バタフライ・エフェクトのレビュー・感想・評価
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作家性の強い実験的ホラー
タイムスリップが不可逆的で非線形問題であるとしてカオス理論を引かっけるひねりは単純お気楽なタイムスリップもののSFが多い中ユニークな視点で面白いが出来た映画が精神病者の妄想にしか見えないのは残念、暗くおぞましい病的なシーンをズタズタに切って繋ぐことで観客を混乱させることがカオス的とでもいうのだろうか。この手の趣向に子供を巻き込む不道徳性にも反感を禁じ得ない。デス・ノートにも通じる作家性の強い実験的ホラーだからその手のマニアには受けるのだろうが高尚な科学を装った病的趣味に思えて観るに堪えなかった。
自分の幸せは誰かの不幸の上にある
という事でしょうか。
家族のすすめで観ました。
タイムトラベラー物は好きなので、けっこう引き込まれました。ラストは切ないけど、誰も不幸にしたくなければ…ああするしか無かったのかも知れませんね。
そんなにえぐられない。
うーん(シュタゲのネタバレも含む)
前半がひたすらインモラルで不良的で主人公への期待や関心が失せた。
それを抜きにしてもシュタゲやBTTFといったタイムリープものの傑作を先に見てしまうと描かれる映画の主軸たる過去改変は過去のほんの一部のシーンでちょっと動くだけで、元の時間軸に帰ってきてどう変わったか確かめるという見応えのないものだった。タイトルのバタフライエフェクトの通りだが、見る前はどうなるか分からないものが見れると(シュタゲのまゆしぃがどうしても死ぬシーンのように)ワクワクしていたが、見てみるとBTTFのようによりハッピーな方向に変わるか、冒険のように変わりようを見せてくれる変わり方でもなくシュタゲの残酷だが甘く切ない気持ちのいい絶望感に比べてひたすら痛々しい悲壮感があるためか過去から今まで飛びすぎてて因果関係にここをこうしたからといって本当にこうならなければならなかったのか、もっと幸せになろうと登場人物たちが努力すればよかったのではないだろうかと、登場人物への失望に繋がってしまった。
途中の過去改変もベストな手段ではなく、ロリコン父を責めた後ダイナマイトで脅す同じ過去への複数回リープができるのならば、ロープを切るように指示したり、ヒロインの兄の代わりを森に引き止めて自分が母親と赤ちゃんを飛び込んで庇ったりすればよかった。
そして最後の過去改変で、最初からヒロインと出会わないという選択をするが、今更感。今まで見てきた作品達の中で良くある展開だしその可能性は考えてた。自力やみんなでなんとかする展開を期待してたから残念。ひたすら主人公が辛い目に合って、過去改変中毒気味になっていって、それで最後は好きな人を諦める。うーん、ほんと辛いだけの映画。
最終的に自分の過去に関するものを処分するのも非常にあっさりしていて、好きな人諦めたら主人公の思い通りにうまくいって満足してやめようなんて虫が良すぎるというか。(後で思った、過去の記録を見たら自分の意思じゃなくとも過去に飛んでしまって面倒だから辞めたのか?だったら良いか)あれだけ何やってもうまくいかないように主人公をいじめ抜くのに一貫していたのに急に主人公に甘くて戸惑った。だから衝撃のラストとかパッケージに書いてたから最後うまくいったと見せかけておじゃんになるのかと思ったけど偶然ヒロインとすれ違っただけ。なら主人公に過去改変の能力を捨てさせたのは何故なのか。風呂敷を畳んで、普通の人に戻して物語を終わらせるためだろうけど。この後実はうまくいってなかったと思い知らされる事があるかもしれないと主人公は考えなかったのだろうか。シュタゲシュタゲ言い過ぎだけど、紅莉栖かまゆしぃどっちかが死ぬ所で選択が迫られてたり、紅莉栖を救うのも自分の身をかけて頭も使ってやり遂げたって、記憶を共有してなくとも協力してくれる仲間も居てって、改めて素晴らしいストーリーだったんだなと。
ノートを見て欠けていた記憶の中で過去を変えられるという設定は気に入った。ノートで、文字が浮き出てくる演出や、ノートという破れたり燃えたり失くしたりするものだからこそ変えたくても変えられなくなる可能性があるというハラハラ感のあるところ(実際に日記が手元になくて困る展開もあった)、自分の日記という固有性のあるもの、父はアルバムで自分は日記という丁度いい類似性とアレンジ具合、欠けていた記憶の中でというところが特に。だが、そのお気に入りさえも最後にホームビデオからでも過去の記憶にまつわるからか過去を変えられる話になって勝手にがっかりした。
DVDレンタルで見たからアナザーエンディングも見たけど、あんな物語の繋がりに関係なくラストを変えるだけのものあった所で仕方ない。それにハッピーエンドとされたものは主人公はヒロインとよりを戻す(その時間軸ではよりもなかったが)ことになるのだろうけど、主人公の過去改変の能力は父からの遺伝によるものだろう?ならば子ども作ったらその子どももまた過去変えなんて自分でその能力を使えないように過去の記憶に関するものを処分したぐらいだし厄介だとか思ったはずの能力を手にすることになるが。子どもを作らないのか?それでヒロインはどう思うだろうか?本当に最後にヒロインとまた付き合う方向に行くのがハッピーエンドなのか?
