デーモンラヴァー

劇場公開日:

解説

「イルマ・ヴェップ」のオリヴィエ・アサイヤス監督が描く、企業社会を舞台にしたサスペンス。「グラディエーター」「閉ざされた森」のデンマーク出身のハリウッド女優コニー・ニールセンが、クールなヒロインを演じる。共演、米国インディペンデント映画界で活躍するクロエ・セヴィニー。その他「バウンド」のジーナ・ガーション、日本からは大森南朋、山崎直子が参加している。音楽を手がけるのは「イルマ・ヴェップ」に続いてソニック・ユース。

2002年製作/120分/フランス
原題または英題:Demonlover
配給:東北新社
劇場公開日:2005年3月12日

ストーリー

フランスの世界的な大企業「ヴォルフ・グループ」(以下「V.G.」)は、3Dポルノグラフィックの革命と呼ばれる日本企業“東京アニメ社”の、買収計画を進めていた。「V.G.」では、リーダーのカレン(ドミニク・レイモン)、サブリーダーのディアーヌ(コニー・ニールセン)、補佐のエルヴァ(シャルル・ベルリング)、エリース(クロエ・セヴィニー)の4人が買収の担当をしている。日本で“東京アニメ社”との交渉後、フランスへ戻る無機質な機内。ディアーヌは、カレンに近づき彼女の視線がそれた際に、持っていた睡眠薬入りの注射器をミネラルウォーターに混入する。空港に到着した直後、座り込んだカレンは、二人の男に抱えられて空港から連れ去られてしまう。「V.G.」が“東京アニメ社”の買収を進める一方、「V.G.」の新しいWebサイトの独占権獲得を、“マンガトロニクス社” (以下M社)と、“デーモンラヴァー社” (以下DL社)が争っていた。M社はDL社の権利獲得を阻止するため、産業スパイとしてディアーヌを雇い、「V.G.」に潜入させていた。実はDL社と「V.G.」との間には、強いパイプがあった。しかしDL社は、裏で違法ポルノサイトなどさまざまな裏事業を手がけており、それが公になってしまうと「V.G.」との関係を失ってしまうのである。そのことを恐れるDL社もまた、「V.G.」にスパイを送り込んでいたのだった!

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第55回 カンヌ国際映画祭(2002年)

出品

コンペティション部門
出品作品 オリビエ・アサイヤス
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映画レビュー

5.0新作『パーソナル・ショッパー』の公開が待ち遠しい

2017年4月12日
iPhoneアプリから投稿

新作『パーソナル・ショッパー』の公開が待ち遠しいオリヴィエ・アサヤスの2002年公開作。十数年ぶりに見返した。ネット版『ビデオローム』という趣きだが設定の構えかたや撮影などが同年公開のクレール・ドゥニ『ガーゴイル』(撮影:アニエス・ゴダール)と共鳴しあっているように見える不思議。かつこの感じは『ホーリー・モーターズ』(撮影:カロリーヌ・シャンプティエ,イブ・カペ)のあるシーンへと影響していると思う。撮影はてっきりエリック・ゴーティエだと思って見てたら実はドゥニ・ルノワール。この4本をまとめて見てみたら面白そう。アサイヤスはこの作品から『レディ・アサシン』(2007)、『カルロス』(2010)とハードコア路線でも撮りつづけていくことになる。

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