マシニストのレビュー・感想・評価
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マシニストってマシーンの二ストだから機械工っていう意味なんだって
マシニストってマシーンの二ストだから機械工っていう意味なんだって
1年も不眠で過ごしてたら幻覚も見るようになっちゃうよね
それにしてもクリスチャン・ベールの30キロにも及ぶ減量には脱帽だ
健康面で心配になっちゃう
マシニストからのバットマンはすごすぎる
クリスチャン・ベールの圧倒的演技力
原題は「Macinist」、機械工
その原題の通り、クリスチャン・ベール演じる主人公トレバーは工場で働く人で、一年以上も不眠症という設定
なのでもうガリッガリのガリガリ
目もくぼみ、ヤバさ全開の見た目
そこまで役作りをしたクリスチャン・ベールはすごいの一言
でも見た目だけじゃなくて、現実と妄想のどちらを生きているかわからないような危うさの演技もすごいの一言
いろんな奇妙な事が立て続けに起きて、何かの陰謀に巻き込まれたのかと最初は思っていたけど、ストーリーが進むにつれて、もしやトレバーの妄想?となり、どんな着地かとワクワクでした
ホラー的なこわさもあり、ゾワゾワするスリラーで、そしてラストは何だかホッとして、不思議な面白さのある作品でした
観終わった時は、言葉にするのが難しいものを観さされたように思いましたが、レビューをまとめながら楽しく観れた事に気付いたらような感じです
この作品の一番の見どころはと言うと、やっぱりクリスチャン・ベールの演技のすごさですが、あのラストも良かったです
アメリカのお化け屋敷も日本のと同じテイストでこわいです
insomnia
クリスチャン・ベール。
今まで話し方があまり好きではなかったのでそれほどと思っていた俳優ですが、この映画で好印象になりました。
彼の出演した過去の映画も観ようと思います。
映画「スキャナーズ」のマイケル・アイアンサイドが出演しているのも良かったです。
この映画の2年前に上映されたアル・パチーノ主演の「インソムニア」も不眠症が題材でしたが、この「マシニスト」は渋い脚本を書くスコット・コーサーの作品なのも良いです。
この映画を観てニコール・キッドマンの「アザーズ」を彷彿とさせました。
追い詰められたら、だれでも主人公のような状態になるのではないかと思うと...
365日間不眠症に悩まされる主人公。
体はやせ細り、頬がこけて、機械工として働いている先での同僚からは「お前、最近おかしいぞ」といわれる始末。
彼の日常が進むにつれて、徐々に彼を取り巻く環境が変わっていく。
人は物事に対して、自分以外の他者からの存在を受けながらも、最終的には「自分がどう世界をみているか」でしか物事を捉えることができない。
「他者の存在」を主とした他者からの影響は、自分の脳内に情報として流れ込み、その情報をどう料理するかは自身の体内で行われるからだ。
「世界のすべてが、敵だ」と思う状態は、誰かしら経験したことがあるのではなかろうか。それこそ、睡眠不足で体が疲れているときなんて主たる原因である。
主人公から見た世界の見え方がどんどん常識とは離れていき、やがて人との関わりを自ら断つ。
自分自身の世界の見え方でしか物事を判断できなくなった時の怖さをまざまざと見せつけられ、これはフィクションじゃなく現実の私たちにも起こりうることなのだと、映像から立ち上る「不気味さ」から、
「もう見るのはやめにしようか」
という思いにつながる、「停止」ボタンを押すという行為に向かわせない「何か」を感じた。
その半ば強迫観念的な主人公の行動が伝染し、
「ここまで見たのだから最後まで映画を見なきゃ」
という思いにもさせられた。暗い画面で救いようのない物語の進行の中、段々と心が沈んでいき、主人公の日常を取り巻く周囲の人々の気持ちを理解してしまう自分を「冷たい人間」と思ってしまった、そんな自分に対し
「じゃあ、僕は主人公と同じく周囲から『狂人』のように思われる人間なのか」
と自分の人間性がある種主人公と共鳴する部分があることに、背筋がゾッとした。
また、心に余裕がなくなった時に
「日常の出来事をパズルのピースのように当てはめていく」
