劇場公開日 2005年5月14日

「この映画の記事を書くことによって世界が激変することとなったら・・・とりあえず記憶力をつけるためにブログに書いておこう。」バタフライ・エフェクト kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この映画の記事を書くことによって世界が激変することとなったら・・・とりあえず記憶力をつけるためにブログに書いておこう。

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 バタフライ・エフェクトとはカオス理論の一つである。カオス理論といえば、映画『ジュラシック・パーク』でマルコム博士がサトラー博士に対して熱心に教えていた理論だ。そのマルコム博士を演じていたのはジェフ・ゴールドブラムであり、彼を一躍有名にした映画は『ザ・フライ』・・・なんと、FLYが共通しているではないか!!・・・最初は、「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいに考えていたけど、エルニーニョ現象といい、波紋を起こすものは色々あるのですね。今後も、もしかすると、「ジェフ・ゴールドブラムが映画に出ると、殺虫剤が売れる」といった理論等が生まれてくるのかもしれませんね。

 ストーリーはタイムスリップものを発展させ、超能力を得た人間の苦悩までも描かれているかと思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではちょっとしたことでドンドン未来が変化していく様子を面白く描き、ガイ・ピアースの『タイムマシン』では人の運命までは変えられないという悲しさも描いていた。この映画では、一人の人間を救おうとすると、他の人間が不幸になるという不条理の世界観。どの過去の時点を変えれば、皆が幸せになれるのだと主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)が悩む脚本は秀逸です。また、機械や時空のねじれによるタイムスリップではなく、自分の日記を読むことによって過去をやり直すなどという点は斬新で、心地よかったです。

 少年時代のエヴァンはある部分の記憶を無くしたまま大人になりますが、20歳になった彼が過去へ戻るのもその闇の部分であり、考えてみると、過去に戻るという未来は予め決められていたことのようにも考えられます。この点のタイムパラドクスは新鮮でした。ひょっとするとエヴァンが父親の記憶に入ってしまって・・・という愚かな自分の想像を恥じてしまいました。

 さらに良かった点は、7歳、13歳、20歳の時点での主人公エヴァンをはじめ、ケイリーとトミーの兄妹、レニーがそれぞれ違和感ないほど似ている子役を選んでいること。ケイリー(エイミー・スマート)のメイキャップもそれぞれ特徴があって素晴らしかったです。もちろん、ルームメイトの存在も捨てがたいですけどね・・・

kossy
NOBUさんのコメント
2020年3月16日

おはようございます。

仰るように、基準になる映画ですね。

あの、初見の際の衝撃は凄かったなあ!。

NOBU
kossyさんのコメント
2019年11月18日

琥珀さんへ、
お役に立ててうれしい限りです。
これぞレビュワー冥利に尽きるってところでしょうか。

続編は面白くないと思いますよ。

kossy
グレシャムの法則さんのコメント
2019年11月17日

kossyさんとかいりさんのレビューを拝見して即レンタルショップへ。
今見ても色褪せないですね。
お陰でいい作品を見逃さずに済みました。続編気になる病、私も発症しました。

グレシャムの法則
かいりさんのコメント
2019年11月2日

2、3ともにkossyさんのレビュー拝読しましたが、続編気になる病発動しそうです😂😂ラストサマー3ほどひどくなければよしとするか、、、

かいり
かいりさんのコメント
2019年11月2日

バッドエンドあるんですね!私が借りてきたのには入ってなかったです😱😱
続編はどうしよう、、、

かいり
かいりさんのコメント
2019年11月2日

ケイリーは激似!!
この頃のアシュトンってデミ姉さんと結婚したあたりのタブロイドイメージが強かったのですが、こんな素敵な作品に出てたんだぁと。近所のTSUTAYAでずっと推されてる理由がわかりました。

かいり