箪笥 たんすのレビュー・感想・評価
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怖くない、とにかく。
ホラーということで鑑賞したのだが全く怖くない。どんでん返しという口コミもあったが伏線も多いので余り驚きはない。また、主人公(=姉)も継母も性格が悪すぎてリアリティが無い。姉の継母に対する態度も酷いが、継母の箪笥の前での行動は殺人罪ではないのか?いくら可愛げのない継娘でもあそこまで酷いことができるのか❓現実と幻覚、現在と過去が交錯するので前半は非常に分かりにくい(意図しているのだろうが)が、全く怖くないのでつまらない。理解出来なかったのは(がつまらなかったので観直そうとも思わないが)
-実の母親が箪笥の中で自殺した❓母親が生きている時に父親は不倫相手(後に後妻となるが)を家に連れてきたということか❓それとも連れてきた段階では男女の関係は無く(同僚の看護師として)母親も娘達も邪推して誤解したということか❓
-叔父夫婦が来た時の女性の発作は何なのか❓単にミスリードする為のシーンとしか思えないのだが卑劣なのでは❓
霊だけではなかった
ソウル郊外の自宅に戻ってきたスミとスヨンの姉妹。継母ウンジュが迎えるが、スミは彼女を嫌悪し、スヨンは怯えていた。スミは妹を守ろうとするが、悪夢に悩まされ、やがて屋敷では奇怪な出来事が起こる。
韓国の古典怪談をベースにした作品とのこと。ただ霊を扱ったホラーだけではなく、多重人格のサスペンスも取り入れられ、難解で意外な展開でした。「スミ自身が妹や継母にもなっていた」という衝撃の真相に収束する構成が秀逸。「どこまでが現実で、どこからが幻想なのか」と困惑しました。霊的恐怖と人間心理の狂気を巧みに重ね合わせた、難解ながらも印象に残る作品でした。
静かに震える低温ホラー
ホラーサスペンス考察ミステリー
物音や幽霊の気配、家の中に何かいるの家系ホラーかと思っていたがそうでもなかった。姉妹、父親、継母がてんでばらばらで何のこっちゃよく分からずにただ観ていたが、途中で点と点が繋がり線になる。そういうことか!とわかった部分ともう一回観ないと分からない箇所もある。哀しみが残る後悔と呪縛の物語
【”箪笥の中と下”。そして継母の全く目が笑っていない笑顔。”今作は生理的に嫌なシーン満載の歪んだ物語であり、カメラアングル、衣装、意匠が優れた二度見たくなる韓国考察系ホラー&哀しきミステリーである。】
ー 今作は、凄く怖いが、凄く魅力的で、少し角川映画要素もある韓国考察系じわじわホラー&ミステリーである。だが、今作を真夜中に見るのはお勧めはしない・・。-
■長い入院生活を終え、郊外の一軒家に帰ってきた”スミとスヨンの姉妹”。父の”後妻”である継母(ヨム・ジョンア)は、この美しい姉妹を笑顔で迎えるが、目が全く笑っていない・・。
スミは彼女に敵意を表し、スヨンは継母からの圧に怯える。そんな不穏過ぎる空気が流れる家の中では、やがて奇妙で怪異な現象が起きるようになる。
◆感想<Caution!内容にやや触れています。>
・今作は、ジャンルで言えばホラーなのかもしれないが、私はミステリーに近いと思う。
・今作の監督が、意図的に歪んだ物語にしたと思う作品である。元ネタは韓国古典ホラーの継子いじめ譚”薔花紅蓮伝”だそうであるが、そこに一捻り以上の捻りを入れている所が良い。
・随所でアップで映される、白い薬剤。
・何かを諦めたかのような、精気のない父の顔。そして、"全てはアンタのせい!"とスミに罵られるも、哀しそうな顔をするだけ。
・夕食に招かれた夫婦の妻に起こった出来事。
・台所の下に居る”何か”を覗く継母の怯えた美しい表情。ヨム・ジョンアの美しい顔が怖さを倍増させる。
・継母と同じ日に生理になるスヨン。
・スヨンがベッドで観た、足に血が流れる黒髪の不自然に首が曲がった自分に似た女が自分の上に倒れ掛かって来るシーン・・。
・映像はあくまでも美しく、不穏感に満ち満ちて、異様な緊迫感が鋭い金属音を背景に描かれて行く。
<今作は、生理的に嫌なシーン満載の歪んだ物語であり、且つカメラアングル、衣装、意匠が優れた二度見たくなるじわじわ系韓国考察系ホラー&哀しきミステリーである。
