メラニーは行く!のレビュー・感想・評価
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リース・ウィザースプーンはヘビーなテーマを中和する
独身女性の代弁者たる、リース・ウィザースプーンが、結婚をテーマにちょっと意外なアプローチで演じたロマンティックコメディ。
ニューヨークで、ファッション業界で成功した女性が、リッチでハンサムな彼氏にプロポーズされるところからスタートする映画は、だんだんと彼女の内面へと入り込み、やがてとんでもない事実が発覚する。それは悲しくてほろ苦い過去の傷で、彼女が生まれ育った南部の文化を茶化しながら、ひとりの女性のキャラクターを丁寧に描いていく。
この二面性がある役柄を、リース・ウィザースプーンが熱演したストーリーは、やはり落ち着くべきところにオチがつく展開ではあるが、笑いの要素が少ないのと、本来の彼女の魅力である、天然な女性の明るさがなりを潜めてしまい、残念ながら、あまり役柄にハマってないように映る。
それでも、さじ加減を間違うと、イヤミでガサツな女性になるところを、絶妙なバランスで嫌われないキャラクターにしたウィザースプーンは、さすがと言うべきだろう。
ただ、サンドラ・ブロックが演じた方が、よりハマったんじゃないかと思ったのも事実。『キューティーブロンド』を意識した作風で、タイトルもメラニーというキャラクターを前面に押し出てあるあたり、日本で配給権を得た映画会社の商魂がブンブン臭ってくる。原題はかなりニュアンスが違うのに。
メラニーの過去がぶっ飛んでいて周囲は大変だけど、みんなに愛されてる...
メラニーの過去がぶっ飛んでいて周囲は大変だけど、みんなに愛されてるのは素敵だなぁと思った。
アンドリューはラストまでスマートな好青年だったなぁ。
ストーリーはいたって普通だけど、所々、南部同盟の中でお父さんを探すシーンとかくすっと笑えて可愛らしくてよかった。
アンドリューの寛大さが好き。
物事をあまり考えたくないので、軽いタッチのラブコメディを観た。映画一本見ると、考えさせられてしまう。だから、ぼやっと観た。
ニューヨーク市長の息子アンドリュー ヘニングの寛大さが好きだった。彼は民主党の母親で市長の息子で育ったが、人間としての教育を戦略的な母親?からかどこからからか学んでいる。母親に対して、自分の意見を真正面から言えて、アラバマという保守的で、裕福ではない、メラニーの家族を卑下していない。愛が大切だということ、愛があればなんとか乗り越えられるということを心から理解しているようだ。母と二人で市長室での会話のシーンはかっこいい。それに、メラニーが本当のことを隠していたと分かって彼女のもとを去ったシーンでも、また、戻ってきている。ここでも、メラニーの真意を知ろうとして、理解しようとして戻ってきていると思う。何よりも、本人がメラニーを愛していることが大事で、優先であることを悟ったに違いない。結婚式のシーンでも、愛する人の気持ちが自分に向いているのではないと悟り、式場を無言で去った。この寛大さ、愛しているが故に、とるこの行動、あっぱれだ。
ストーリーは・・・えっと・・・忘れましょう
音楽が最高です!原題がSweet Home Alabamaということなので絶対に出てくるなぁと思っていたら、期待を裏切りませんでした。原曲ではなかったけれど、完全コピーしているバンドでしたね(名前は知らないけど)。
アメリカ南部の音楽満載という雰囲気で酒を飲みながら「やれーやれー」と野次を飛ばしながら見ると最高の映画かも・・・とにかく、アラバマ州のFM局では「スウィート・ホーム・アラバマ」がオンエアされない日はないくらいの有名な曲です。元曲は、飛行機事故でバンドメンバーを半数にしてしまった悲劇のバンド、レーナード・スキナード。何回聞いてもしびれます。ラストにもう1度流れてくるのですが、「あっ、また流れるかな?」とわくわくさせられましたよ、まったく。このアレンジも中々のものです。
キャストでは『アイ・アム・サム』にも出てる子役のダコタ・ファニングは可愛いです。この頃から注目されはじめました。
【2003年映画館にて】
行け!行け、行けメラニー!!