辛い話が好きな人にはいいでしょう。自分はエンタメが好きなので合わなかった。
おうち-186
名作だって知ってたけど、
やっぱり名作でした。
TSUTAYAに行く度にアシュトンがこちらを見つめてくる(長期間、店側が推している)のに、未観賞でした。
いやーーこれは、おもしろい。そして深い。
アシュトンは、自分の日記を読むと霜降り○星のせいやの「ぐんにゃああー」が始まり、日記を書いたときの自分に戻れる。
過去の行動を変えることで、自分だけでなく周りの人の未来、境遇、仕事、健康状態や、言葉遣い、服装など細かいところまで変わってくる。
これが深い。
劇中に「神様の真似をするな」というセリフがありますが、本当にそうだなと思いました。
なんどもあの頃に戻れたらこうするのに、って思うことはありますが、それで幸せだったかなんてわからない。
どうにもままならないこともあるけど、自分の人生は自分で決めなね。あとにも先にも戻れないから、全力で行かなね。
って土曜の朝から一人、熱くなってしまいました。
ラストシーン。
なんて切ない。
翻って、あの時こうしていれば
唐突ながら、アジアンカンフージェネレーションという日本のバンドの歌詞に「あの時こうしていれば」という歌詞があり、ラジオから流れていたその部分だけ妙に印象に残っていました。
作詞はバンド外の人なんですけれども。
要は「たられば」ですね。
語彙力をあえて喪失して述べれば
この映画めちゃくちゃヤバいです。
集中してみれば、誰の人生に幾度としてある「あの時こうしていれば」もうちょっと違ってたかな、が翻って自分自身の記憶にフラッシュバックします。こんな凄い映画ないですよ。
でも現実に「たられば」はないんですね。だってもう過ぎ去ったことですから、変えられないんですよ。
悲しい過去も、何でああしてしまったんだろう、ああなってしまったんだろう、ああ言えば良かったのに、こう言えば違ったかな、も全部。
でもそれを踏まえて、これからの人生に訪れる戻らない瞬間を迎え撃つ勇気を貰える訳です。
この映画を最高傑作といわず何を評価するというのでしょうか。
なんだろう、鑑賞後のこの感情は・・。
前々からずっと気になってた作品ですが、ようやく見れました。作品の設定、世界観に惹き込まれ、あっという間に終わったと感じました。
今まで見た「なんども繰り返すことで未来を変える」タイムループ作品と違って、過去の一点を変えることで、現在を生活が一遍するストーリーが斬新でおもしろい!まさに、カオス理論の「バタフライ・エフェクト」というタイトルがピッタリな作品でした。
ただ決してハッピーなストーリーではない。何度過去を変えても、どこかで誰かが不幸になる。心を締め付けられるようなストーリーの連続・・。ただ、次こそはというエヴァンの気持ちが自分にも乗り移ったかのような没入感でした。
そして、なんという無情感に溢れたエンディング・・。「それしかないんだろうけど、ホントにそれでいいのか?」まさにレニーのエヴァンに言ったセリフを僕自身もエヴァン問いたくなるようなエンディングでした。ただ、この作品はこの結末が最善なんだと思います。鑑賞後、高揚感、興奮感じゃない、後味悪い感、胸糞悪い感でもない、不思議な感覚に包み込まれました。
映画史に残る切ないラストシーン
ベスト5
SFラブストーリー
予備知識はなく「ラストが衝撃のミステリー」と紹介されていて期待して観ました。
現実に有り得る話だと勝手に思っていたので、SFだったのが意外。
本人も親も病気、近所の親がろくでなし、その子ども達も荒れていて事件ばっかり起こして不幸。かなり辛い話だなーと思ってたら途中から状況がかわり「辛すぎて夢を見てるのか」と納得してたら違った。SFでパラレルワールドが広がっていきました。
アメリカの大学がよく分からない。机狭すぎる。ルームメイトは変だし、エヴァンとケイリーが幸せ大学生を満喫してるらしきシーンも、優越感の塊のような社交クラブ、乱れたクラブハウスちっとも楽しそうでない。「この幸せ続いてくれ」とも思えない。