但し、今作を真夜中に見ると、夢に出ますよ・・。>
お義母さん
おかしいのは…
冒頭の、医者と向かい合う女性。
顔は見えないが、3人のうち誰か1人が残る事が示唆される。
以前「グッドナイト・マミー」を観ていてそれに近い違和感を感じたので、人格障害があるのだろうとはなんとなくわかってくる。
不自然な継母との諍いや父親と継母の共に就寝しない距離感。
生理の周期が同じ2人や言葉や行動、時々存在空気になる妹など端々からスミの多重人格を思い起こされる。
時々フラッシュバックされる記憶の断片。
箪笥に閉じ込められ泣き喚くスヨンの声なんて普通に聞こえそうなものだが、スミは気づかない。
「スヨンは死んだんだ」の父親の言葉に激しく揺れるスミ。
親戚が遊びにくるという場面でスミの多重人格がより深掘りされる。しかし、嫁さんそこまで動揺しなくても…
ウンジュに出される薬
スミに出される薬
また、その薬が2錠ってとこもね。
忘れたいこと、それは亡霊のように一生付き纏う。
言葉通り、スミの頭にはスヨンを見捨てた過去が付き纏う。
大筋は理解できたが、わからない事もたくさんあった。
ずらりと並ぶ同じ服、スヨンの語る母を呼び出す呪文など。
モヤる…
「この家は変…」
何度か呟かれていたが、結局ヒトコワなのかなと思ってたらラストで箪笥がきちんと霊的にウンジュに報復してくれました。
そうだったんすね
狂ってるのは姉
韓国の映画。新しい母親に戸惑う思春期の姉妹の話に見せかけた精神異常者の話。
時系列や霊の存在、幻覚などが交差して分かりづらく、序盤は退屈だが、後半に謎が解けていく感じがある。
初見で理解は難しい・・・・
支離滅裂で、何が起こってるのかわかりにくい場面が多く、登場人物が言っていることも意味がわからない・・・
もうリタイアしようかと途中で何度も思いましたw
・・・が、おすすめ映画として挙げられていたので何かあるんだろうなと思い、
我慢して見ました。
最終盤の怒涛の展開で、今までの支離滅裂さがつながっていくような感じで、
結果的には最後まで見てよかったなとは思えました。
ただ、やはり難解です。
解説サイトを見てようやく全貌が把握できました。
意味わからないまま見続ける忍耐を問われるし、とにかく難解だし、
視覚的にもストーリー的にも若干グロさを感じなくもないし・・・
ホラー・サスペンス好きなら見ておいてもいいのかなとは思いますが、
一般にはすすめにくい映画だなとは思いました。
細部に殺される全体
トリッキーで人を食ったような物語構造はパク・チャヌク以降連綿と続く韓国サスペンスの文脈に準じており完成度が高い。鏡やライトを多用したショットはさながらダリオ・アルジェントのような耽美なホラー空間を醸出している。
ただ、演出が酷い。そこは別によくある韓国映画(しかもハリウッドにルーツのあるド派手アクションとかの)を模倣する必要なかっただろ…と思う。特に酷いのは作中で最も重要といっても過言ではないラストカット。
今まさに凄惨な死が現出している一軒家に背を向けどこかへと歩き出すスミ。それを正面から捉えるカメラ。一軒家の2階の窓からはスミの背中に継母の視線が刺さる。つげ義春『李さん一家』の有名な最終コマを彷彿とさせるような不気味さが画面を覆い尽くし、そこに流れている時間がグッと緊張を帯びる。
ここで終わってくれれば…!という俺の願いは空回り、手垢のついたようなスローモーションやフラッシュバック演出がインサートされる。無論、再びカメラが屋外を歩くスミを捉えたときにはもはや先ほどまでの不気味さと緊張に満ちていた画面は失われている。なんでもかんでも長回しすればいいというわけではないが、ここまでズタズタに切り刻む意味は果たしてあるのか。むしろ逆効果なんじゃないか。
他にも、コミカルなズームやSEなど、明らかに場違いな(しかも場違いであることに必然性のない)演出が多々見られた。そのたびに興を削がれるので全体としてかなり苦痛だった。
ムズすぎ😭
難しすぎてレビュー書けません😨笑
他の方のレビューを見て、姉が二重人格なのと妹の死を受けいれられず妄想で作り出してるというのはわかったけど、それを踏まえて観ても頭こんがらがりそう😫
幽霊はなんのために出てきた?