メラニーは行く!のタイトルに、「え、何処に!?」と突っ込みたくなる気持ち、凄く分かります。原題は「Sweet Home Alabama」です。劇中にも、レーナード・スキナードが唄う「 Sweet Home Alabama」が流れています。歌詞はこんな感じです。
Big wheels keep on turning
おっきな車輪が回り続けてる
Carry me home to see my kin
俺を故郷に運び、親しい人達に会わせてくれる
Singing songs about the southland
南部の曲を唄って
I miss Alabamy once again
俺はまたアラバマを出て行くんだ
And I think it's a sin, yes
そして俺はそのことを、後ろめたく思うんだ
そうなんだ
ちょっと、この邦題はないんじゃない?そう思った方!すみません。その件は、一旦ペンディングでお願いします。ラストで、結論出します。
アラバマでメラニーは18歳で結婚、その後ニューヨークに出て成功しています。ええ、まだ結婚してるのです。しかし御曹司から結婚の申し出を受けたので、ソッコーで離婚しなくてはいけません。で、慌てて、故郷アラバマに帰り、夫:ジェイク(ジョシュ・ルーカス)に離婚を迫るのです。
さて、この御曹司のプロポーズシーンを、書かない訳にはいきません。
メラニーが疲れて家に帰ると、床に薔薇の花が散らしてあります。御曹司の仕業なんです。
「わーすーてーきー!」
私だったら、無表情で棒読みする自信があります。あの、掃除が面倒臭いです!疲れて帰って来て、床掃除は勘弁して欲しいです。ところで「喜怒哀楽」には、何故「無」が含まれてないのでしょうか?喜怒無哀楽。こんな時に、必要です。
そして疲れてぐったりしているメラニーを、御曹司はパーティに誘います。しかし車はパーティ会場ではなく、ある店舗の前で停まりますよ!どきどき。
御曹司に手を引かれて、真っ暗な部屋に入ると、一斉にライトオン!そこはティファニーでした。(営業時間外の)ティファニー貸し切り!キラキラ輝くダイヤモンドと、ショーケースを前にして立つ従業員の皆様。そこで跪く、御曹司。
「わーすーてーきー!」
またもや、棒読みする自信があります。いや、ちょっと顔が引きつって、声が裏返るかも。だって、何ですか?このプレッシャー!従業員のみなさんに、残業させてまでのプロポーズ!?いや、こんな状態で、断れないでしょ?
けどメラニーは、直ぐOKしないんです。すげー!この状態で、まさかのペンディングですよ。私の冒頭ペンディングとは、スケールが違いますよ。
でも、こんなシチュエーションで保留にした癖に、その後まさかのOKです。メラニーのメンタリティが理解できましぇ~ん(武田鉄矢のテンションで)。
アラバマに帰ったメラニーですが、夫:ジェイクはなかなか離婚してくれません。7年も会ってないのに、何を渋ってんの?夫のメンタリティも良く分かりません!
ここからアラバマ夫と、NYフィアンセの間で揺れるメラニー&周りの家族や友人達のザワザワを観ることになります。さあさあ、ラブコメっぽいですよ!と思いますが、原題が「Sweet Home Alabama」です。まぁどっちが勝つか、容易に察することができますよねー?
でも、やっぱり女子なら、「自分ならアラバマ夫とNYフィアンセどちらをとるか?」考えますか?
2人とも、ルックス的には大差ないんです。まぁ両方共に、イケメンですよ。資産的には、NYフィアンセの方がかなり上かと思いきや、アラバマ夫も新しい事業を始めて将来有望な訳なんです。で、諸々勘案した結果、の、元サヤ。
えー!?
婚約破棄されたNYフィアンセの母=NY市長(キャンディス・バーゲン)が、怒ってメラニーを罵ります。メラニーぶち切れてーの、NY市長を平手打ち。
えー!?
元々NYママはメラニーとの結婚を反対していて、そこを説得していたNYフイアンセの立場なし。マスコミにも発表してたし、ママが怒るのは当然なのに。それ、メラニーの逆切れでしょ!?NYフィアンセと、残業させられたティファニーの従業員の皆様が可哀想だよ!
それなのにメラニーは、故郷の友人達と元サヤとでキャッキャしてます。あれ?ちょっと待ってください?ラブコメと書いて「自己中女」って読むんでしたっけ?
そして冒頭のペンディングの件です。「メラニーは行く!」の邦題は、あながち間違いではないのです。寧ろ、原題よりしっくり来るんです。メラニーが周りを気にせず、突っ走る話なんです!
PS 小さい頃のダコタ・ファニングも出てるよ。
パトリックデンプシーかっこよすぎ!
軽いコメディタッチの恋愛もので、楽しく観賞。主人公のリースウィザースプーンがはつらつとした役を演じていて、いちいち可愛い。夫役のジョシュルーカスとの会話ややりとりは、夫婦ってこういうことあるよねーって共感出来るとこが沢山。フィアンセ役のパトリックデンプシーは安定のかっこよさ。何よりティファニーでのプロポーズシーン、素敵だったなぁ。あんなことされてみたい!
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