オールド・ルーキーのレビュー・感想・評価
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父と息子は壁であり夢なのだ
なにしろ実話がもとなだけに、主人公が改めて夢を追いかけるのに躊躇する、その重みや大変さが良く伝わってくる。
この映画は単純に、オジサンが子どものころからの夢をかなえるサクセスストーリーとおもいきやそれだけではなく、三世代にわたっての父と息子の姿を描き出し、こころに沁みる感動作になってる。
父と息子という関係は難しいのだなあ。
幼い息子には父という姿や存在がすでに憧れや夢であり、いつかは越えなければならない壁であり。
父からすれば重荷でもあり奮起させてくれる様々なプレッシャーであったり、育つ姿には夢を重ねるかもしれない。
お互いの思惑が重ならないとなかなか理解もしあえない。かといって100パーセントキライでもなく…。ああ、とにかくめんどくさい関係だ。
この映画のように互いの尊敬をもって認め合えるのが理想。
そこに至るまでの道は険しかったけど。
劇中に選手をやめようとする主人公に妻が「その選択は一生後悔しない?」と問う。
迷った時にはこの言葉を思い出したい。
アメリカンドリーム
2023
19本目
20年ぶりに2度目の鑑賞。
実話である事、なんかいい感じの映画だった印象。
歳も重ねて35歳も大きく超えたので、再度観てみた。
ディズニーらしい構成で家族愛と夢を叶える大人のストーリー。
当時のアメリカらしい映画で、誰も損をしない。
歳を重ねた今でも、元気をもらえる映画でした!!
ジミーが父に対し敬語混じりであり、孫にグローブをプレゼントしたけどファーストミットだったり…
最後まで合間見えない親子だが夢を求めたジミーも父の頑固さを持ち合わせていたからこそ。
ボールを渡すシーンはいいシーンだった。
聖リタの石油伝説。
油が出るまで野球を始めた者たちによってメジャーリーグが栄えたなんて夢のある話だな・・・高校教師と野球部の監督。そんな中、自分が剛速球を出していることに周囲がはやしたて、テストを受けることになった。マイナーリーグ時代にこわした肩が完全に治っていたのだ。生徒たちは監督にプロテストを受けさせるために地区優勝を目指す。なぜだか、そのプロセスだけでも十分映画として通用する。
3Aから始まったプロ生活。ここからがスピーディすぎたような気もする。あっけなくメジャーに入れたというのも、もともと才能がある選手だったということ。158キロなんて常人じゃ出せないもん・・・まぁ、世の中年にいくらかの夢を与えてくれたことは確か。
いくつになっても
実話というのが凄い。いくつになっても夢を諦めてはいけないと逆に応援する生徒達、子供に夢を追う父親を見せたいと考え直す妻レイチェル・グリフィス、子役が良い。転勤が多く子供の相手をしなかった軍人の父親とメジャー初登板の際にようやく心通わすのは良い。
「今辞めたらあの子に何て言うの?」
すごく面白かったです! 当時デニス・クエイドにハマり始めた頃でしたし(笑) 悪人が出てこないのも良かったです! 子供連れで入団テストに行くシーンとか、道路に設置してある速度計?にボールを投げて一旦速度が出た後に本当の速度が出たのを本人が気づいていないシーン好きです! レイチェル・グリフィス、いい奥さんだった(笑)
良作です。でも、なんか浅い。
実話を元にしただけに、後味がしっくりくる。そして、オールドルーキー故の苦労がリアルでよく解り、飽きずに観れた。
大衆ウケを忘れて、3時間映画でも良いからもう少し深いところまで映画にしてほしかった。
ただの美談では終わっていない
総合:75点
ストーリー:75
キャスト:70
演出:75
ビジュアル:70
音楽:70
普通の選手ならばもうそろそろ引退しようかという年齢になってからプロ選手生活を始めようなんてただごとではない。家族も反対するし、家庭に責任もあるので安定した職との間で悩むし、マイナー契約までいってチームに合流しても他の選手からは年寄り扱いされて嘲笑されたり、マスコミに取り上げられたからといって妬まれたり、わずか月給600ドルでバスに乗って遠征を続けて家族に数か月会えない生活をしてローンも滞ったり。現実を見据えて、そんなただのかっこよい夢を追うだけの美談では終わっていないところまでしっかりと描いているのが良かった。
遅れた来た歳をとった新人が野球をする似たような作品で「ナチュラル」というのがあるが、こちらは綺麗にかっこよく活躍するだけの作品に終わっている。それに対してこちらのほうは事実を基にした作品でもあり重みがあり、毎日練習をしていたり高校生のチームを率いていたりと野球に対する情熱も伝わってくる。
単純
レイチェル・グリフィスが美人だから観れた。
というのは冗談で、、、
実話をもとに丁寧に作られたのだろうが、主人公の実力が最初からスゴイのは納得できないというか、現役時代にももう少し触れてほしかった。
主人公の内面の問題言えば父との仲。最後以外嫌われ続けて最後に打ち解けるという展開だったがこれがメインストーリーと言い難い。奥さんの反対もストーリー途中で解決しちゃうから、これも違う。結局、主人公がたまたま受けたテストで合格しちゃって、メジャーデビューしたっていうこの実話そのものの再現ビデオ見ているような感じになってしまってる。
実話だからいじれないにしろ、もう少し「成長」の部分が足りない作品。
話自体は感動話なのになんかもったいないと思った。
実話スポーツ映画では、幸せの隠れ場所のほうがそういう点を抑えてて「ヒューマンドラマ」だったと思う。
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