ダブリン上等!

劇場公開日:

解説

アイルランドで強盗計画を企む負け犬の若者たちを中心に、様々な人間模様をテンポ良く描く群像ドラマ。アイルランドで封切られるや、IFTAアワード(アイルランド・アカデミー賞)の作品賞・監督賞・脚本賞の3冠を独占した。監督・脚本は舞台出身の新鋭ジョン・クローリーとマーク・オロー。主演は「アレキサンダー」のコリン・ファレル。

2003年製作/102分/アイルランド・イギリス合作
原題または英題:intermission
配給:アット エンタテインメント
劇場公開日:2005年2月19日

ストーリー

「そろそろやんちゃはおしまいだ。人生に備えなきゃ…」力フェのレジ係はうっとりと男の話に聞き入っている。ワイルドで八ンサムな街のチンピラ、レイフ(コリン・ファレル)はさらに彼女に身を寄せ、彼女のハートを盗む…と思った次の瞬間、彼女の顔にレイフのパンチがめり込んだ! レイフが盗んだのはレジの金だった。スーパーで働くジョン(キリアン・マーフィ)は、恋人のデイドラ(ケリー・マクドナルド)と別れたばかり。出勤途中にバスの運転手ミック(ブライアン・F・オバーン)から聞かされる愛妻への愚痴も、彼にはノロケに聞こえる。傷心のジョンにさらに追い討ちをかけたのは、デイドラに新しい彼氏が出来たというニュースだった。それも中年の八ゲ!? 同じ職場の親友オスカー(デヴィッド・ウィルモット)を従えて、デイドラのアパートヘ乗り込み家探しするジョンだが、その身勝手さにデイドラは傷つき激怒する。オスカーは哀れなジョンをなじみのパブヘ運れて行くが、ジョンの話を聞いて驚き呆れた。ジョンはデイドラを好きなあまり、彼女の気持ちを試すために別れ話を持ち出してみたと言うのだ…。オスカーの悩みは、あまりに長い彼女イナイ歴に、欲求不満が高じてもはやHビデオすら役に立たなくなってしまったことだと言うのに! そのパブにやってきたのはレイフだ。カウンターで暇を持て余していた刑事ジェリー(コルム・ミーニイ)は、顔にアザを作っているレイフにトラブルの匂いを察知し、絡む。しかし、逆に母親を侮辱され頭にきたジェリーは、レイフに放尿し溜飲を下げる。が、レイフがこの屈辱に甘んじたままでいるわけもない…。サム(マイケル・マケルハットン)は荷造りしながら、追いすがる妻に別れを告げる。14年連れ添った古女房を捨てて、若い女の子(=デイドラ)と新生活を始めるのだ。青天の霞震に妻のノーリーン(デイドラ・オケイン)はパニクる。一体自分の何が悪かったのか!? TVディレクターのベン(トマス・オサリバン)はうんざりしている、うさぎレースの取材のようなこ近所ネタには飽き飽きなのだ。ダブリンの暗部にメスを入れた新企画で一発狙いたい…それがベンの本音だ。テーマも出演者も目星はつけてある。日々犯罪と闘っている孤高の戦士、(自称)一匹狼の刑事ジェリーだ。もちろんジェリーはやる気満々。デイドラの妹、サリー(シャーリー・ヘンダーソン)は世の中を呪っている。好きな男に騙されて以来、人生の喜び全てを放棄し、鼻の下のうっすらとしたヒゲの存在を認めることさえ拒んでいる。その日、母親のモーラが彼女におしゃれをさせようと買い物に連れ出すが、それも虚しい努力だった。帰りのバスで母親に次いで運転手のミックにもヒゲの存在を指摘されたサリーは、激怒してバスを降りるが、次の瞬間、そのバスがダイブし横転した! 大惨事の犯人、バスのフロントガラスに石を投げつけた悪ガキは、チャリに乗って足早に現場から逃げ去った。ミックはクビになった。ガキが石を投げたなんて話は誰も信じてくれない。キッチンをリフォームするのを楽しみにしている妻に、なんて説明すればいいのか…。誰もが行き詰まりどん底の状況。レイフは仲間たちにアイルランド・ユー口銀行から金を盗む計画を持ちかけるが……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0タランティーノっぽい作品だという事で鑑賞しました。

2019年4月5日
iPhoneアプリから投稿

タランティーノ監督の作風とはまた違いましたが、確かにパルプフィクションをソフトにした感じではありましたね。

面白いかどうかというと意見が分かれそうですが、群像劇が好きな方なら楽しめるかと思います。

個人的にはこの雰囲気もノリも結構好きです。

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