僕はラジオのレビュー・感想・評価
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スポーツ実話にハズレなし
ラジオっていうのは主人公のニックネームでした。
ラジオ君の憑依演技が最大の見もの。
一癖ある役で余人を以って代えがたいハリス先輩、今回はど真ん中直球の役ですが、演技力の自力のある人は何をやってもはまり役になります。
感動しました。ハロルドはラジオの気持ちに寄り添いながら、どのように...
感動しました。ハロルドはラジオの気持ちに寄り添いながら、どのようにしたら彼のためになるのか、考えていました。コーチングと似ている部分があると思いました。
「知る」ことはとても大事
「均一」の枠がとても狭いこの国では、障がい者と生きていくことはとても難しい。それは1970年代のアメリカ並み。でもそんな中でもこうやって「地域」で受け入れることができたというのはとても素晴らしいことで、見終わって自分の関わる人たちのことを考えると、とてももどかしく感じられる。
でも、こういう「経験の共有」ということに、スポーツが果たす役割はとても重要だということに改めて気づく。オリンピックは無くてもいいけどパラリンピックはやって欲しい。そして「一緒に」できる機会をもっと増やしていければもっといい。
これ、ロットマではかなり酷いスコアだし、キューバはラズベリー賞までもらっちゃってる。最愛のエド・ハリスが出ているとは言っても流石に星5つはちょっと…かな。佳作ではあるのだけれど、ね。
公開時に人権教育で学校に勧めていた。
学校とその町を舞台にした内容であり、ラジオを通して変わっていく周囲の人々を描いている。
ラジオは障がい者で町ではバカにされている存在であり、ショッピングカートを押しながら町を歩いている。知的遅れもある様子で騙されたりもする。
コーチジョーンズはそれを横目に見ながら、関わって行くことで変わっていく。
学校の授業に入らせたり…やりすぎかなって思うけど、教育って大切だ。
皆が気持ちよく暮らせる社会って本当に難しい。
作品では優しい社会に変わっていく様を見ることが出来る。
現代のアメリカでは黒人の射殺が大問題になっていて、差別の根深さが半端ではない。
銃器に頼った自己保身は本当の意味では守り難い社会を拵えてしまうのだろう。
皆が銃を向け合って距離をおく社会よりも理解し共生出来る社会の方が安全に暮らせるのではないかと思う。
アメリカがラジオと優しくなった町のようになれたら良いなと思う。
学校で授業に使ってもらった際の評判は悪くないし、おしゃべりしている生徒も少なかったが、教材として先生への認知度が低く、思うように広がらなかった記憶がある。
夏は野球 冬はラグビー
今となっては、ひと昔前の right things to do だとは思うのですが、理髪店が集会所?という当時の空気を考えれば、そこには大きな隔たりがあったことが伝わってきました。こんな先生やコーチがいなくても、同じようなこことを実現することは今も続く課題ですね。
変わったのは…
いや〜最後の最後でやられた。あれは卑怯だわ…エンディングに掛けて一気に涙腺刺激ポイントがくる展開。嫌いぢゃないw
筋の通ったコーチの役どころにエド・ハリス、配役的に申し分ない。キューバ・グッディング・Jr、調べると最近色々あったみたいで残念だけど、本作での演技が凄かった事に間違いない。
70年代のポップス・ロック
線路の上でショッピングカートをひきずる青年。道路では車の代わりだ。誰にも迷惑をかけずに学校の周りをうろついている・・・がボールを返さなかったことで腹を立てた部員たちが部室に閉じ込めてしまったのだ・・・まぁ、それほどの事件ではなかったが・・・
手伝いといってもチアリーダーに混じって応援とか、マスコット的存在のラジオ。試合の邪魔になるような行為もあって、最初のシーズンはイエロージャケッツもたいした成績を上げられなかった。その後ハロルド・ジョーンズは高校の授業をも受けさせる。
クリスマス、町の人からプレゼントをいっぱいもらったラジオ。新入りの警官が逮捕してしまうという小さな事件も起きた。そそのかされて女子更衣室に入ってしまうという事件も・・・
黒人で障害者。単なる慈善行為とは思えない。心から何かをしてあげなきゃという気持ち、何もやらないで後悔するよりはずっといいという小さな心から。そして、試合に勝つことだけを生きがいとしていたコーチも、「勝つこと以上に大切なことがある」という考えに変わる。町の人が皆いい人になる様子もよくわかる・・・まぁ、平和な町だから出来たことだと思うけど。
