再見<ツァイツェン>、また逢う日まで

劇場公開日:

解説

四人の兄弟姉妹の別れと再会を描く感動作。監督・脚本はこれがデビューとなるユイ・チョン。出演は「拳神」のジジ・リョン、「こころの湯」のジャン・ウー、「パンダ・アドベンチャー」のシア・ユイ、新進女優のチェン・シー、「BRUCE LEE IN G.O.D./ 死亡的遊戯」のデイヴィッド・リー、「北京バスターズ」のツイ・ジェンほか。2001年カステリナリア国際青年映画祭ゴールデン・キャッスル賞グランプリ、2002年モスクワ国際児童青少年映画祭ブロンズ・テディ・ベア特別賞受賞。

2001年製作/95分/中国
原題または英題:我的兄弟姐妹
配給:シネマパリジャン
劇場公開日:2003年11月8日

ストーリー

アメリカ育ちの女性指揮者スーティエン(ジジ・リョン)が、恋人のデイヴィッド(デイヴィッド・リー)と共に、20年ぶりに祖国・中国の大地を踏みしめた。北京での記念コンサートに来ていた彼女だが、20年前に別れたきりで消息不明になっている兄と弟と妹の行方を探すというもう一つの目的を持っていた。20年前、当時7歳だったスーティエン(フー・チョンシュエ)の父(ツイ・ジェン)は、小学校の音楽教師として不遇の日々を過ごしていた。貧しかったが、しかし幸せな日々。ところがある夜、結核の咳がひどくなった母(チャン・チエンシン)を父が背負って、病院に行く道中、大雪の道で二人が乗った馬車が崖下に転落。二人は不慮の死を遂げてしまう。こうして残された4人兄弟姉妹は、それぞれ別の家族の養子となり、離れ離れになってしまったのだった。そして現在、タクシー運転手になっていた兄のイクー(ジャン・ウー)は、新聞でスーティエンの帰国を知りホテルに車を走らせるが、車の駐車をめぐって暴行を受け、中の一人をはねてしまい、警察に追われる身に。数日後、スーティエンは弟のティエン(シア・ユイ)が東北大学の学生であることを知り、再会。翌日、北京のディスコで踊っていた妹のミャオ(チェン・シー)とも再会を果たす。その夜、ミャオは偶然イクーと再会し、酔っ払ったイクーを自分の部屋に連れていくが、スーティエンが部屋を訪ねた時は、既に彼の姿はなかった。そしてスーティエンのコンサート当日。演奏が始まってしばらくすると、警官に連れられたイクーが姿を現わし、4人の兄弟姉妹は遂に再会を果たすのだった。

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映画レビュー

4.0お父さんから長女へ

2023年1月8日
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talkie

5.0心が温まり、懐かしい感じを受ける。

2010年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

ハリウッド映画の豪華さは、もちろんないのだけれど、主演俳優たちの地味な感じが逆に、一般の人の心に入ってくる、昔の日本の家族像も同時に垣間見られる素晴らしい作品だった。

ユイ・チョン監督のデビュー作品という「再見」だけど、僕が思うには有名監督が作るよりもきっとユイ・チョン監督だから作れた、いい意味で素朴な映画ではなかろうか?

この作品で僕が感じた事は「家族」と「思いやり」、そして「愛情」だった。
それは今の現代日本で、失われつつある部分ではないか?と言う思いを重ねながら僕は映画の中の世界に入れることが出来た。

貧しさの中に、それを全く感じない家族の笑顔や涙。
両親、夫婦、兄、姉、妹、弟・・・の本来あるべき姿が見られた気がした。
僕らが忘れかけている些細なことを映画を見ながら重ねることができます。

子役達の、本当に素晴らしい演技の中で、自然に映画に気持ちが入る。

中国映画という事でちょこっとしょぼさはあるし、
クラッシックのコンサートシーンでのラストの状態は普通は「ない」とは、分かっていても、どこか「それでいい」と、思ってしまう。

長女(ジジ・リョン)が成長した自分のコンサートでのラストシーン部分では、
長女の恋人が代わりに指揮を取るシーンが又、「家族の愛」とは別の「愛情」をちらっと感じさせられるのもいい。

映画が終わった時に、なぜかとても自分の中に「小さな幸福感」が得られる。
極端に「感動!!」というよりは、「良かった」と笑顔になるような幸福感。

僕らの日常は「便利が当たり前」だけど、そこにね・・・

屋台の「綿あめ」や「竹とんぼ」を出されたような気分になれる映画。
そして、気がつくと、綿あめをつまみ食いしながら「竹とんぼ」を大人の自分がやってしまっているような映画でした。

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S-IN

5.0泣ける中国映画ナンバー1

2010年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

中国では社会現象となったほどの大ヒット作。両親の突然の死で生き別れとなった兄弟姉妹の20年ぶりの再会が、幼き頃の回想シーンを織り交ぜながら情感豊かに綴られる。香港の人気女優、ジジ・リョンら俳優陣と子役が好演。
 つらく悲しい話だが、成功した長女役のジジ・リョンの清楚な美しさが素晴らしい。

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ルイス