イン・ディス・ワールドのレビュー・感想・評価
全3件を表示
難民問題
世界で1450万人の難民。そのうち500万以上がアジアに集中し、100万人がペシャワールに住んでいる。この映画は、難民問題に真摯に取り組んだ監督の勝利だ。
実は予習無しで観てしまい、見事にだまされました。あくまでもドキュメンタリータッチにこだわった撮影のおかげで、ずっとドキュメンタリーだと思ってしまったのだ。恥ずかしながら、「ドキュメンタリーなのに人が死ぬのをだまって見過ごすのか!!」と真剣に考えてしまったり、前半部分で二人がイランからパキスタンへと引き戻された時にも映画のスタッフに怒りをも覚えたオバカさんでした。
それにしてもこの監督は現実と虚構の微妙な空間を表現するのが上手いです。『ウェルカム・トゥ・サラエボ』では、どちらかというとその両者の架け橋のせいでイマイチのめり込めませんでしたが、今作は成功しています。この映画の唯一の弱点は、ある程度裕福な難民を扱ってるということで、実際にもっと悲惨な大多数難民を上手く取り入れれば、更に素晴らしい映画になったに違いない。ジャマール少年の寒いギャグも素晴らしい・・・
コメントする (0件)
共感した! (0件)
リアリティと世界と少年
リアルな映像が全てを語る
全3件を表示