ずっと高校で授業を受けさせるということが突飛ではあったけど、こんなことも許される心の広さに感動です。もちろんエド・ハリスの優しい目、デヴラ・ウィンガーの凛とした態度、他人のことでも涙する純粋な娘役サラ・ドリューに泣かされた。障害者役のキューバ・グッディングはもちろんアカデミー俳優の上手さが光ってます。
「金色の髪の少女」や「アメリカンバンド」「チャイナグローブ」70年代のポップス・ロックが心地よい。
ラジオを通しての家族の物語
リベンジポルノなどと覚えたての言葉を使って批判する人もいるが、これは家族の物語。
ラジオを通して一番大切なものに気付いた男の物語だ。
エドハリスとデヴォラウィンガーが夫婦役ってだけでも見る価値があるし、キューババッティングJr.の演技は映画史上に残る名演
やらない善より、やる偽善。
同じく実話ベースで、障がい者への差別問題を描いた作品なら
「最強のふたり」の方が良かったかな、という印象。
たぶん誰もが多かれ少なかれ持っている潜在的な差別意識に気付かされる、
という点では本作の方が分かりやすかったかもしれない。
スポーツが絡んで「仲間」とか「成長」ってキーワードが浮き彫りになる分、
浮世離れというか、一般社会から独立した世界観のように感じてしまった。
なんか否定的な言い方になってしまったけどそうじゃなく、学生時代ってこうだよな、と単純に。
作品のところどころで琴線に触れる部分はあったけれど、
感情を波立たせられるようなところはなかったのが残念。
ただ、演出が控えめなのは実話に忠実だからなんだろう、という点では好感が持てました。
鑑賞後の満足度は高いです
清々しい気分になれます。
たまたまテレビでやっていたのを鑑賞しました。
障害を持つ黒人青年の実話を、心温まるストーリーとして綺麗にまとめており、静かさと落ち着ついた雰囲気が漂う心地好い作品です。
過度の期待をすると、盛り上がりに欠けて地味かも知れません。
チームスポーツや人間関係を通して、『仲間である』という考え方をしっかりと提示しており、同情や哀れみとは違う描写が大変興味深いです。
見方によっては、人間愛にも通じる深いメッセージが込められているようでした。
主演のキューバ・グッティング・Jrの卓越した演技に感動を覚えます。
しかし、本当の障害者に見える…その事自体が、無意識に差別的な目で見ている、と教えられた気がしました。
また、好みの問題ですが、過剰に感情を煽っているかな?という部分も少し気になりました。
内容に少し触れますが、女子更衣室の話はもう少し広げて欲しかったです。
コミュニケーションとして見えなくもないな、と私は感じたからです。
女性の方を軽視しているわけではないですが、最初の頃の陰湿なやり方に比べたら、随分と打ち解けた証のようにも受け取れました。
『ワルガキによる、ワルノリの、ワルイタズラ』と解釈したら、違った展開もあるのではないかと思います。
(うがった見方かも知れませんが…)
心温まる物語が好きな方にオススメです。
片っ端から映画観ててよかった。
この作品を知ったのは、あるDVDに入っていた予告からでした。
約1分ぐらいの短いもので、内容もよくわからなかったんですが、なぜかその予告を観た時点で泣きそうになりました。
それで、「ああ、これ絶対泣ける。マジで。うん、絶対観よ。」と期待値MAXで鑑賞したわけです。
その期待値を軽々と超えてくれました。
簡単に言うと、高校アメフトを見ることを楽しみにしている知的障害者の青年と、そのアメフトのコーチとの交流というお話。
もうね、キューバ・グッティングJrの演技うますぎる。
なんでアカデミー賞取ってないんだろうって言うぐらいの熱演なわけで。
アメフト部員に苛められるシーンがあるんですが、そこでの怯えた表情を見ただけで、かわいそうすぎて泣きそうになります。
(※ついでに部員たちを皆殺しにしたくなります。)
そしてエド・ハリスかっこよすぎる。
父親以上の父性で優しく包み込むハリスに惚れること間違いなし。
実話らしいですが、こういう実話ならもっと映画化してもいいですね。
幸せな気分になりたい方はぜひ観てみるべきだと思います。
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