今仲良しの彼氏がいる幸せな大学生も、親に虐待されていたら15歳で家出して心に闇を抱え早く亡くなる荒んだ人生を歩んでるかも、というのは現実だなと。
環境でそれぐらい人生は代わってしまう。それがリンチとか虐めとか他の犯罪でもそう。
そして実際は過去をかえられないのですが。
必死でケイリーを救うために何度も頑張って
どんなに変えてもまた不幸が起こり、途中から泣けてきました。ラストも泣けました。ハッピーエンドなんですよね。
何かトリックがある、どんでん返しがある訳ではないので「衝撃」ではなかったですが、感動したし映像もキレイで良かったです。
タイムマシンで行けるとしたら
過去に行くか
それとも未来に行くか
最近話し合ったことである
これまで多くの人生の選択があったと思うが
すべて合っているとは思えない。
そのせいで数々の失敗もしてきた。
あの時こっちを選んでいれば……
そう思うこともあるが、この作品を観ていると
このままの人生でもいいんじゃないかなって思う。
魔法は誰も使えない
この映画の記事を書くことによって世界が激変することとなったら・・・とりあえず記憶力をつけるためにブログに書いておこう。
バタフライ・エフェクトとはカオス理論の一つである。カオス理論といえば、映画『ジュラシック・パーク』でマルコム博士がサトラー博士に対して熱心に教えていた理論だ。そのマルコム博士を演じていたのはジェフ・ゴールドブラムであり、彼を一躍有名にした映画は『ザ・フライ』・・・なんと、FLYが共通しているではないか!!・・・最初は、「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいに考えていたけど、エルニーニョ現象といい、波紋を起こすものは色々あるのですね。今後も、もしかすると、「ジェフ・ゴールドブラムが映画に出ると、殺虫剤が売れる」といった理論等が生まれてくるのかもしれませんね。
ストーリーはタイムスリップものを発展させ、超能力を得た人間の苦悩までも描かれているかと思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではちょっとしたことでドンドン未来が変化していく様子を面白く描き、ガイ・ピアースの『タイムマシン』では人の運命までは変えられないという悲しさも描いていた。この映画では、一人の人間を救おうとすると、他の人間が不幸になるという不条理の世界観。どの過去の時点を変えれば、皆が幸せになれるのだと主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)が悩む脚本は秀逸です。また、機械や時空のねじれによるタイムスリップではなく、自分の日記を読むことによって過去をやり直すなどという点は斬新で、心地よかったです。
少年時代のエヴァンはある部分の記憶を無くしたまま大人になりますが、20歳になった彼が過去へ戻るのもその闇の部分であり、考えてみると、過去に戻るという未来は予め決められていたことのようにも考えられます。この点のタイムパラドクスは新鮮でした。ひょっとするとエヴァンが父親の記憶に入ってしまって・・・という愚かな自分の想像を恥じてしまいました。
さらに良かった点は、7歳、13歳、20歳の時点での主人公エヴァンをはじめ、ケイリーとトミーの兄妹、レニーがそれぞれ違和感ないほど似ている子役を選んでいること。ケイリー(エイミー・スマート)のメイキャップもそれぞれ特徴があって素晴らしかったです。もちろん、ルームメイトの存在も捨てがたいですけどね・・・
確かにこれは面白い。
けっこう面白かった
幼馴染の女の子が大体ひどい運命になっていて、最悪なのはヤク中の売春婦だっただろうか、でもどの立場も見事に演じられていて演技が上手なんだなあと思った。
過去に戻るのはいいとしても、記憶をそのまま持ち帰るのはあまりにズルをしすぎている感じがした。しかしそうじゃないと成立しないドラマなのでしかたがないのかもしれない。だったら、郵便受けの前でつったってんじゃねえよと思う。
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