「スクールウォーズじゃないのがいい。」コーラス rockoさんの映画レビュー(感想・評価)
スクールウォーズじゃないのがいい。
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問題児をコーラスでまとめていく人間味のある先生の話です。日本だったら金八先生や、泣き虫先生のような「教師と生徒の心の交流、友情=落ちこぼれなし、みんなで抱き合ってとりあえずOK!」になりがちですし、ハリウッドだと「生徒だけでなく先生も作曲者として脚光を浴びて、コンサートでみんなから拍手→うひゃー!」となりそうですが、この映画は、教育者としての限界と良心、現実的などうにもならない問題もちゃんと扱っていて好感が持てました。
自分自身大学で曲りなりにも教鞭をとっているのでよくわかりますが、生徒は教師でどんどん変わっていくものです。大学生でもそうなんですから、小学校くらいの年齢の子供たちならなおさらだとおもいます。ただ教師も職業ですし人間ですから、どこかで職業として割り切らなければならない部分もあります。自分の受け持ったできるだけ多くの生徒を、良い方向にむかわせる方法を考えることで現実は手一杯です。
先生と押しかけの味噌っかす生徒のラスト近くのシーンも好感が持てました。
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