ことが自己催眠のような形で、その人の視野がどんどん狭まってく危険性もあるのだなと思った。
これは他人事ではない、誰もが陥ることだ。
日々起こる偶然から物語を導き、そして、運命として自ら生きる指針にする。
その行為はとても素晴らしい出来事だ。
だがこれここに関しては、「物語をつくる」という人間が人間たらしめる能力が仇となる。
こうした人のすばらしい能力が吉と出るか凶と出るか。
今一度同じ人間として自らの状態と、そして周囲との距離感、良心の呵責を抱くような出来事をまだ消化しきれていないのであればそれらにしっかりと自分なりにけじめをつける。
人としての生き方を見直すきっかけとなった映画だった。
激痩せのベイル
クリスチャン・ベイルの『バットマン・ビギンズ』の前に出演した作品。それほど,話題にはならなかったが、これが、あの『バットマン』で、逞しい肉体美を見せてくれたベイルか…と、目を疑うほどの激痩せぶり。
謎の病で1年間も不眠症をに悩まされ、頬がこけて、肋骨も浮き上がり、関節が妙に飛び出し、目も死んだ魚のようなベイル演じるトレバー。ここまでの激痩せは、身体もおかしくなるのではないかと思うが、彼の役者魂には、恐れいる。
機械工場で働くトレバーの前に謎の男が現れる。また、家の冷蔵庫には、不可思議なメモか貼られていた。それからというもの、彼の周りで不吉な出来事が次々と続く。そして、とうとう彼自身も危うく,大怪我をする寸前に…。
サスペンスというよりは、その怖さはホラー映画以上。工場の機械に腕が挟まれる前の緊迫感、子供と入ったお化け屋敷でのおどろおどろしさ、冷蔵庫から滴り落ちる真っ赤な血、そして、何より骸骨のようなベイルの風貌が、一層この作品の恐怖をあおっている。
次第に、トレバーは、周りからも見放され、彼自身も理解し難いチグハグな事実が突きつけられていく。いったい、これは現実なのか?それとも妄想なのか?謎の男とメモの正体が明らかになったとき、衝撃的なラストが待ち受けている。
クリスチャン・ベイルのこれまで見た事のない役柄に、恐怖で心も揺さぶられた。
見事な痩せっぷり!
クリスチャン・ペールの役者魂、お見事です。あそこまでの減量、さぞ辛かったでしょうね。でもこのストーリーだとこのぐらい痩せていないとダメでしょうね。
ある罪を犯した時から不眠症になり、精神が不安定になったがために過去の自分に追い詰められる。なかなか面白い展開でした。
身体改造のすごみ
だいたい40過ぎるとなんとなく気づくが「食べない」に勝る健康法はない。
それまでずーっとなにがよくてなにがわるくて、ああだのこうだの、やってきたりしたが健康法でもダイエットでも「食べない」に勝るもんはない。
それに気づいちゃいるんだが、いろいろとあたらしい方法を知るたびに、にわかで、やってみたりする。
なぜ気づいているのに、いろいろ手を染めるのかというと(いうまでもないが)「食べない」がいちばんの難関だから。
あれを食べるといい──にすがって「食べない」をパスする。わけ。
わたしはコロナのちょくぜんにそれまで25年以上すってきたタバコをやめた。そのあいだになんども禁煙したが、挫折してきた。こんどの禁煙は禁煙後にコロナになったので、経済的に困窮し「また吸ったらお終い」がシビアに実感されることによって禁煙を常態化することができた──のだった。ぐうぜんだが禁煙後にコロナになったのがうんめいにも思えた。
しかし禁煙は慢性的な体重増加をもたらした。
喫煙はダイエットになる──と言ったら、怒られるかもしれないが、なにしろ何十年も口がさみしくなるたびタバコをすってきた──わけである。体重増加以上の弊害をもたらすとはいえ、喫煙は一過性のダイエットになるのは確かである。(と喫煙者だったわたしは思う。)
体重増加を止め、やせようと、いろいろやった。
タバコを吸っていたころも、太るたびにいろいろやったが、禁煙後の体重増加は、体重がひじょうに落ちにくかった。
コロナ後貧しくなったわたしは禁煙と同時にお酒もやめた。たばこをやめお酒もやめ、身体にいいものを食べ、わりと激しいうんどうをしたが、思うように体重が落ちなかった。むろん歳(あらひふ)というのもあるだろうが、やはりいちばん効いたのは「食べない」だった。食べるのをガマンするようになって、ようやく、体重計の針が動いた──のだった。(体重計はデジタルだけどね。)
