クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たちのレビュー・感想・評価
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黙示録絡みのミステリー・サスペンス
ジャン・レノ主演のミステリー・サスペンス『クリムゾン・リバー』シリーズの第2弾。本作は、キリスト教の黙示録をモチーフに、リュック・ベッソンが脚本・プロデューサーを務め、ジャン・レノとタッグを組んでの本格的なミステリー・サスペンスとして仕上げている。
『ダビンチ・コード』でもモチーフとなった、キリスト教関連の『黙示録』とか『使徒』という関係性や内容が、私たち日本人にはイマイチ縁遠いものがあり、分らないモノがある。しかし、初っ端から、壁に掛けたロザリオから血が流れたり、惨い殺し方でのグロいシーンを映し出すことで、これから始まる不穏な展開に、グッと引き込まれた。
古い修道院の13号室の壁に新米修道士が、ロザリオを打ち付けた所、そこから血が流れだす。ニーマン刑事が調べると、壁の中に生きたまま人が埋められていたことが判明。同時期、空港税関でも、惨たらしい殺人が起きる。一方で、麻薬犯を追っていたレダ刑事は、捜査の帰りにイエスの格好をした銃痕のある男を撥ねてしまう。そこから、両刑事が追う事件が繋がりを見せ、修道院を拠点としたロータルの財宝を巡る攻防へと繋がっていく。
主演のジャン・レノは、そこに居るだけで、存在感のある演技を相変わらず見せていた。また、ジャン・ㇾノの相棒となるのは、『ピアニスト』で主演したブノワ・マジメル。前作のバンサン・カッセルとは違い、若さ前面に出して、『太陽にほえろ』の新米デカのごとく、とにかく走る、走る。超人的体力の堕天使との追っかけっこは、「そこまで、できないでしょ」と思えるほどのランニング・アクションを見せていた。
作品も、100分ほどにコンパクトにまとめられており、その中で、緊張感あふれるシーンを次から次へと盛り込み、内容的にも起承転結のあるストーリー展開。前作以上にアクション、ホラー、ミステリー、サスペンスといった様々な要素を絡めた、エンターテイメント作品となっていた。
これなら完全な別作品として・・・
イエスになぞらえた連続殺人事件を捜査する二人の刑事の活躍を描く物語。
「クリムゾン・リバー」の続編ですね。但し、本作はリュック・ベッソンが脚本を書いたオリジナル作品。
というこもあり、作品はアクション物に寄せられた印象。或は「ダヴィンチ・コード」のように歴史的あるいは宗教的な遺物を絡めたサスペンスの様相。
それはそれで面白いのですが、メインはオカルトサスペンスの作品。それらの面白さは中途半端に感じます。
逆にオカルトサスペンスの面白さはかなり減じられてしまい、作品の評価を下げてしまいました。
私的評価はやや厳しめです。
黙示録にまつわる展開
修道院で13号室の壁から血が流れジャンレノ扮するピエールニーマンスは修道院で聞き込みにあたった。
黙示録にまつわる展開の様だ。ちょっと宗教じみた話は分かりにくいし難解だ。それにスーパーにあんな無気味な修道士が複数いたら目立ってしょうがないよね。でも分かりにくいなりに面白かったよ。
サイコミステリー的な前作から、財宝やアクション要素が加わわった続編...
サイコミステリー的な前作から、財宝やアクション要素が加わわった続編。
相棒役が変更され、前作と雰囲気ががらりと変わった今作。
わかりやすい観やすさはあったけど、作品の雰囲気的には前作の方が好きかな。
ヨークシャー
ダヴィンチコードにインディージョーンズを織り込んでみました、の作品。そんなに嫌いでは無いけどよく分からないまま話が進む。最初のレダの殴り込みはあまり意味が無いの?アンフェタミンって凄いのね。でも痛みには鈍くなるけど当たる所に当たれば死んじゃうし、あんな超人的な動きにゃならんでしょう。その上顔を黒く塗っただけってアナログもありぃので緩急織り交ぜながらで訳わからんまま事件解決!おめでとう!
十字架のキリスト像から血が
修道院にてキリスト像から血が流れ出て、調べたところ壁に死体が埋まっていた。
ジャン・レノは続投、新相棒はブノワ・マジメル。
アクションがベッソン風になった。
僕の中では予告編が良すぎた(笑)
嫌いではないですし、時々観たくなりますし、3作目もぜひ製作してほしいと思ってますが、やっぱり前作の方が好きです(笑) 前作の時も少し思ったんですが、相棒となる若手刑事の序盤の格闘シーンはいらないと思っちゃってて・・僕だけかな(笑) このポスター画像は好きですけどね♪
独立作としてやるべき作品
修道院の壁の中から生き埋めにされた死体が発見される。一方、刑事レダはイエスと名乗る男を保護し…。
おどろおどろしさが包むサイコミステリだった前作とは変わりアクションが大増量。パルクールは格好良いけど完全に求めていたものと違う悲しい続編。
「インディ・ジョーンズ」+「ダヴィンチ・コード」的な作品なので好きな人は好きだと思うけど、それを「クリムゾン・リバー」のタイトルを借りる意味…。
続編がダメダメ映画になるのはよくあること。
謎解きをしようとするとすぐに解決され、意味を考えているうちに次の謎が発生し、ミスリードさせる意味の無いシーンが満載!じっくり考えるのが馬鹿馬鹿しく思えてきた頃にインディー・ジョーンズ・シリーズのパクリで解決するといった内容である。クリストファー・リーを登場させた時点で後半が読めてくるし、唐突に登場させる730の謎。サスペンスファン、ミステリーファン、そして前作のファンを裏切る行為をベッソンはやってのけたのだ。
グロさとアクション、そして物語の発想に関しては合格点なのだろうが、いっそのことホラーにするとか、続編扱いしなければ納得できたのかもしれない。
〈2004年6月映画館にて〉
宗教の怪しい雰囲気をとにかく出したかったのだろう
総合:65点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 65
宗教団体は彼らだけの価値観や信条があるから、時々狂信的なものたちが出てくるのは理解できる。だがキリストの弟子と職業が一致する人々が出てきたり、彼らがわざわざ目立つ方法でわざわざ目立つ服装をした暗殺者に殺されていったり、設定があまりにも安直で出来すぎている。現実的な殺人事件の話というより、神秘的で芸術的な話・映像を狙ったのだろうし実際そうなっていたが、同時にわざとらしさも感じる。
正直いって物語はたいしたことない。さんざんこのような前振りをしていた割に、物語が急に現実的な方向に振れてしまう。だったら今までの非常に強い宗教的な雰囲気は何だったのだろうと思った。
でもあまり突っ込みどころを考えずに、前半の宗教的な異常な雰囲気と美しいアクションを見ればそれなりでした。
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