長年所有したまま、埃に埋もれた状態になっている高級アパートを誰かに貸して欲しいと、メイライに依頼する。夫人のたった1つの条件は、ロマンティックで謎めいていた。“あの部屋にぴったりあった人に。だって、一生のうちで一番楽しい時を、あそこで過ごしたから…”。さっそくアパートに出かけたメイライは、アパートの近くで見かけた端正な顔立ちの警官(カール・ン)に胸がざわめき、制服につけられたナンバー、4708を心に刻む。4708もまた、メイライの艶やかな美しさに思わず足を止めていた。梅木夫人のアパートは、今までメイライが目にしたことのない、贅沢な調度品であふれていた。メイライが連れて来た客も、そのインテリアの素晴らしさに、「フェリーニの映画のようだ」と褒め称えたが、メイライは急にこの部屋を自分のものにしたいという強い欲望に支配される。翌日、引き寄せられるように、一人でアパートを訪れると、見知らぬ若いカメラマン、キム(ショー)が勝手に部屋でくつろいでいた。驚くメイライだが、無遠慮な態度と、その中にある彼の荒削りな魅力に心を惑わされる。その日から、アパートの外には4708が、部屋の中ではキムが、ただメイライの肌に触れることだけに魂を焦がしていた。体の奥で目覚めるのを待っていた未知の官能に突き動かされ、二人の男の間で揺れ動くメイライ。やがて彼女は、不可思議な“真実”を知る。キムは30年前の梅木夫人=梅木里子(ハリス)が、この部屋で一緒に暮らした恋人だったのだ…。しかし、キムとの関係に理性を縛られたメイライは、冷静に事態を把握することが出来なくなっていた。梅木夫人が艶然と見守る中、アパートに、もう一人の客人が現れる。それは、白い肌に黒い髪、眩しいくらいに美しい梅木里子だった。この部屋の中だけで、時間と空間が奇妙にねじれ始めているのを、メイライはまだ気付いていない。 そして、もっと不可思議で、ずっと切ない“真実”が、今まさに明かされようとしていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
ヨン・ファン
脚本
ヨン・ファン
製作
ヨン・ファン
フルーツ・チャン
撮影
ワン・ユー
美術
マン・リムチャン
音楽
サレンダー・ソディ
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