映画の役作りで衝撃的にやせた俳優を見ることがある。
沈黙のアダムドライバー。キャストアウェイのトムハンクス。ジョーカーのホアキンフェニックス。本作のクリスチャンベイルもすごかった。まるでお腹と背中がくっつきそうな痩身だった。その身体改造に圧倒された。
見た当時、妄想落ちが哀しかった。とても印象に残っている。
美しい女性と懇意になって、満ち足りた時を過ごす。それがぜんぶ、ことごとく妄想だった。じつはただの薄汚い男。その闇を痩せた身体でひょうげんしていた。すさまじい凄みだった。
そんなかれはバイス(2018)ではぎゃくに倍ほども太っていた。
俳優が痩せたり太ったりできるのは、その意欲をつくりだすポピュラリティがあるから。だと思う。ことがある。
わたし/あなたもせかいじゅうの人々に慕われていたら、それが励みになって、ダイエットも完遂するんじゃなかろうか。ただしこれは庶民の見え方であって、そもそもせかいじゅうの人々に慕われる存在になったのは当人のどりょくに違いない。
ひたすら不安にさせてくる映画
オチはありがちだけど、クリスチャン・ベールの演技が上手すぎて主人公の気持ちがシンクロする。ラストに向けてひたすら不安がらせてくるストイックな映画。
ハングマンゲームって初めて知ったけど、なんて不穏なゲーム!(すき)
とにかく、ずっと不穏
全てが暗い。話も画面も音楽も。
主人公が迷走する時間が長いので、話の筋は途中からわかってしまう。
でも罪から逃れても、結局逃げられないよっというメッセージに〝善”を感じられて、少しホッとする。
1番はやはりクリスチャン・ベールの鬼気迫る減量の姿かな。
不眠症という設定、その印象は弱い。
何故痩せていて、不思議な事が起こるのか。鑑賞者の興味は惹きつけられるが、もっと時間をかけての説得力と厚みがあると良い。少しショッキングなシーンもあるが、意味有り。その関連性を頭の中で組み立てるのは楽しい。
日常生活の中に安らぎと理解者を求める理由。自分を閉ざし、周囲には疑念しか無い中で、追い詰められて、さらに孤立していく。
職場に居る新しい同僚アイバンの事は、何故か誰も知らない。登録すらされていない。そのアイバンの謎を追うのがメインになるが、都度伏線があり、過去の記憶もトレースする。冷蔵庫に貼るメモも重要な鍵になるのだが、容易に想像出来てしまう内容なのは残念。もう少し、いやもっと捻りが欲しかった。
遊園地のシーンは良く出来ており、伏線含めてここから一気に急展開するのは○。脚本次第で評価される可能性があった作品。クリスチャン・ベイルの怪演が光るが、圧倒的な演技力があってこその本作。もはやストーリーは二の次と言ってもいい。このトレバーという役に魅入って欲しい。彼の醸し出す異常な雰囲気、表情は必見。
睡眠って大事
どこまで現実?
どこまで妄想?
主人公が周りで起こる不可解な出来事の真相を解明しようとする感じのストーリーだけど、けっこう難解で疑問が残る映画だった。
ところであの首吊りのイラストメモとか自分で書いてたのかな?あれも幻視?
それに首吊りのイラストで『人殺し』ってちょっと表現微妙じゃね?
最大のサプライズはクリスチャンベイル
公開当時から存在は知ってたけど、
入って来る情報はクリスチャンベイルの激痩せのみ。
なので、それ以上のサプライズはないのだろうなと
思って観たけど、その通りだった。
一年眠れず激痩せした男。だけど居眠りはしてる模様。
クリスチャンベイルが上手すぎるからか、
最終から狂ってるので、主人公の全てが怪しい。
一つも信用ならない。
なので疑って観るから、コイツ何かやってるなと、
幻覚を見てるからどこが現実でどこが空想なのかと観る。
結果クリスチャンベイルの激痩せ以上のサプライズは
なかった。
_i__erからミラーはちょっと無理があると言うか、
キラーだろ!と誰もが突っ込んだと思う。
あのイラストも。それにしか見えなかった。
ただクリスチャンベイルの俳優魂と言うのか、
命を掛けて一つの作品に挑むって、
まさにこう言う事を言うんだなと畏怖すら感じました。
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