80デイズのレビュー・感想・評価
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一周して元に戻るだけの話だから、この時代でも実は可能。
すっかり、香港映画にすれば良かったと思う。ジャッキー・チェンが全盛だった頃に撮っていれば、アクションだけでも評価出来ると思う。そもそも、
この原作自体、ジュール・ベルヌの作品の中ではファンタジーな所が少ない。また、冒険譚としてもまとまりがなく、緊張感が伴わない。つまり、一周して元に戻るだけの話だから。この時代でも実は物理的に可能。
パリからモスクワ間は1870年に開通していて10日間、シベリア鉄道は1850年に開通してモスクワから極東へは10日で行ける。アメリカの横断鉄道も1870年代に開通して、5日間、大西洋横断が16日間だから、それでも、40日間残る。ナホトカから太平洋を渡ってシアトルまで、30日間もあれば渡れるハズだ。
80日の意味が無い。原作自体のルートが間違っている。原作はスエズ運河に忖度をしているから、南ルートを取ったと思われる。
さて、
それぞれの景勝地をバックに、そこでのアクションを見せるだけでも、映画としては面白い事になる。CGなんか使わずにね。
ジャッキー・チェンさえ出ていれば、後は誰でも良く、売れなくなった俳優なんて使うことはない。だから、『プロジェクトA』の時代にこの映画を撮っていたら、良かったと感じる。
ラストが・・・
飛行機の無い時代だからこその、80日で世界一周なのに・・・
しかも、鳥人間コンテストのような人力動力(笑)
船上で船の部品を使って短期間に素人が出来るわけ無い!
ライト兄弟の立場が・・・時代が変わるわ(笑)
ジャッキーの映画としてなら楽しめた。
すっかり香港映画
総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 60
ビジュアル: 65
音楽: 65
「80日間世界一周」のリメイクということなのだが、内容はかなり異なる。一応洋画らしいが、ジャッキー・チェン製作・主演ということで内容はもうすっかりいつもの香港の面白活劇調映画となり、オリジナルの影は薄い。
一応世界一周もするのだが、そこにジャッキーの故郷の中国の村の話が大きく絡んでくるために、結局何が主題だったのかがぼやけてくる。カンフー映画にしては通常のジャッキー映画のような活劇ばかりでもないし、世界一周するにしては活劇やら陰謀やらがからんでくる。全体の雰囲気もちょっとお馬鹿な喜劇路線が強いし、物語は2つの話を無理につないだ感じがするし、ちょっと中途半端なものになった印象を受ける。名誉をかけた世界一周の冒険旅行よりも、ジャッキーの香港映画と思って見ないと駄目。例えば飛行機がない時代に80日間世界一周なのに、船上で船の部品から飛行機を作って飛んでいくなんてのは反則。
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