オーバー・ザ・レインボー(2002)

劇場公開日:

オーバー・ザ・レインボー(2002)

解説

交通事故で記憶の一部を失った主人公が、愛する女性の記憶を探し求めて女友達の助けを借りながら過去を取り戻していくラブ・ファンタジー。「情事」「ラスト・プレゼント」のイ・ジョンジェと、「反則王」「菊花の香り」のチャン・ジニョンが共演。監督は、本作で劇場映画デビューを飾るアン・ジヌ。

2002年製作/109分/韓国
原題:Over the Rainbow
配給:タキコーポレーション=リベロ

ストーリー

お天気キャスターのイ・ジンス(イ・ジョンジェ)は、雨の夜に交通事故に遭う。しばらくして職場復帰した彼は、自分の状態に不安を抱く。逆光で顔の見えない女性の幻覚がフラッシュバックしたり、ここ数年の記憶の一部が抜け落ちていたり。さらに、部屋の電話に身に覚えのない女性からのメッセージが入っていたり…。大学時代からの大切な友人、ヨンミン(コン・ヒョンジン)の恋人が、数年前に亡くなったことすらも記憶から消えていた。そんなとき、現像ミスで、顔の見えない幻覚そっくりの女性の写真が出てくる。写真の裏には、8年前の日付と「日差しの跡」という文字が。どうやらジンスが大学時代に撮ったものらしい。病院で、ジンスは“部分記憶喪失”と診断された。「失われた重要な記憶を、夢や幻覚によって、蘇らせようとしているのです」と、担当医師は語る。ジンスの心の奥底には、誰かを死ぬほど愛していた切ない感情の痕跡だけが、ありありと残っていた。留守電の女性に会うジンス。彼女は大学の写真サークルの同級生、カン・ヨニ(チャン・ジニョン)だった。ジンスの部屋には、以前親友でやはりサークル仲間だったサンインが住んでいた。ヨニは、恋人だったサンインがすでに引っ越してしまったことを知らずに、メッセージを残していたのだ。ジンスは、愛していた女性の記憶を取り戻すため、ヨニに助けを求める。しかし、大学時代の記憶をさぐることは、サンインに去られたばかりのヨニには辛いことだった。それでもジンスとともに、髪の長い女性の記憶をたどることに。レストランで、夜景を臨む遊覧船で、屋台で、ふたりは何度も会い、記憶を再構築してゆく。みんながたむろするサークル部屋にジンスが初めて入ってきた日のこと、英詩の授業でジンスが作った虹を意味する「The Trace of Sunshine(日差しの跡)」という詩が、愛する人を想って書いたものだとばれてしまったこと、誰も知らないジンスの愛する人を、皆で「虹」と呼んでからかったこと…。求める女性はまだ見つからず、記憶も戻らないけれど、共に過ごした青春の日々が、ヨニの語る言葉で輝きだす。ジンスは、会うたびに今ここにいる現在のヨニに惹かれてゆく。ヨニにとっても、ジンスとの時間は、穏やかな心癒される時間になっていた。愛する人探しが壁に突き当たり、ジンスは探すことを止めようとヨニに言う。未来を語る天気予報士のジンスと、忘れ去られたものを保管する地下鉄忘れ物センターで働くヨニ。ジンスが失った過去をヨニが蘇らせる、という時間を過ごし、ふたりは互いをかけがえのない存在と感じながら、現在から未来へ、ゆっくりと一歩を踏み出そうとしていた。そんなとき、かつてジンスが愛する人と最後の夜を過ごすために、軍隊に向かう列車から飛び降りたという話を、人づてにヨニは聞いてしまう。それほど激しく愛する人ならば、探しつづけることがジンスにとって最善のことと思ったヨニは、身を引こうと決心するが……。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)2000 KangjeGyu Films 2002.AII Rights reserved.

映画レビュー

4.5愛は雨と一緒に

2023年5月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

王道恋愛物

こういうのは、何歳になってもキュンキュンする

ヒロインがカワイイ、いわゆる男好きする顔

主人公のイカゲーム、鈴木亮平っぽい

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うんこたれぞう

4.0そこまで期待していなかったけど、良かった なんの捻りもないラブスト...

2023年5月20日
iPhoneアプリから投稿

そこまで期待していなかったけど、良かった

なんの捻りもないラブストーリーだけど、

そういうのが嫌いじゃなければお勧め

同じ俳優が主役をやっててほぼ同じ時代の【イルマーレ】も好き

なんとなく作風が遠くないと思うのは、当時の流行りか?

3.5に近い4

コメントする (0件)
共感した! 1件)
jung

5.0どこまでの作品と解するのかの相場が難しい…。

2023年5月20日
PCから投稿

今年164本目(合計815本目/今月(2023年5月度)21本目)。

シネマートでは第3弾まで(第1弾でさえ7月まで続く)過去に放映されていた映画、日本初公開の韓国映画を1週間に1つ扱っていく「韓流映画祭」というものが始まりましたが、その2つめのシリーズにあたります。

テーマとしては、気象予報士(日韓で明確に職業名が違わない限り、日本基準。以下同じ)の急な事故で意識がもうろうとしたなか、なんとか一命だけはとりとめたものの記憶があちらこちら抜けてている、という状況。そして、その話と並行して「フリージア」に関係のある女性のお話。

それだけであれば韓国の恋愛映画という理解(なお、2002年とちょっと古いので注意)になりますが、主人公(どちらを主人公とする立場もあろうかと思いますが、気象予報士のほう?)から見れば、キーパーソンになって登場する「大切にしたいと思っている女性の話」についてはディストラクタ(邪魔的な存在。見る人を混乱させるため「だけ」に登場する)はないどころか、映画のパンフレットやらなにやらいろいろなところで出てきますからねぇ。そこはもう「ネタバレをするなだの何だの」以前に「そういう結末はお約束ですよ」という暗黙の了解がありそうな気がします。

なお、日本では今回のように韓流映画祭で取り上げたのみ以外はもっぱらVOD扱いで、当時の(2002年の)映画館で扱われていたかどうかは不明ですが、展開としてわかりにくい点はないし、現在2023年においても日韓が共通で似たような文化であることから推測がつくこと、また最近は(韓国のほうがはるかにIT先進国なので)ココア(ココアトーク)や特定のIT技術、テクノロジーがどうこうという話は一切出ないです。

 ※ なお、日韓ともに似た文化、違う文化があるのが「虹」であり、虹に関しては日韓共通な文化についてはそれ、異なるものは字幕で誘導がありますが、この理解も大きくかかわってきます。

決して放映されている映画館が多いようでもないですが、まよったら本命以上には推せるかな、という印象です。

 採点に関しては特に(2002年の映画であることまで考えると)そこまで減点材料が見出しにくいという理由でフルスコアにしています。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
yukispica
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「オーバー・ザ・レインボー(2002)」以外にこんな作品をCheck-inしています。