ヘビー・メタル
劇場公開日:1982年3月20日
解説
ハードSFコミック誌『ヘビー・メタル』が製作資金を出したSFアニメ映画。製作は「パラダイス・アーミー」のアイヴァン・ライトマン、製作総指揮はレナード・モーゲル。監督は「アンとアンディの大冒険」(77)に参加したジェラルド・ポッタートン。脚本をレン・ブラムとダン・ゴールドバーグが執筆。音楽をエルマー・バーンスタインが担当し、自らロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラを指揮した。そのほかにナザレス、ブルー・オイスター・カルト、チープ・トリックなどのロック音楽がふんだんに流される。プロローグとエピローグの間に八つの話が各々違った監督、アニメ技法で描かれている。なお、'96年2月に「ヘヴィ・メタル」のタイトルで再公開された。
1981年製作/カナダ
原題または英題:Heavy Metal
配給:コロムビア
劇場公開日:1982年3月20日
ストーリー
〈ソフト・ランディング〉宇宙船から59年型コルベット車が飛び出し、地表に軟着陸。 〈グリマルディ〉車から降りたグリマルディ博士は、娘に緑色に輝く球体を見せる。この緑玉こそ悪の権化ロック・ナーだった。以後、緑玉をめぐる話が展開される。 〈ハリー・キャニオン〉2031年のニューヨーク。タクシー運転手ハリー・キャニオンは、緑玉をめぐる争奪戦にまきこまれる。 〈デン〉勉強家のダン少年は緑玉のために異次元に飛ばされ、ヒーローのデンに変身し神の生け贄にされようとした美女を助ける。 〈キャプテン・スターン〉宇宙ステーション内で裁判がひらかれ、その最中にキャプテン・スターンは緑玉に追いかけられる。 〈グレムリン〉第二次大戦中のB17爆撃機内で緑玉のために死人が生き返った。 〈美人は危険〉アメリカ国防省の上空に出現した球体宇宙船に美人秘書が吸いあげられる。 〈ターナ〉異星の山に降下した緑玉は山を噴火させ、一人のバーバリアンを生み出した。彼のために都市は滅んでしまう。守護種族ターラックの最後の一人ターナが現れ、大きな鳥にまたがってバーバリアンに挑み、苦闘の末に倒す。舞台は再びグリマルディ邸にもどり、緑玉は膨張して爆発。危うく難をのがれた娘は、どこからともなく現われた大鳥の背中に乗って去ってゆく。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェラルド・パッタートン
- ジミー・T・ムラカミ
- ハロルド・ウィッテイカー
- ピノ・バン・ラムスウィアード
- ジャック・ストークス
- ポール・サベラ
- ジュリアン・スズチョパ
- バリー・ネルソン
- ジョン・ハラス
- ジョン・ブルーノ
- 脚本
- レン・ブラム
- ダン・ゴールドバーグ
- 原案
- リチャード・コーベン
- アンガス・マッキー
- ダン・オバノン
- トーマス・ウォーケンティン
- バーニ・ライトソン
- 製作総指揮
- レナード・モーゲル
- 製作
- アイバン・ライトマン
- 美術
- マイケル・グロス
- 音楽
- エルマー・バーンスタイン
- 字幕監修
- 野中重雄