永遠の片想いのレビュー・感想・評価
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【”イル・ポスティーノ”切なすぎる、優しい青年と、二人の女性の捻りが効いた時空をラヴストーリー。】
■ある日、ジファン(チャ・テヒョン)のもとに差出人不明の1通の手紙が届く。
その封筒の中には「会いたい」とひと言だけ記された1枚の写真が入っていた。
5年前の夏、ジファンはバイト先の喫茶店で、親友同士の女の子、スイン(ソン・イェジン)とギョンヒ(イ・ウンジュ)と出会い、スインに一目ぼれする。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・現在と過去を行き来しつつ、且つ幼い頃から病弱だったスインとギョンヒが”名前を交換していた。”という捻りも入っているのだが、それがラストに効いてくる切ないラヴ・ストーリーである。
・スインもギョンヒも、元気そうにみえるのだが、スインはジファンに手紙だけ残して、病院で亡くなってしまう。
・ギョンヒも病が進行したのか、ジファンの前から姿を消すのだが、ジファンには定期的に写真が入った手紙が送り届けられる。
■ジファンが二人の高校を訪れ、卒業名簿を見せて貰うシーン。二人と動機だったという女性教師が語った事実。
全てが氷解するシーンである。
<今作では、序盤から伏線や仕掛けが沢山あるのだが、それが後半に効いてくる見事な構成であり、実に切ない優しい青年と、二人の女性のラヴストーリーなのである。>
もうちょっとでいい映画になったのに
スインに一目惚れしたジファンであったが、スインと子供の頃(後でわかるが、同じ病院に入院していた頃)からの親友であったギョンヒと一緒に3人で付き合うようになった。車で3人で田舎に旅行したシーンが印象に残る。特にポスターにもなっている3人で映った雨のシーン。ただ、この辺からスインの体が悪化していったような気がする。また、ジファンは次第にスインからギョンヒに恋愛対象が変わっていき、ギョンヒもジファンを好きになるような展開になった。ただ、ギョンヒはジファンがスインを好きだと思っており、スインが病死したのを機会に彼の元を去っていく。ジファンは2人が卒業した高校を訪ね、ギョンヒが病死したと知らされる。ただ、実際に亡くなったのはスインの方であった。2人は離れ離れになっても名前を忘れないために名前を交換することにしたのであった。その後、ジファンはギョンヒが写真を撮った場所を見つける。地元の子供たちがジファンと呼んでいるが、自分ではなく犬のことだった。多分ギョンヒが名付け親である。そして、ギョンヒと再会し、お互いが好きであることがわかる。この辺で終われば、評価5をつけたい素晴らしい作品になったはずである。
ところがである。先輩の結婚式に出た後に、ギョンヒが亡くなってしまったことがわかる。スンヒ同様ギョンヒも病弱であった事はわかっていたが、それまではそのような展開は全くなかったので、かなりの唐突感は否めない。無理矢理お涙ちょうだい映画にしたかったような感じがする。
おとぼけチャテヒョン
チャテヒョン扮するタクシー乗務員ジファンのところへ1枚の写真が届いた。
猟奇的な彼女のおとぼけチャテヒョンとラブストーリーのソンイェジン共演作と知って観たら以前観たことがあったのを思い出した。
突然イジファンが喫茶店でソンイェジン扮するスインに一目ぼれしたと言って気まずくなった。でも3人デートするのも珍しいね。難しくなるよな。ソンイェジンが若いな。病弱の美少女と言う感じ。チャテヒョンはラブコメにはもってこいだね。韓国物はやっぱりほのぼのしていいね。
DVD200円ゲットシリーズ。ラブストーリーなら韓国か。 男には夢...
DVD200円ゲットシリーズ。ラブストーリーなら韓国か。
男には夢のストーリー。私もこんな美女2人に囲まれ旅に出たい(笑)
なるほどそう泣かせにくるわけね。まんまとハマりそうになったわ、危ない危ない(笑)
この作品、話的には今ひとつ。からくり要素もあるがそこもやや疑問符。
しかし、しかし、この美女2人見ているだけでもう充分満足。あなたはどちらが好み?
私はやっぱりソン・イェジンかな。いやーイ・ウンジュも捨てがたい。
ウンジュさん、若くして自ら命を絶ったとか、何があったかわからないがなんと惜しい。その事実があまりに衝撃的でした。
永遠のイ・ウンジュ
難病ものには弱い・・・そして目当ての女の子から徐々に心が揺れ動いて親友の方へ、というよくある三角関係設定ながらも、イ・ウンジュの魅惑の唇に惹かれてしまった・・・「ポケットに入れたい」とは思わなかったけど。
やはり『猟奇的な彼女』や『ラブストーリー』と比較されがちの映画だ。雨のシーンや丘の上の木(TVドラマ「秋の童話」のロケ地でもあるらしい)などはそっくりです。この2本よりも感情移入できた理由は、3人で『イル・ポスティーノ』を鑑賞中に「足をどけろ」と勇気を出して注意するシーンのおかげです。この映画の上映中にはさすがに迷惑な観客がいなくなりますね。
『イル・ポスティーノ』をオマージュしてあるので、手紙については重要なテーマとなっています。連絡が途絶えてしまった彼らの直前の出来事と言えば、ジファンがスインに宛てて書いた手紙。スインへの想いよりは覗き見するであろうギョンヒに宛てたラブレターであったはずなのにギョンヒが破いてしまうシーンだ。これが重要ポイントだと思わせておいて、実は・・・という見事な手腕に涙腺は開きっぱなしとなりました。最近はこの手口が多いですね(見事にやられるのですが・・・)。
さらに面白いのは、ストーカーか変態かと思わせるような謎の郵便配達人が彼らのキューピッドとなってしまうこと。ジファンの妹が恋をすることで彼らの悲恋をサンドイッチする構成。この2点によって、全体を引き締め、ただ悲しいだけで終らせない工夫が素晴らしかったと思います。
しかし、韓国の純愛は長い年月をも打ち負かすんですよね。この映画は『猟奇』をはるかに凌ぐ5年です!世代を超えた『ラブストーリー』はもっと長いか?!
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