親戚の夫婦が来た時の奥さんの発作?とかもよくわからん😭
2巡目必至(ホラー要素はスパイス)
初見は淡々と小難しい印象受ける。
序盤で「これ無理なやつかも…」と正直思いました。
変に美しく、抽象的に作って色んな考察サイトをボンボン立たせるタイプのやつかと笑
なんか登場人物達の関係の背景もよく分かんないわ。ほぼ誰も喋らないわ。唯一よく喋る人の話は中身無いわで。
それでも丁度良い所でホラー要素でドキっと引き込まれるし、何か変な違和感もあるしで
なんだかんだで観れちゃう。
途中でオチにピンときました。
すると違和感は消える!
思わずアタマから見直したくなると思うけど
絶対1回最後まで観た後にした方がいい笑
完全に最後まで観ないと全ては分からない
ようになってました。観るとちゃんと分かる
タイプの作品です。
2巡目で観る所が変わってほぼ納得。
違和感はやはり作為的なモノでしたね。
全体通して静かな映画でしたが…なるほど。
そりゃあんまり登場人物にセリフも喋らせ無い方が良いなと。
でもそれが全く不自然で無く本当巧い。
静かさがまたこの映画そのもの。
本当作りが巧いと思いました。
秀作だと思います。
お化け的なホラー要素はスパイス程度です。
そういうホラー作品では無いので求めるモノが
そっち系だと肩透かしくらうかと思います。
救いも無いです。
デヴィッド・リンチっぽい、韓国ホラーの名作
もっと怖いかと思ったが。
韓国の怪談話が元ということで、怖さを期待したけれど、それほどでもなかった。薔花紅蓮伝をしらべてみたが、元にしているだけで、内容はかなり違う。映画は人間が怖い。継母の口調や行動も怖いが、長女の行いもなかなかのもの。
父親がいちばん悪いように思える。奥さんがいるのに、後の後妻になる女を家に連れてきて一緒に暮らすって、どういう神経?そりゃあ、奥さん、首吊っちゃうよ。でも奥さんも次女の部屋の箪笥の中で首吊るのはちょっとひどい。その中にお仕置きとして次女を閉じ込める後妻、閉じ込められて暴れたために箪笥が倒れて下敷きになる娘を観ても助けようとしない後妻、鬼です。
結局は妹の死を認めたくない姉が、妹がいると思い込んでいるために奇妙な行動をとる。そういうことかあ、と観ていて納得。でも終盤の継母とのドタバタはちょっと頭が混乱、袋の中は誰だったのか?
意味がわかると切なく哀しい
鑑賞後、考察サイトのお世話になりました。劇中不思議なシーンが多くて首を傾げながら観ていたが、スミが継母の人格を演じていることがわかれば合点がいく。
ラストの湖のシーンが美しいBGMとともにこの作品の物哀しさを表していて良かった。
二重人格の設定については考察サイトを見なくてもわかるように作って欲しかった。
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